プレイレポート
メインコンテンツは世界に存在する資源の奪い合い。MMORPG「英雄島」のクローズドβテスト先行レポート
英雄島は,戦闘やクエストはもちろんのこと,トレード,交易などの経済活動,あるいはペットシステムや結婚システム,ハウジングシステムといった生活要素にいたるまで,昨今のMMORPGに見られるさまざまなコンテンツが盛り込まれたタイトルだ。
今回実施されるクローズドβテストでは,その豊富なコンテンツのうち,レベル25までの内容を,クエストの流れに沿って体験できる。4Gamerではテスト実施に先がけ,メインとなるPvPや,装備生産の要素に触れてきたので,その内容を紹介しよう。
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クローズドβテストで体験可能な10対10のPvP「聖地略奪戦」とは?
クローズドβテストでは,PvPコンテンツの一つ「聖地略奪戦」を体験できる |
英雄島には,規模の異なる数種類のPvPコンテンツが用意されているが,今回は,運営スタッフ協力のもと,最大10人対10人で戦う「聖地略奪戦」をプレイさせてもらった。聖地略奪戦は序盤のクエストにも組み込まれているので,プレイヤーは一度は体験することになるという。
このPvPコンテンツは,敵陣の最奥部に設置された砦を破壊した陣営が1ポイント獲得し,3ポイント先取で勝ちとなるルールだ。勝利を収めた陣営には報酬が与えられる。
人数に空きがあれば途中参加も可能で,決着がつくまでの平均的なプレイ時間は20分程度とのことだ。
マップは迷路のように入り組んでおり,砦のほかに砲台などのオブジェクトが配置されている。これらのオブジェクトは,味方のNPCが攻撃して初めてダメージを与えられるようになる仕様だ。
つまり,NPCが倒されてしまうと敵のオブジェクトを破壊できないので,プレイヤーは自軍のNPCを守りつつ,敵陣に攻め入ることになる。
真ん中に配置されているのが味方の砦。周囲は,砲台や兵舎に取り囲まれている |
オブジェクトを取り囲んで攻撃しているモヒカンキャラが,味方のNPCだ。最初は彼らについて行くといいだろう |
操作は,左クリックで攻撃対象,右クリックで移動先を指定する方式だ。また,キーボードの数字キーを押すことで,各種スキルを発動できる。
移動操作が一般的なMMORPGと異なるため,慣れるまでは戸惑ってしまう可能性があるが,自動的に攻撃対象を選択し,スロットに登録された戦闘スキルを使って攻撃してくれる「自動戦闘システム」を用いることで,楽に戦いを進められる。敵の攻撃をかわしたり,体力を回復したりすることに専念できるからだ。
敵の砲台に攻撃を受けているが,まだ味方のNPCが攻撃していないため,反撃できない |
敵プレイヤーやNPC,オブジェクトを撃破すると「士気」が溜まっていく |
当然ながら,英雄島を遊んだのは初めてだったため,どう立ち回ればよいか,どの戦闘スキルが効果的かといったことが分からないうえ,右クリックでの移動操作にも戸惑いを覚えた。しかし,自動戦闘システムのおかげで,手も足も出ないという状況には陥らなかった。
またキャラの動きがコミカルで,戦闘時のエフェクトも見た目に楽しいものに仕上がっており,なかなか思いどおりに操作できないながらも,ほかのプレイヤーと一緒に戦っている実感は得られた。
「士気ショップ」では,溜まった士気を,PvPでのみ使用できるアイテムと交換可能。敵との力の差を埋めたり,超越したりできる強力なアイテムも用意されている |
士気ショップで入手したアイテムは,倒されたときにドロップしてしまう。敵味方に関わらず,ドロップしたアイテムを拾って利用できる |
なおPvPコンテンツの種類によっては,自動戦闘システムで,体力が一定値を下回ると自動的に回復ポーションを使うようにも設定可能だ(聖地略奪戦ではこの機能は利用できない)。
とはいえ回復ポーションは,再利用可能になるまで一定時間かかるため,あえてそのように設定せず,手動でポーションを用いたほうがいいかもしれない。
もちろん,自動戦闘システムは通常のモンスターとの戦闘でも利用できるので,キャラ育成にも活用したいところだ。
獲得した経験値は,キャラのレベルアップだけでなくスキル強化にも利用
英雄島のPvPで興味深いのは,特定の種類のキャラが必ずしも有利になるわけではないということだ。
本作のキャラは「物理」「魔法」「射撃」のいずれかの属性を持っている。そのうえで,「英雄伝承システム」により,状況に応じて,使えるスキルセットをいつでも切り替えられる仕組みだ。
先日お伝えしたように,このシステムは,それぞれ異なる4種類の戦闘スキルを備えた「英雄」のいずれかを,プレイヤーキャラに憑依させるというもの。クエストを通じて憑依させられる英雄が増えていき,最終的には33人から選択可能となる(クローズドβテストでは6人の英雄が実装予定)。
回数制限はあるものの,憑依させる英雄は随時変更できるので,状況に応じてスキルセットを切り替えつつ戦えるというわけだ。
キャラの属性は,作成時ではなくクエストを通じて選択する |
レベルが11になると,二人の英雄を同時に憑依させられるようになる。キャラの属性が同じであっても,憑依させる英雄の組み合わせ次第で戦い方は大きく異なってくるため,一概にどの属性が有利かは判断できない。
また,英雄の組み合わせによって有利/不利が生じるか気になるところだが,先行している中国ではサービス開始から3年近く経過しており,バランス調整は十分行われているという。1対1で戦うときは相性が生じるかもしれないが,複数のキャラが入り混じって戦うPvPでは,どの組み合わせが最も有利か判断するのは難しいだろう。
上のショットでは,物理属性キャラが最初に憑依させられる英雄と,その4種類の戦闘スキルが確認できる |
レベル11になると,憑依させられる二人めの英雄が獲得できる。二人の英雄を同時に憑依させることで,より多くの戦闘スキルが使えるようになる |
もう一つ,レベルの高いキャラが必ずしも強いとは限らないということも,興味深い点といえる。
本作では,戦闘で獲得した経験値は,キャラクターレベルを上げるためだけでなく,スキルの強化にも用いられる。それぞれのスキルには熟練度のパラメータがあり,それが一定値に達すると,獲得した経験値を消費することでスキルを強化できる方式となっている。
つまり,レベルばかり上げていくと,スキル強化が疎かになってしまう可能性があるわけだ。
総獲得経験値が同等と仮定すると,戦闘スキルを強化したレベル16のキャラは,スキル強化を行っていないレベル25程度のキャラと同等に戦えるという。
本作では,経験値が溜まっても自動的にはレベルアップしない。レベルを上げるか,スキルを強化するか悩みどころだ |
経験値を消費することで強化できるのは,戦闘スキルだけではない。さまざまな素材を採取したり,それらを使って装備アイテムを作ったりするための“生活スキル”も強化できる。
生活スキルを強化することで,素材集めの効率が高まったり,より強力な装備アイテムを作ったりできるようになる。とはいえ上で述べたように,スキルを強化すると獲得した経験値が消費されるため,キャラクターレベルの向上や,戦闘スキルの強化との兼ね合いをよく考慮する必要があるのだ。
生活スキルはかなり細分化されているので,キャラの属性やプレイスタイルに合わせ,取捨選択する必要がある。クローズドβテストでも,アイテム生産の手順を習得するためのクエストが実装される予定なので,参加者に選ばれたら確認しておくといいだろう。
生活スキルの選択画面。このショットでは,採取に関するスキルが確認できる |
こちらのショットでは,武器や防具を生産するためのスキルが分かる。ただし,すべてに経験値を割り振るのは困難だろう |
ちなみに,キャラクターレベルを一切上げず,獲得した経験値をすべてスキルに割り振ることはできないとのこと。なぜなら,スキルの強化上限がキャラクターレベルと連動しているからである。
したがって,長い目で見れば,キャラクターレベルと戦闘スキル,生活スキルにバランスよく経験値を割り振っていくのがやはりベストという結論に落ち着きそうだ。
憑依させる英雄の組み合わせや,生産した装備の効果を試すための「コロシアム」。クローズドβテストでは,その一部の機能を試用可能だ。なお,コロシアムで負けてもペナルティは課されないという |
今回のプレイレポートでは,PvPコンテンツの一つである聖地略奪戦をはじめ,戦闘やキャラ育成をより深みのあるものにする各種システムを中心に紹介してきた。しかし英雄島には,今回のレポートや公開中の情報に含まれていないコンテンツが,まだまだ多数存在しているという。
この記事を読んで本作に関心を持った人は,実際のゲーム内容に一足早く触れるべく,クローズドβテスターに応募してみよう。
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