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[AMショー2011]大型特殊筐体が続々,体感ゲームがいくつも登場したタイトーブースレポート
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印刷2011/09/16 20:05

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[AMショー2011]大型特殊筐体が続々,体感ゲームがいくつも登場したタイトーブースレポート

画像集#006のサムネイル/[AMショー2011]大型特殊筐体が続々,体感ゲームがいくつも登場したタイトーブースレポート
 東京ゲームショウと並んで幕張メッセで開催中の「アミューズメントマシンショー 2011」(以下,AMショー)から,タイトーブースの模様をお伝えしたい。
 「全身でゲームしよう。」をキャッチフレーズに開幕した今回のAMショーだが,タイトーブースでは大型筐体の体感ゲームを中心に,カジュアルプレイヤーからコアゲーマーまで,幅広いプレイヤー層に向けたゲームが並べられていた。


激投伝説ブロックキング


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 ブースでひときわ目をひいたのが「激投伝説ブロックキング」。おもちゃのボールを画面に向けて投げまくり,ブロックの城や兵隊を打ち倒す。ボールが当たった部分のブロックがバラバラと崩れていくのが気持ちよく,ボールを投げる腕にも,知らず知らずのうちに力が入ってしまう。
 ガンシューティングの銃が,ボール投げになったと考えていただければ分かりやすいかもしれない。ただ,相手の攻撃を受けて体力が減り,ゼロになるとゲームオーバー……というルールではなく,制限時間内なら,どんなに相手から攻撃されても平気なため,のびのびと遊べるという印象を受けた。
 また,70インチの大画面だけあって,戦車や巨大イカ(?)といったボスとの戦いは迫力満点だ。筐体に備え付けられたバズーカ砲は必殺攻撃。敵を倒していくとゲージが溜まり,砲身上部の大きなボタンを叩けばバズーカ発射。画面内の敵すべてにダメージを与えられるといった派手な大技も用意されている。

 AM事業本部 AM開発統括部の丹澤勇太プロデューサーによれば,本作はゲームセンターでのストレス発散,組み立てた積み木やおもちゃを崩すときの気持ちよさがテーマだという。ビジュアルから筐体デザインまで,キッズ層が喜ぶことをコンセプトとしており,家族で遊んでほしいとのこと。
 実際にボールを投げるという動作は,なかなか熱中度が高く,中には一気にたくさんのボールを掴んで画面に投げている人もいた。丹澤プロデューサーは「基本的には2人でのプレイを考えていますが,お子さん連れなど自由に遊んでいただきたいですね」と語っていた。

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マジカルミュージック


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 「マジカルミュージック」は大きな画面が印象的な体感リズムゲーム。

 魔法の杖のようなスティックを両手に持ち,音楽に合わせて,画面に現れる印をタッチしたりなぞったりしてコンサートを指揮。上手くタッチできれば花火や噴水が盛大に上がって画面を彩る。大きな画面に広がる幻想的な夜景,そして大型筐体ならではの美しいサウンドで,遊園地のナイトパレードに参加しているかのような気分にさせてくれる。

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 魔法の杖でタッチすると画面が変化するというギミックは,シンプルで分かりやすく,すでに行われたロケテストでも,女児やファミリー層にとくに好評を博したとのこと。

 また,実は,このゲームを特徴付ける大画面は,天井の部分に備え付けられたプロジェクターから投影されたものだそうで,特殊な筐体を得意とするタイトーの面目躍如といったところだ。

 「マル・マル・モリ・モリ!」「ヘビーローテーション」といったヒット曲やアニメソング,ゲームミュージックなど50曲が収録されており,幅広い年代層にアピールするゲームとなりそうだ。

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超・ちゃぶ台返し!巨人の星ド根性編


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 「超・ちゃぶ台返し!巨人の星ド根性編」のジャンル名は「ちゃぶ台アクション」。筐体に設置されたちゃぶ台をひっくり返し,周囲のものを吹っ飛ばして飛距離や破壊力を競うというストレス解消ゲームとなっている。
 今回展示されていたのは,すでにゲームセンターで稼働中の「超・ちゃぶ台返し!2」のコンバージョンキットで,アニメ「巨人の星」とコラボレーションしたもの。ちゃぶ台返しといえば星 一徹,ということで,加藤精三氏のボイスは,本作のために新規録音されているというから力が入っている。また,ゲームの随所に飛雄馬や花形,伴 宙太といった「巨人の星」キャラクターが登場し,ゲームを盛り上げてくれる。

 今回の新機軸は「ちゃぶゲージ」。ちゃぶ台を叩くことでゲージが溜まっていき,溜まると,続くちゃぶ台返しの威力がアップするという仕組み。これにより,よりゲームが分かりやすくなっている。ステージ構成は前作と同じだが,そこかしこが「巨人の星」風味になっており,違いを探すだけでも楽しそうだ。
 個人的には「幽霊になってしまったオジサンが,自分の葬儀で好き勝手する人々に,怒りのちゃぶ台返しを食らわせる」というシチュエーションが面白かった。ちゃぶ台ならぬ,仏具が乗せられた机がひっくり返り,吹き飛んだ品々が出席者を直撃。少々不謹慎だが,リプレイで流れる「巨人の星」の主題歌とのギャップには爆笑してしまうだろう。

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TAITO Type X3


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 アーケードゲームの展示会らしく,新システムボードのお披露目も行われた。その名は「TAITO Type X3」。「Type X」とはWindowsベースのシステムボードで,ソフトの開発がしやすいのが特徴。その最新バージョンが「Type X3」というわけだ。
 Type X3は,「定価がType X2よりも安いにも関わらず,よりパワフルな処理が提供できる」とAM事業本部 AM開発統括部 副部長の藤本 貴文氏。

 CPUにクアッドコアのCore i5 2400/3.10GHzを搭載,コアのそれぞれに別のタスクを割り当てることにより,一つのシステムボードで複数の異なったゲーム画面を出すことも可能となっており,とくに多人数プレイのゲームなどに力を発揮するという。また,グラフィックスカードにはAMD Radeon HD 6770を採用,これまで以上の画面作りができるそうだ。現時点では作品名は明かせないものの,対応タイトルの開発はすでに進行中とのこと。
 同社が展開するアーケードゲーム筐体「NESiCAxLive」には,前モデルとなるType X2が搭載されているため,互換性が気になるところだが,藤本氏によると,基本的にはType X3はType X2との互換性を保っており,Type X2で動いたゲームはType X3でも問題なく稼働するとのことだ。

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デモンブライド アディショナルゲイン


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 ゲームセンターの筐体に,さまざまなゲームがダウンロード配信されるというネットワーク志向のゲームシステム「NESiCAxLive」。NESiCAxLiveを推進するタイトーブースでは,同システムへの対応タイトルとして「デモンブライド アディショナルゲイン」がプレイアブル出展されていた。これは2009年に発売された格闘ゲーム「デモンブライド」(アーケード)のシリーズ最新作となる。
 「デモンブライド」は「契約者」達が天使や悪魔(ブライド)と共に戦う,伝奇コミック風の2D格闘ゲーム。画面を自在に飛び回る自由度の高いアクションと美麗なキャラクタービジュアルが特徴で,契約者自身の技と,ブライドの多彩な射撃を組み合わせ,画面をいっぱいに使った戦いを展開できる。
 今回展示されていた「アディショナルゲイン」では,ダークな新キャラクター「ピュア」(CV.花澤香菜)とそのブライド「堕天使ザドキエル」(CV.小野大輔)が追加されている。開発元であるエクサムの林 和磨プロデューサーによると,ピュアは既存キャラクター「皇にぃな」と対になる存在とのこと。

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 にぃなな清楚なイメージなのだが,ピュアのキャッチフレーズは「聖域へ誘(いざな)う魔処女(イヴィルヴァージン)」と見事に正反対。にぃなと同様に巨大なハサミを武器にするが,「イケない子はチョン切っちゃいますわ♪」と物騒なことこのうえない。
 契約ブライドも,にぃなが「天使ザドキエル」なのに対し,ピュアは「堕天使ザドキエル」。「幼姫に傅(かしず)く聖隷(ノーブルスレイブ)」をキャッチフレーズに,「お嬢様へのご奉仕。それが私の存在理由(レゾンデートル)」とダークなイメージだ。
 残念ながらAMショー出展バージョンには未実装とのことで,動いている姿は見られなかったが,どのようなストーリーが展開するか楽しみなファンも多いのではないだろうか。
 なお,「アディショナルゲイン」のゲームバランス自体は「デモンブライド」と同様とのこと。これまで遊んでいたプレイヤーも抵抗なくゲームに入れそうだ。


 タイトーは従来のキャッチフレーズだった「NO考ゲーム」(一目でわかる(NO考))を,「ライトな客層にもやさしく(NO巧)」「やり込み要素も兼ね備えた(濃厚)」といった意味を加えた「ノウコウゲーム」としてリニューアル。今回お伝えした中では激投伝説ブロックキング,マジカルミュージック,超・ちゃぶ台返し!巨人の星ド根性編がこのノウコウゲームに当たる。いずれもコンセプト通りに,分かりやすくインパクトのある作品に仕上がっているという印象を受けた。
 激投伝説ブロックキングとマジカルミュージックの発売はまだ当分先とのことだが,本格稼働の日が楽しみになる,そんな展示だった。

  • 関連タイトル:

    超・ちゃぶ台返し!巨人の星ド根性編

  • 関連タイトル:

    激投伝説ブロックキング

  • 関連タイトル:

    マジカルミュージック

  • 関連タイトル:

    デモンブライド アディショナルゲイン

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