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[G-Star 2011]韓国では18歳以上が対象。ゴア表現がウリの尖ったオンラインRPG「Bloody Hunter」のプレイレポートを掲載
Bloody Hunterは,キャラクターや背景こそ3Dポリゴンで描かれているものの,システム的には横スクロールタイプのMOアクションだ。なんとなく想像しづらい人は,「熱血硬派くにおくん」を思い浮かべると分かりやすいかもしれない。一定空間内を上下左右に動き,右または左に攻撃するというあのシステムである。
プレイヤーが選択できる職業は,素手での格闘を得意とする「ファイター」,大剣で敵を巻き込みながら戦う「ソードマン」,銃を使って遠距離から戦う「レンジャー」の3つ。どの職業も特徴的なスキルを持つが,共通して各スキルに一定のクールタイムがあるため,同じボタンを連打するのではなく,多様なスキルを状況に応じて使い分けていくことが重要になる。
ちなみに,本作の操作はキーボードのみを使用し,マウスは用いない。矢印キーでキャラクターを動かし,A〜HとQ〜Yの2段に割り当てられるスキルを使って戦っていくことになる。
ゲーム内には拠点となる街が存在し,そこからステージへと移動すると戦闘となる。ステージ内はラウンド制になっており,1ラウンドには多数の雑魚的と1体のボスが待っている。ボスを倒せばそのラウンドは終了で,今回のデモ版では6ラウンドを制覇するとステージクリアとなった。
あとで話を聞いたところ,本作はアバターにも注力しており,さまざまな衣装で好きなようにキャラクターを着飾れるとのことだった。実際,会場でも上記以外にもメイド服など,一つの世界観に捕らわれない自由なアバターが見られた。
実際に戦ってみると水着でも結構いけるもの。ファイターは殴りと蹴りを主体に戦う職業だが,地面を叩いて衝撃波を起こし,周囲の敵を浮かび上がらせる便利な技や,発動すると敵がいなくても延々と踊り続けてしまう癖のある乱舞技など,多様な攻撃方法を持っているのが特徴だ。
基本的に一対多数の戦いになるので,敵に背後を取らせず前へ前へと押し倒していく形になる。広範囲に攻撃できる強力な技もあるが,そういうものに限ってクールタイムがものすごく長いのはオンラインゲームのお約束。派手に,しかし慎重に戦闘することが本作では大事になるようだった。
また戦闘では,派手なスキルもさることながら,ゴア表現がとにかく目立つ。攻撃した敵の腕や足の分離欠損表現や,特定のスキルを発動した際に発生する画面に血しぶきが飛ぶ演出など,さすが18歳以上対象と言うだけのことはある。打撃感もハードで,大技を発動して雑魚敵をまとめて倒したときのスカッとした感覚はかなりのものだ。
ちなみにゲームの難度は低くない。ブース担当者によれば,初見だとステージ6にたどり着けない来場者も多いのだとか。
気になったので世界観についてもたずねてみたところ,とある科学者が時間と空間を融合させようと試みた結果,どこかで何かが間違って,世界に魔物が登場してしまい,それを異なる時代から集まったさまざまな英雄達が倒していく,という物語なのだそうだ。時代や地域に捕らわれないさまざまな服装(アバター)が登場するのも,この影響なのだろう。
ともあれ,オンラインRPGで分離欠損などのゴア表現を見られる作品は少ない。そしてそういう演出でしか味わえないゲームならではの楽しさもあるので,本稿を読んでピンと来たという人は,ぜひ情報を追ってみてほしい。
なお,韓国では2011年内になんらかのテストをしたいとブースの担当者が話していた。日本展開については現在未定とのことだ。
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Bloody Hunter
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