「Fallout Online」が遂にベールを脱いだ！ 公式サイトでβテスターのサインアップが始まる

　これまで「Project V13」として進められてきた「Fallout Online」だが，6月18日，Fallout Onlineの公式サイトがオープンされ，βテスターの受付が始まった。いよいよ名門Interplay Entertainment復活ののろしが上がるのだろうか。

「Fallout Online」公式サイト

　Fallout Onlineが長い期間，紆余曲折を経て制作されてきたことは良く知られるところだ。経営破綻から資産の整理を行ったInterplayは，2007年にBethesda SoftworksにFalloutシリーズのIPを売却。Bethesdaは，「Fallout 3」（PC/PlayStation 3/Xbox 360）を2008年にリリースして成功を収めた。
　しかし，Interplay側は「オンラインゲームに関する権利は売却していない」と主張し，3000万ドル（約27億円）の予算をかけてMMORPGを開発すると発表。さらに，シリーズ過去作品のバンドル版などを販売し始めたことから話がこじれ，Falloutシリーズの権利をめぐってBethesdaとの訴訟問題に発展していたのだ。そういった状況での今回の発表になったわけだが，訴訟が決着したのかどうかについては，当事者双方とも明らかにしていない。


　その存在が正式に明らかになったFallout Onlineは，「Earthrise」というインディMMORPGを開発したMasthead Studiosに制作が委託されているが，Interplayにはオリジナル作品のリードデザイナーだったChris Taylor氏（Gas Powered GamesのChris Taylor氏とは違う人物）が参加して，プロデュースや世界観の監修などを行っている模様だ。
　βテストがいつ始まるのかなど，詳しいことは明らかにされていないものの，以前Interplayがフォーラムに「2012年のローンチ」と書き込んでいたこともあり，登録したとしても，すぐに遊べるというわけではなさそうなのが残念だ。