ニュース
12月24日発売の女性向けADV「水の旋律」,キャラクター情報など最新情報を紹介
KIDは,12月24日に発売予定のPSP用女性向けADV
「水の旋律」の最新情報を公開した。
本作は2005年にPlayStation 2で発売された同名タイトルの移植作。キャラクターデザインに
ひだかなみ氏,シナリオに
望月柚枝氏,
山崎浅吏氏を起用し,現代を舞台とした伝奇ストーリーが展開される。
また豪華な声優陣を起用したキャラクターボイスも本作の大きな魅力の一つ。
子安武人さんや
井上和彦さんといった多くの人気声優が出演しているので,声優さんのファンにも見逃せないタイトルと言えるだろう。
今回はその第一報として,本作の導入にあたるストーリーと登場キャラクターの情報が公開されているので,早速紹介していこう。
蝉の声、あふれる木漏れ日。
あれは遠い、遠い記憶の夏……。
6歳の夏。
引越しが決まった私は、街を離れるのがいやで、ずっと泣いてばかりいた。
けれどその子は、私の指と自分の指を噛んであわせて、にっこり笑ってこう言った。
「こうすれば、だいじょうぶなんだよ。こうして、ゆびとゆびをあわせれば、……そうしたら、ずっと、ずっといっしょだからね。」
その晩からひどく熱が出た。
結局私は、うなされるようにしながらこの街を去った。
……それに気づいたのはいつごろだったろう。
悲しいことがあるたびに雨が降るようになり、そして、いつもだれかが、自分を見守っているような気がした。
そして、10年後。
父の海外赴任をきっかけに、懐かしいその街に戻ることになった。
この街で、学校で、私の新しい生活がはじまる――――。
10年ぶりに「尚和町」にもどってきた主人公・白石陽菜に襲いかかる数々の異変。
陽菜の出現によって、八百比丘尼の血を受け継いだ「九艘」と「一謡」という争い続けるふたつの一族の歴史に、今、あらたな幕が上がる───。
KIDの完全オリジナル乙女ゲームをPSPへ移植!
『水の旋律(みずのせんりつ)』は、2005年9月29日に株式会社キッドから発売され、KID初の完全乙女ゲームとして高い評価を得たのち、翌年の2006年10月26日には、続編『水の旋律2-緋の記憶-』も発売された人気タイトルです。
今もなお根強いファンを持つこの作品を忠実に移植し、キャラクターデザインには、数多くの小説挿絵を手がける『ひだかなみ』。
シナリオに『望月柚枝』『山崎浅吏』を起用。そして、子安武人、井上和彦など豪華声優陣の出演も魅力的です。
●ゲームの特徴
テキストを読み進めるタイプのアドベンチャーゲームです。
ときおり現れる選択肢や、マップの移動先を選び進めていくことにより物語が進展していき、選んだ内容によってエンディングが変化します。
真相を知る鍵となるキー・シナリオ(=事件シナリオ)の他に、恋愛のひとコマを綴るフリー・シナリオ・デート・シナリオ(=恋愛シナリオ)を用意。
それらのシナリオはランダムで発生し、繰り返しのプレイでも新しいシーンを発見できます。
さらに、1日の始まりや終わりに、1分程度のマルチプル・シナリオという、“他キャラクター視点のシナリオ”を用意し、主人公以外の視点を挟むことで、多角的・映画的な演出を目指します。
●限定版同梱特典
※限定版には、以下の特典が同梱されます。
(1)オリジナルドラマCD
【キャスト】
桐原拓哉 ……子安武人
桐原貴人 ……井上和彦
加々良愁一……森田成一
明月圭 ……遠近孝一
新野憲吾……鈴村健一
手塚京輔……谷山紀章
(2)水の旋律オリジナルブックレット
32ページ、キャラクター設定資料と攻略チャート&アルバムコンプリートも掲載。
キャラクター紹介
白石陽菜 -Hina Shiraishi- (CV:なし)
本作の主人公。前向きで、明るい。
父親の海外赴任を機に寮のある尚和高校に進学。
10年振りにかつて住んでいた街に戻ってくる。
昔から、自分の気分によって、雨が降ったり天気が晴れたりするという、不思議な現象が起こっていた。
子供の頃に一緒に遊んでいた少年をぼんやりと記憶しているが、その名前もそれが誰だったかも覚えていない。
手塚京輔 -Kyosuke Teduka- (CV:谷山紀章)
「茶呑書房」のアルバイト店員(本業は大学生)。
新野のバイト仲間。幼い頃に両親を亡くし、施設で育った。
奨学金で大学まで進み、現在は民俗学を専攻。
「八百比丘尼」の生態や、この地に昔からある伝説を研究している。
好きなものは怪談話。
が、血がダメ(幼い頃の失われた記憶がトラウマとなっているらしい)。
研究室をこよなく愛する。
日下部仁美 -Hitomi Kusakabe- (CV:新井里美)
白石陽菜の親友。
陽菜とは幼馴染。
ここしばらく音信不通にしていたが、高校入学時10年振りに再会した。
おっとりした性格で、茶道部に所属している。
趣味はぬいぐるみ製作(だが、上手ではない)
新野憲吾-Kengo Shinno- (CV:鈴村健一)
主人公の幼馴染。明るく前向きなバスケ少年。
初恋だった主人公のことがいまだに大好きで、彼女を中心に世界が回っている。健気。
主人公の周囲で不審な出来事が続いているのを心配しており、護衛役を買って出る。
趣味はゲーム・バスケ・カラオケ。
身体を動かす事は全般的に得意だが、頭を使うことは基本的に苦手。
九艘(くそう)の一族
八百比丘尼(やおびくに)の血を引き、長命。
また、奇跡的な蘇生能力を持つ。
桐原拓哉-Takuya Kirihara- (CV:子安武人)
主人公の先輩で、寮生。兄は教師の桐原貴人。
九艘の血を引く一人。
趣味はプラモデル製作。
甘いお菓子と静かな所を好む。
しきたりや伝統と言ったものが嫌い。
桐原貴人-Takahito Kirihara- (CV:井上和彦)
主人公の編入した学校の教師で、拓哉とは兄弟。
常に冷静沈着、排他的。
人間と九艘は、結局わかりあえないと考えている。
趣味は読書。
ひとりでいる時間をこよなく愛し、人付き合いと写真をひどく嫌っている。
一謡(いちよう)の一族
八百比丘尼の血をひく、もうひとつの一族。
九艘より短命だが、常人よりは長く生きる。
右手の甲に紋様がある。
加々良愁一-Syuiche Kagara- (CV:森田成一)
主人公に接触してくる他校(葉光学園)の生徒。
学内の人気者。
カリスマ的で、人を惹き付ける魅力を持つ反面、我侭なきらいも。
趣味は音楽。
自身もピアノやバイオリンをたしなむ。
とくにピアノはかなりの腕前。
人から命令されることが嫌い。
明月圭-Kei Akiduki- (CV:遠近孝一)
葉光学園二年。加々良の護衛役。
堅実、実直、真面目。
愁一に心酔している。
趣味は自己鍛錬。散歩や散策、山登りなどを好む。
人を傷付ける事を嫌う。
(C)KID