連載
マフィア梶田の二次元が来い!:第179回「続・秋葉原吸血ストリップ 叛逆のクソ邦題」
先日「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語」をレイトショーで観に行ってきました。深夜3時くらいの回だったにも関わらず座席はほとんど埋まっていて,“まどマギ人気”の凄まじさをあらためて実感しましたね。
映画の出来栄えも期待していた以上でした。詳細な内容については多少でもネタバレしようものなら四方八方から銃弾が飛んできそうな雰囲気なので一切口をつぐみますが,「鬼哭街」やら「沙耶の唄」が好きな人ならシックリくること間違いなし。もう,紛うことなきニトロスタイル,虚淵スタイルな結末でした。
以前,虚淵 玄氏と中央東口氏にインタビューさせていただいた時に語っていた「“虚淵定義”においてはシロ。ハッピーエンド」という言葉が映画を見終えた瞬間に思い出されて,久しぶりに自分の書いた記事を読み返してしまいましたよ。
まだ観ていない方,お早めに劇場へ足を運んだほうがいいですよ! 見逃し厳禁!!
「RADIO 4Gamer」の第187回では,アクワイアより2013年11月7日に発売される「AKIBA’S TRIP2」(PlayStation 3 / PlayStation Vita)を特集しました。
本作は秋葉原を舞台に,相手の服を脱がす“ストリップアクション”を駆使して人造吸血鬼“魔骸者”と戦うという,異色のアクションアドベンチャー。2011年に発売された「AKIBA'S TRIP」で好評を博した“バカゲー”的コンセプトを完全に引き継ぎつつも,グラフィックスやシステム面において多大なパワーアップを果たしています。
番組ではゲストとして広報担当の渡辺拓道氏とメイドさん……じゃなくて広報見習いの菅井紗也花さんをお招きし,ゲームの魅力を解説していただきました。
前作の魅力にハマってレビューやPR記事を執筆した身としては,続編の登場は嬉しい限り。個人的にかなり惜しい点だなと思っていたキャラクターの3Dモデルの粗さが本作では大幅に改善されていますし,複数のヒロインから好きな娘を選んで行動を共にできるというのも実に心躍るシステムです。
ええ,今から速攻で妹ちゃんを攻略する気満々ですとも。YES! 血のつながりYES!!
レンタルビデオショップで洋画のタイトルだけ見て,「面白そうだな」と思って借りて帰ったら,とてつもないクソ映画だった……。そんな体験,誰にでもありますよね。
かく言う俺も,幼少の頃は祖母と一緒にレンタルビデオショップに行くのが何よりの楽しみだったピュアな時期がありまして,そこでわずかばかりの美しい思い出と,数えきれないほどのクソの塊を掴まされました。
おかげで俺の脳内思い出フォルダでは,菩薩のように穏やかな笑顔を浮かべている祖母と,この世の悪意をペーストにしてクソの形に練り固めたような駄映画の数々が関連ファイルとして扱われてしまっています。どうしてくれるんだ。
なぜ,そのような悲劇が引き起こされるのか。要因の9割は,フリーダムすぎる“邦題”にあるんじゃないかと思います。いえね,俺にまったく非が無いとは言いませんよ。ホラー映画ばっかり観たがるガキでしたから,ジャンル的にヤバいのを手に取りやすかったというのもあります。
でもね,まったく関係無いにも関わらず某大作の続編を匂わせるような邦題になっていたり,内容完全無視でいたずらに好奇心を煽るような邦題になっていたりする映画って,最初からこちらを騙す気満々なわけじゃないですか。そりゃ,今でこそ「またこんなバカなタイトルつけて……」と見抜ける大人になりましたけど,ガキは純粋なんだから騙されちゃうでしょうよ!!
しかもそれを借りて帰って,家族全員で見てたりしたらもう最悪ですよ! 子供から大人まで笑えるコメディだと思って借りたら,黒人のオッサンがひたすらチ○コを弄りながら下ネタを連発する映画だったりして,一瞬にしてお茶の間が絶望的閉鎖空間に様変わりですよ!!(※実体験)
別にね,俺だってありとあらゆる邦題が憎いってわけではないんです。クソをクソだと割りきったうえでクソみたいなクソ邦題をつけている映画は,むしろ応援しちゃうくらい好きです。むしろ「観てみるか」という気になるってもんです。
ですが,明らかに「客を騙くらかそう」としているとしか思えない,どこかで見たような邦題や,真面目に考えていないうえにクソ方向にも振り切っていない「やっつけ」感溢れる邦題をつけるような輩にはこの手で天誅を下してやりたい……ッ!! 「SAW」みたいな目に合わせてやりたい!! ゲームの時間だオラァ!!
……そんな風に幼少の頃から想像を絶するクソ邦題に晒され続けたおかげか,巧妙に偽装されたDVDなどのジャケットから漂うクソの臭いを嗅ぎ取る嗅覚は人一倍発達しました。というか,憎さ余って可愛さ百倍とでも言うんでしょうか……逆にそういったクソが大好物になりつつあります。
でも,望んでこうなったわけじゃないんですよ! 元々は純粋に映画が好きな子供だったはずなのに……世の中に溢れる脳レ○プ電波クソ邦題の数々が俺の健やかな成長に歪みを生じさせたんです!! まるで,そうやって洗脳した人間にクソ映画どんどん買わせることで儲けている黒幕がいるかのように……ファッ!? もしやこれは映画配給会社による陰謀!? た,大変なことに気が付いちまった!! 子供達が危ない! ウッ……頭が……ッ! あ,あれ……? 俺なにやってたんだっけ……? そうだ……「宇宙からのツタンカーメン」がDVD化される夢を観ていた気がする……あれはいいものだ……。
- 関連タイトル:
AKIBA’S TRIP2
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(C) 2013 ACQUIRE Corp.
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