ロシアの大手パブリッシャ1C Companyの看板タイトルとして,息の長いシリーズに成長しつつあるRTS「Men of War」シリーズ。その最新作
「Men of War: Condemned Heroes」の
最新画像を入手した。同社は
「Men of War: Vietnam」の北米での発売を2011年9月に控えているが,本作は“Vietnam”と同型のゲームエンジンに改良を加えたもので開発が進められており,
2012年の第1四半期にもリリースされる予定だ。
Men of War: Condemned Heroesは,舞台をMen of War: Vietnamのベトナム戦争から
第1作と同様の第2次世界大戦へと戻し,1942年から始まった東ヨーロッパ地域での東部前線における,ウクライナ刑務所から借り出された
囚人部隊の戦いを描いた作品。
歴史的に見ると,彼らはスターリンの掲げた「後退禁止」のスローガンのもと,本隊の前で戦車の盾となったり,地雷の多い危険地帯に先行投入されるなど,過酷な任務にあたっている。そしてフランスのブレストからポーランドのワルシャワへと転戦しつつ,当時ドイツ領だったステッティンで終戦を迎えることになる。しかし,囚人部隊というその出自からか,これまで彼らが大きく話題にされることはなかった。1C Companyは「歴史を風化させないため」にと,最新作にこのテーマを選んだのだという。
1C Companyは,当時この囚人部隊に属した元兵士の助言を得て本作を開発しており,ウクライナからドイツまでの道のりを
15のミッションで再現している。キャラクターモデルは夏と冬でそのユニフォームが変化するなど,不遇ながらも最後まで戦い通したこの部隊の人々をディテール豊かに描けるよう,ゲームエンジンも仕上げられているとのことだ。
Men of Warシリーズは,これまで日本で正式に発売されたことはなく,最新作である本作も,入手は輸入かデジタルダウンロードに頼ることになりそう。まさに「戦争の男たち」(Men of War)というタイトルに相応しい内容だけに,ちょっと遊んでみたいというミリタリー系ストラテジーファンは少なくはないだろう。