プレイレポート
「狩猟欲」「対戦欲」「着せ替え欲」をまとめて満たせ! ゲームポット自社開発のオンラインアクション最新作「メビウスオンライン」先行プレイレポート
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「メビウスオンライン」公式サイト
本作は過去2度にわたって小規模のαテストが行われているものの,表向きには告知されておらず,その存在すら知らなかったという人も多かったことだろう。これからは正式サービスに向けた動きが次々と見られそうだ。今回は,そんなメビウスオンラインのプレイレポートをお届けしよう。なお,この記事で触れたクライアントはCBT版より前の開発バージョンなので,CBTとは仕様/内容が異なっていることもあるかもしれない。そのへんはご了承いただきたい。
マイキャラが時代を自由に行き交い
マルチプレイを楽しむ「チーム連携型オンラインアクション」
メビウスオンラインは独特なタイトルなので,最初にゲームの主な特徴を手短に説明しておこう。本作は,ゲームポット社内の開発チーム“ClickChopスタジオ”が開発する,「チーム連携型オンラインアクション」だ。
あまり聞き慣れないゲームジャンルだと思うが,本作では「PvE」(協力戦)と「PvP」(対人戦)のそれぞれが重視されており,あるときは仲間とチームを組んで巨大モンスターの討伐に出向き,またあるときはチーム同士での対戦を繰り広げる,といった遊び方ができる。
いわゆる“狩りゲー”や,FPS/TPSなどにおけるチームバトルなど,マルチプレイにおけるさまざまな遊び方をぎゅっと凝縮したタイトル,それがメビウスオンラインなのだ。
順を追って詳しく解説していくが,ゲームシステムにおける大きなポイントとなりそうな要素は二つある。一つは,プレイヤーキャラクターがさまざまな“時代”を自由に行き交うことができ,時代に応じてゲーム内のルールが変化すること。そしてもう一つはアバターアイテムに関して,強力な“カスタマイズ機能”があることだ。
メビウスオンラインにおけるプレイヤーキャラは,さまざまな時代を行き来し,それぞれの時代の治安を守る“妖精機関”の一員という設定である。
基本的なゲーム展開は,ロビーエリアからインスタンスエリアを生成する,いわゆるMOタイプに近い。しかし,その際に“時代を選べる”というのがメビウスオンラインならではのポイントだろう。どの時代を選ぶかによって,マイキャラの役割(クラス)やボスモンスター,そしてミッションの目的などといった,ゲームのルール全体が大きく変わってくるのである。
今回プレイできたバージョンでは,中世をモチーフにした“15XX年代”と,現代風の“20XX年代”という2種類の時代が用意されていた。例えば遠距離戦闘タイプのクラスで遊ぼうと思ったら,15XX年代でプレイする場合のクラスは“アーチャー”,20XX年代だと“狙撃兵”を選ぶことになる。
アーチャーが持つ“弓”は,目に見える速度で放物線を描くように矢が飛んでいくが,一方で狙撃兵のスナイパーライフルは,スコープを使って超高速弾を撃ち込むという,まさにミリタリー系シューティングそのものの武器。このように「どの時代を選ぶか」で,同じタイプのクラスでも立ち回りは大きく違ってくる。
原稿執筆時点では,それぞれの時代に関して,各4種類のクラスが用意されていた。ラインナップは以下のとおりだが,今後さらに追加されていくようだ。
・「15XX年代」
ファイター,アーチャー,モンク,ワーカー
・「20XX年代」
突撃兵,狙撃兵,救護兵,補給兵(※狙撃兵は開発中)
それぞれ「近距離」「遠距離」「回復」「サポート」のタイプが一通り揃った内訳となる。一つのクラスは,複数のタイプの武器を装備可能だ。
最後のサポートタイプについて補足すると,主に弾薬の補給係として活躍することになるのだが,メインの武器が「爆弾」というユニークなクラスだ。15XX年代の“ワーカー”は火薬が詰まった樽を設置して戦い,20XX年代の“補給兵”は,エアホッケーのように壁に跳ね返りながら滑っていく一見ヘンテコな爆弾を操ることになる。
時代によって変化するのは,マイキャラだけではない。PvE系のミッションで待ち受けるボスモンスターも,15XX年代ならドラゴン,20XX年代なら巨大ゾンビといった具合に,時代にマッチ(?)した敵が登場する。そのほかにも,ステージ構成やミッションを指示するNPCなど,インスタンス全体が,時代に即した形にデザインされている。つまりメビウスオンラインでは,さまざまな時代を渡り歩くことで,いつでも新鮮にプレイできるというわけだ。
15XX年代の某ステージのボス |
20XX年代の某ステージのボス |
こだわる気になればとことんこだわれるキャラカスタマイズ
メビウスオンラインのもう一つの大きな特徴は,豊富に用意されたキャラクターカスタマイズ機能である。キャラメイクから見ていくと,基本ボディタイプを「男性」「女性」「少年」「少女」の4タイプから選んだのち,体の各部位をスライダーで細かく調整できる。
キャラクターのデザインに関しては,「スカッとゴルフ パンヤ」「ペーパーマン」などを擁するゲームポットが自社開発しているだけのことはあり,日本人が好みそうなツボをきっちり押さえている印象だ。
メビウスオンラインが凄いのは,ここからだ。さまざまな時代を行き来する設定ということもあり,ファンタジーや現代の洋服をはじめ,基本的に何でもアリのアバターアイテムは,開発中のものも含めると700種類以上用意されるらしい。
ここで特筆すべきは,あらゆるアバターアイテムを,すべてのキャラクターが制限なく着用できる点だ。男性でも女性でも,背が高くても低くても,太っていても痩せていても,すべてのアバターアイテムが使用可能なのである。良し悪しは別にして,ゴツい男性に女性用下着やニーソックスをはかせることも可能だ。
また,同じ部位でも“重ね着”が可能なアイテムも多数あり,見た目にもしっかり反映される。長袖Tシャツの上に革のジャンパーを着せたり,スカートの裾の下からレースをチラ見せさたりと,その気になれば好きなだけマニアックに楽しめる。
「待機モーション」「待機アクション」「しゃがみ」「喜び」といったマイキャラの基本動作を,複数ある中から任意で選べる点も面白い。各アクションのボイスも同様に選べるほか,利き腕も“右利き/左利き”から選べる。
キャラクターカスタマイズの豊富さをウリとするタイトルは,これまでもいくつか存在した。しかしメビウスオンラインのカスタマイズの自由度は,マニアも大満足レベルに達している。今回のプレイで,ロビーエリアに各キャラクターが集まっている様子,その千差万別なキャラクターの容姿を目にしたとき,オンラインゲームとしてとても“生きた光景”だと感じられた。ほかのキャラ達がどのような姿をしているか,眺めているだけでも十分楽しめそうだ。
コミカルな見た目の割に歯ごたえのあるゲームバランス
ゲームモードは「PvE」系と「PvP」系に分かれており,MOエリアの生成時にリーダーが選択する。マルチプレイで遊べるタイプを中心に,豊富な種類のモードが用意されているようだ。ちなみにPvEの協力プレイでは最大8名,一方のPvPモードでは最大64名(32人2チーム〜16人4チームによる対戦)が参加できる。
本作はいわゆる“オンラインRPG”ではないので,キャラクターにレベルアップの概念はない。プレイを通じて,経験値や金銭を獲得していき,それによって新たな“クラス”(兵科)や使用できる“アイテム”を増やしていく。このあたりはオンラインTPS/FPSに近い作りで,例えばオンラインRPGのように,長くプレイしている人ほど絶対的に有利になっていく,というゲームバランスではない。
キャラクターを実際に操作した感触としては,動作速度は速くも遅くもないくらいで,FPS/TPSとしては珍しく“ジャンプ”がないという特徴があるのだが,そのぶんほかのアクションがとても豊富だ。高い所によじ登ってスナイプしたり,仲間と馬に2人乗りして操縦と攻撃を役割分担したり,地面に落ちているオブジェクトを拾って投げつけたり,障害物を乗り越えたり,水辺を泳いだりと,けっこう細かいアクションが可能である。操作方法も,W/A/S/Dでの移動やクリックによる移動など,メジャーどころは一通りカバーしているようだ。
βテスターは3月3日24:00まで募集中
3月4日いよいよクローズドβテスト開始
今回の取材ではタイトルの全貌がまだ把握しきれていないが,メビウスオンラインは「時代を移動」「強力なキャラクターカスタマイズ」「PvEとPvPが均等な扱い」など,独自要素がかなり多い。
これだけ多くのタイトルが登場しているオンラインゲーム界なだけに,メビウスオンラインの独自性は,それだけでも注目に値するだろう。ベースにあるのはオンラインTPSだが,MMORPGやアクションなど,幅広いプレイヤー層に受け入れられそうな要素を秘めている。
新たな時代をアップデートで追加できるのも大きい。例えば「剣と魔法の世界」や「未来」「古代」など,アイデア次第でいくらでも世界が広がっていくはずである。
最近のオンラインゲームはどれも似たような感じだなぁ,新しい経験をしたい……と思っている人は,本作の動向に注目して損はないだろう。続報に期待してほしい。
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