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企画記事
初代「ドラゴンクエスト」の全モンスター40種と改めて戦ってみた。おなじみのキャラも,37年前のドット絵だとちょっと違った雰囲気?
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「ドラゴンクエスト」は,堀井雄二氏によるゲームデザインやシナリオ,鳥山 明氏によるキャラクターデザイン,すぎやまこういち氏による楽曲など,さまざまな魅力が互いを引き立てるかのようにマッチした作品で,当時の日本ではあまり知られていなかったRPGの面白さを多くの人々に伝えた。
続く1987年リリースの「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」,1988年の「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」でシリーズの人気は確固としたものに。エニックス以外のメーカーもこぞってRPGタイトルをリリースするようになり,RPGは特に国内市場で人気のジャンルへと成長して,今に至っている。
ファミコン版「ドラゴンクエスト」は,今に続く新しい時代を切り拓いた存在と言えるだろう。
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「ドラゴンクエストの日」である本日,そんな初代「ドラゴンクエスト」を振り返ったり,知ってもらったりするために,同作に登場するモンスターたちを紹介しようというのが本稿の主旨だ。
当時プレイした人は“旧友との再会”を,今回が初対面の人には,ファミコンのドット絵ならではの味わいや技巧などを楽しんでもらえれば何よりだ。
なおゲームプレイには,Wii用ソフト「ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III」に収録されているものを使用した。リメイクではなく,ファミコン版を忠実に移植したものだ。
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本作のバトルは,1対1のターン制という,最近ではなかなか目にすることがないシステムになっているが,久しぶりにプレイしてみて,予想以上にスリルや爽快感が感じられたのには驚いた。
プレイヤーとモンスターが互いに与えるダメージや,モンスターのHPの上下の振れ幅が大きいため,同じモンスターを相手にしても予想よりあっさり勝てたり,逆に追い詰められたりと,展開が読めない面白さがある。ピンチを「かいしんの いちげき!!」に救われることもあるが,まれにそれを回避されることまであり,ギャンブル的な快楽(およびガッカリ感)まで味わえた。
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さて前置きはこのくらいにして,さっそくモンスターたちとの「感動の対面」を果たしていただこう。
「ドラゴンクエスト」登場モンスター
※クリックすると紹介文にジャンプします
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スライム
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シリーズ作品を遊んだことがない人もご存知であろう,水滴のようなシルエットのモンスター。本作では最弱だが,冒険の開始直後は数回攻撃しなければ倒せない。一撃で倒せるようになったら町の周辺から遠出をしてみる頃合いだ。
スライムベス
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色違いのスライム。強さはスライムと大差ないが,獲得できるゴールド(お金)は少し多いので,エンカウントするとちょっとだけ嬉しい。
ドラキー
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吸血コウモリをモチーフに,可愛くデザインされたモンスター。特徴はこれといってないが,レベル1の時点で戦うと苦戦するかも。
ゴースト
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いたずら好きそうなオレンジ色のオバケが魔女の帽子をかぶった姿は,ハロウィンを連想させる。たまにこちらの攻撃を回避するのがやっかい。
まほうつかい
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小さな火球を飛ばす呪文「ギラ」を使う。HPが低い状態でエンカウントすると「しんでしまうとは なにごとだ!」と王様に叱られることになるだろう。こちらもギラを覚えるレベル4になれば,対等に戦える。
メイジドラキー
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ギラを使ってくるうえ,同じ地域にいるほかのモンスターよりHPが高めのドラキー。警戒すべき相手であることは,赤い体色からも伝わってくる。
おおさそり
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守備力が高く,初めて遭遇する時点では倒しにくい。普通に攻撃してもあまりダメージを与えられない場合は,ギラを使うことも考えよう。サソリと言えば毒だが,本作に「どく」の状態異常はない。
がいこつ
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特殊な攻撃手段はないが,マイラの村周辺に出現するモンスターの中では,格が違う強さ。レベル7になり,相手を眠らせる呪文「ラリホー」を覚えるまでは「にげる」の一手に限る。
てつのさそり
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おおさそりの強化版。こちらも守備力が高くダメージを与えにくいが,HPはそれほど高くないのが救い。レベルが8以上になっていれば苦戦はしないだろう。
まどうし
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ラリホーを使ってくる上位の術士。眠らされてからギラを連続で使われるとかなり厳しい。簡単に倒せないうちは,こちらもラリホーを使おう。
リカント
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いわゆる人狼。能力値が全体的に高く手強いので,こちらもレベルを上げたり装備を整えたりで対抗するしかない。ラリホーも有効だ。
しりょう
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「がいこつ」の色違いの見た目だが,こちらはHPを回復する「ホイミ」の呪文を使い,戦闘を長引かせる。レベル10で覚える呪文「マホトーン」で封じてしまおう。
リカントマムル
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リカントの上位版。マホトーンでこちらの呪文を封じてくるので,HPを回復するアイテム「やくそう」を持った状態で戦いたい。
ゴールドマン
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攻撃力や守備力はリカントマムルと大差ないが,HPが高め。ラリホーもほとんど効かないので戦いにくい。だがその名前から想像できるように,倒したときに得られるゴールドは多めだ。
キメラ
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リムルダールの町から南方に遠出すると出現する強敵だが,「はがねのつるぎ」「まほうのよろい」を買っていれば十分戦える。逆に言えば,装備が整うまでは遠出をしてはいけない。
メーダ
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目がぎょろっとしていて,SF系のホラー映画に出てきそうなフォルム。暗いダンジョン内で現れるとインパクト大だ。「おおさそり」と同程度の強さなので,それほど身構える必要はない。
ドロル
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「メーダ」と並ぶ本作のびっくり担当。初めてエンカウントしたときの気持ちを覚えている人も多いはず。「がいこつ」に苦戦しないようなら問題なく倒せる。
メトロゴースト
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地下でのみに登場するゴーストで,ギラを使ってくる。呪文のダメージは「まほうのよろい」「ロトのよろい」でしか軽減できないため,連発されると地味にやっかいだ。
ドラキーマ
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ギラとホイミを使えるが,HPがあまり高くないため,ホイミを使う前に倒されてしまいがちなモンスター。「マ」はマジックのマだろうか。
ヘルゴースト
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ギラとラリホーを使うゴースト。全体的に能力が高くなった「まどうし」のような感じなので,マホトーンで呪文を封じておくと安心して戦える。
メーダロード
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ギラとホイミを使うメーダの上位個体。長期戦になることも多いため,マホトーンを使うことも考えよう。相手にせず逃げるのも手だ。
ドロルメイジ
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マホトーンを使う強敵。しかもHPと守備力が高いため,二桁ダメージを与えられないうちは「にげる」を選びたい。
しりょうのきし
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ダンジョン「ガライの墓」に登場するモンスター。ホイミを使うのでラリホーやマホトーンで対策したい。こちらも二桁のダメージをコンスタントに与えられないうちは戦ってはいけない。
しのさそり
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砂漠にあるドムドーラの町周辺で出現する「死のサソリ」。ネーミングは物騒だが,この地域のモンスターとしては弱いほうで,エンカウントするとホッとする。
よろいのきし
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見た目の通り守備力が高く,大きなダメージを与えにくい。さらにマホトーンまで使ってくる。HPが万全の状態ならそれほど怖くないが,回復を忘れていると,倒しきれないことも。
かげのきし
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名前の通りだが,インパクトがある姿。こちらの攻撃をしばしば回避し,各種呪文も効きにくいため,HPに余裕のある状態で戦わないと思わぬ不覚をとる。
メイジキメラ
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ラリホーを使ってくるので,運が悪いと眠らされたままやられる。マホトーンで呪文を封じてしまえば戦いやすい相手。
メタルスライム
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倒せばかなりの経験値を得られる,冒険者垂涎のモンスター。だが,高い守備力を持つうえ,すぐに逃げてしまうので,そう簡単にはいかない。ギラがたまに通用するが,MPがもったいない気も。
キラーリカント
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ラリホーがあまり有効ではないため,力押しが基本となるが,「かげのきし」ほどではないものの,こちらの攻撃を回避する。上位の攻撃呪文である「ベギラマ」を覚えると楽に倒せるようになる。
ドラゴン
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ファンタジーRPGには欠かせない存在。本作ではとあるイベントで戦うことになるほか,メルキドの町周辺などで遭遇する。炎での攻撃に注意しつつ戦おう。ベギラマもまずまず有効だ。
だいまどう
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ベギラマを使う偉大な魔道士。回復を忘れていたときに遭遇すると危ない。呪文はあまり効かないので,力で押し切ろう。
スターキメラ
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上位の回復呪文「ベホイミ」を使ってくるため,マホトーンで呪文を封じて戦いたい。ベギラマが有効だが,倒しきれないとベホイミで回復されて,面倒な展開になりやすい。
ゴーレム
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メルキドの町の門番。とあるアイテムを使って眠らせるのが定石だが,レベルが上がっていれば普通に戦って倒すことも可能だ。
あくまのきし
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攻撃力,守備力,HPが高いレベルでまとまっているうえに,ラリホーまで使う実力者。ベギラマが有効だが,先にマホトーンで呪文を封じてしまうのがセオリー。
キースドラゴン
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ドラゴンの能力値を全体的に強化したようなモンスターで,ストレートに手強い。本作最強の武器「ロトのつるぎ」を手に入れてから戦いたい相手だ。
ストーンマン
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HPがとても高く,なかなか倒れてくれない。ラリホーを使って倒すのも悪くないが,さっさと逃げてしまってもいいかもしれない。
しにがみのきし
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ベギラマに加えてベホイミまで使うため,レベルがかなり上がっていても苦戦することがある相手。頼みのラリホーやマホトーンも効きにくく,逃げてもよく回りこんでくるので,とにかく厄介。
ダースドラゴン
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ボスである「りゅうおう」を除けば最強と思われるモンスター。ラリホーを使ってくるうえに,こちらのラリホーやマホトーンは効きにくい。まともに相手をしないのが一番かもしれない。
りゅうおう
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世界を覆う災いの元凶だが,この段階だと攻撃力や守備力は「ドラゴン」と同程度。ベギラマとマホトーンを使ってくるが,マホトーンは「ロトのよろい」で無効化できるので,使ってくれればむしろラッキー。
りゅうおう(真の姿)
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通常攻撃も炎のブレスも強烈。「ロトのよろい」を装備していない場合は炎の威力を軽減できず,苦しい展開になる。HPが50以下になったらベホイミで回復しつつ,最後まで諦めずに戦い続けよう。
- 関連タイトル:
ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III
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- ライター:高橋祐介
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