［TGS 2011］フィードバックによって見えてきた改善点には全力で取り組む！　αテストの結果も公開された「ファンタシースターオンライン2」ステージレポート

　東京ゲームショウ2011の2日目（9月16日），セガブースにてPC用オンラインRPG「ファンタシースターオンライン2」（以下，PSO2）のステージイベントが行われた。
　まず，本作のプロデューサーを務める酒井智史氏が登壇してPSO2の魅力を紹介。さらにキャラクターメイキングの実演や，アンケートで明らかになったαテストのユーザー満足度，そしてフィードバックによって判明した改善すべき点などを発表した。その模様をさっそくレポートしていこう。

「ファンタシースターオンライン2」プロデューサー酒井智史氏

　最初に，酒井氏から，PSO2というゲームが，いったいどんなゲームなのかについての話が行われ，その目指すところと，PSO2での「3つの革命」と銘打たれた特徴的な要素が紹介された。
　それが以下の要素となる。

・無限の冒険
・オンラインRPG最高峰のアクション
・究極のキャラクターメイキング


　なお，これらは，4Gamerでもすでに何度も紹介されてきていることなので，ここでは省略するが，PSO2というゲームを初めて知ったというような人は，「こちら」や「こちら」の記事に詳しく書かれているので，ぜひ目を通してほしい。

　そして3つの革命のうちの一つ，"究極のキャラクターメイキング"を披露するべく，本作のディレクター 木村裕也氏がPC上で実演を行った。

右：PSO2ディレクターの木村裕也氏

　7月に行われたメディア体験会では男性キャラクターが作成されていたが，TGS 2011では女性キャラクターを作成。「かんたん編集」を軽く紹介したあと，「こだわり編集」で，"健康的な女の子"を作成したのち，メイキングで細かい設定を行いながら，"グラマーなお姉さん"を作成。最後は，そこから幼い少女を作成してみせた。

健康的な女の子

グラマーな女性

幼い少女

　ちなみに，こちらの記事では，キャラクターメイキングに命をかける男が作成した，PSO2のキャラメイキングレポートが載っているので，ぜひ参考にしてほしい。


　続いて酒井氏は，αテストを行って得た各種のデータを公開。αテストは4日間行われたのだが，氏によると，回を追うごとにログインユーザー数と同時接続者数が増加していき，非常に多くのプレイヤーが参加してくれたと話していた。

ログインユーザーの推移

　また，飛び飛びの4日間という日程ながら，最終的に当選者の7割がログインしてくれたという。これは，酒井氏曰く，「オンラインRPGのゲスト参加率としては驚異的な数字」であり，本作に対するユーザーの期待度を改めて実感したとコメントしていた。

　続いて酒井氏は，αテスト参加者に対して行ったアンケート結果を公開した。それによると，とくに評価が高かったのがキャラクタークリエイト。逆に，改善が必要と感じたのは，操作やコミュケーションの部分。これまでに比べて「操作がやりづらい」と感じさせてしまったのは，開発者にとっても反省点になったと話していた。

テスターの評価

　アンケートの結果としては，全体的に高評価であるが，その一方でさらなるクオリティアップが必要だと深く感じたとのこと。以下がユーザーのフィードバックで判明した問題点と改善方針だ。

UI・操作関連

• アイコンを含め，分かりづらい部分などを大きく変更します
• ゲームパッド使用時は，キーボードに触れればすぐにチャット可能にします
• クエストカウンターはパーティに参加しやすく変更します
• その他，全般的に変更予定です

キャラクタークリエイト関連

• キャストのクリエイトにもモーフィングを取り入れます
• コスチュームの防御力を廃止します
• まゆげの色にも対応します

アクション関連

• フォース変更点（一部）
• チャージしていないテクニックの威力を上げます
• サブパレットのテクニックもチャージ可能にします
• ハンターやレンジャーの変更点も検討中です

　本来は，このステージでPSO2の次なる展開を発表したかったという酒井氏だが，それにはもう少し時間が必要とのこと。来週にはプレイヤーズサイトでαテストのデータをまとめたレポートを公開する予定だ。そして9月末には，上記で述べた項目を含む，ユーザーからの要望に対する改善点を発表するらしい。
　酒井氏曰く「そのときには，今後のスケジュールについて発表ができるのではないか」とのことなので，ファンは期待して待っていよう。
　そして酒井氏は，「お待たせているお詫びの意味も込めて」と，本ステージのためだけに用意したという最新映像を公開した。

新しい武器やフィールド，初公開となった，宇宙を旅するオラクル船団の全貌など，本作が持つ新たな魅力を感じ取れる映像だ

　最後に酒井氏は，「αテストに参加していただいた皆様，貴重な時間とご意見を本当にありがとうございました。開発チームも，まずは開発がスタートをきれたということにホッとしているとともに，方向性を確認できたと思っています。おかげさまで，αテストでは好評をいただきましたが，いただいた課題のほうもしっかりとクリアして，楽しんでいただけるゲームにすべく，さまざまな検証を重ねていきます。家具やマイルームなど，まだ発表されていない情報もありますので，今後の発表にもご期待ください」とコメントしてステージを締めくくった。