コーエーテクモゲームスが2012年前半の発売に向けて開発を進める,
PlayStatin 3 /
Xbox 360用バイオレンスアクション
「NINJA GAIDEN 3」。発売時期が発表されたばかりの本作だが,E3 2011会場の同社ブースに試遊台が用意されていた。
NINJA GAIDENシリーズの特徴といえば,何と言っても爽快感と難度の高さ。その特徴は,シリーズ最新作にもしっかり受け継がれているのだろうか。シリーズ初心者の筆者ではあるが,さっそく挑戦してみることにした。
ちなみに,試遊バージョンで選択できた難度は,NORMALとHARDのいずれか。ここはHARDを選ぶべきなのだろうが,あっさり玉砕してしまってはレポートにならないので,とりあえずはNORMALでプレイしてみることにした。
ロンドンの時計塔らしき場所に立つ,本作の主人公“リュウ・ハヤブサ”。彼が見据えるのは,眼下に見える敵兵士だ。リュウは敵兵士めがけてダイブし,そのまま仕留める。このダイブから攻撃までの一連の流れは,ムービー演出ではなくプレイアブルシーンで,画面に表示される指示に従ってボタンを押す“QTE”に近い感覚だ。
地面に降り立ったあとは,次から次へと現れる敵を,ばったばったと切り伏せていくのだが,これがめちゃくちゃ気持ちいい。敵を切りつけ,そして貫く……字面だけを追うとなんとも危険だが,ゲームとしての爽快感はすこぶる高い。
ある程度ゲームを進めていくと,敵の攻撃方法も多彩かつ強力になってくるため,一方的に爽快感を味わうことは難しくなるが,防御や回避アクションを攻撃のあいだに挟み,うまく立ち回れたときの気持ちよさもまた格別だ。
そんな感じで戦闘を楽しんでいたら,やけに強い多脚型ロボットと遭遇。激しい攻撃と硬い装甲に手こずらされたが,目的地を確認(R3ホールド)してみると,どうやら横道から逃れることができそうだ。無駄な戦闘を回避していかないと,この先,命がいくつあっても足りなさそうである。
霧に包まれた場所では,突然襲ってくる敵に注意が必要だ。方角も分からなくなるので,R3ホールドが重要になる
 |
 |
敵の猛攻から逃れ進んでいくと,そこは行き止まり。行く手が壁に阻まれていた。しかし今作には,クナイを使って壁をよじ登る「クナイクライム」というシステムが用意されている。壁に飛びつき,画面の表示にあわせてL1 / R1ボタンを押すことで,壁を登れるはずなのだが……しばらくボタンをホールドする必要があることに気付かず,何度も壁からずり落ちてしまったのはここだけの話だ。
さまざまな苦難を乗り越えて,ついにボスキャラクターとの決戦エリアに到達。ボスは,先ほど襲いかかってきた多脚型ロボットだ。さっきのお礼をするしかない。
いかにも「ここを狙ってください」という感じの脚部に攻撃していると,装甲板がはがれて弱点が露出。そこへ刀を突き立てると,脚部が破壊できた。同じ手順ですべての脚を破壊すると,ロボットは身動きがとれなくなったが,悪あがきのように機銃やミサイルを撃ってきた。しかし,ここまでたどり着けた筆者の敵ではない。気がついたらリュウの体力が5%を切っていたが,見事(?)ボスを撃破することに成功した。
冒頭で説明したように,筆者はNINJA GAIDENシリーズの初心者だ。しかしそんな初心者でも慎重に戦っていれば,攻略に行き詰まってしまうことなくプレイできる作品であることが分かった。さすがに,アクションゲームが苦手だという人には厳しいかもしれないが,NINJA GAIDENシリーズを遊んだことがないという人でも,十分楽しめるはずだ。「このシリーズはとんでもなく難しい」という評判を恐れず,ぜひチャレンジしてみてほしい。
もちろん従来のシリーズファンにとっても,「骨断」といった新しいアクション表現や,従来作以上にしっかりと作り込まれたストーリーなど,見どころの多い作品となっている。まだ公開されていない情報も多いと思われるので,今後の情報公開にも期待していよう。