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[GDC 2010]「Crysis 2」の映像をメインにした「CryENGINE 3」のブース直撮りムービーを掲載。ジャングルはジャングルでも,次はコンクリートジャングルだ
「Real-Time Lighting」「Visual Styling」,そして「Destructible Worlds」など,CryENGINE 3の持つ機能が順に紹介されていくが,興味深いのはそれぞれの細かい機能の下に,それがPCの映像なのかコンシューマ機(PlayStation 3またはXbox 360)のものなのかが,いちいち書かれているところだ。マルチプラットフォームに対応したことを最大のセールスポイントとして,ゲームエンジン市場への本格参入を目指すCrytek。専門家がじっくり見れば何か分かるのかもしれないが,ぱっと見,コンシューマ機の画面はPCのそれに比べても遜色がない。「Crysis級の映像」がいよいよコンシューマ機でも体験できるわけで,これまでさり気なく優越感を感じていたPCゲーマー(含筆者)も,うかうかしていらないわけだ。
公式に確認したというわけではないが,ムービーを見る限り,Crysis 2の舞台は大都市。ジャングル以外の場所がメインステージになるのは,Crytekの作るタイトルとしては初めてのことになる。
「Gears of War」(PC / Xbox 360)のようなというか,最近ちょっとはやっている感じのカバーシステムが採用され,オブジェクトの背後に隠れて銃を撃ち合っているシーンが確認できる。姿を見えなくする“クロークモード”を使えば,カバーなんかいらないんじゃないという気もするので,ナノスーツの機能もちょっと変わるのかもしれない。
また,敵もナノスーツのような装備をがっちり着込んでおり,ここがどこで(ニューヨークと書かれた看板が確認できるが),相手が誰なのか,そしてなぜ戦っているのかなど,いろいろかなり気になる。最後に出てきて台詞をしゃべるのはプロフェット隊長でしょ,やっぱり。宇宙人にさらわれても生きて帰ってきて,「オレがそんなことで死ぬと思ったか。あははは」で済ませてしまう隊長に再び会える(プロフェット隊長だとして,だけど)のは嬉しい話だ。
GDC的観点から見たCryENGINE 3の最大のトピックは,3D立体視に対応したことだろう。立体視に関しては,ゲームエンジン市場で最大のライバルとなるEpic Gamesの「Unreal Engine 3」が「NVIDIA 3D Vision」に対応したことがすでに発表されているが,これは当然ながらNVIDIAのGPUを搭載したグラフィックスカードを使用しなければ立体視を楽しめない。
CrytekはATI系のGPUを搭載したXbox 360でも立体視を実現しており,立体視についてはライバルに一歩先んじたことになる。
ブースには,リンシャン島沖を思わせる熱帯の海中を移動するムービーを映し出すモニターが設置され,メガネをかければ,泳ぎ回る魚や海底に広がるサンゴの姿が飛び出して見える。思わず画面を撮影しようかと思ったものの,メガネがなければただのボケた画面にしか見えず,この点は自分の目で確認してもらうしかないという編集者泣かせの立体視だ。うーむ,ゲーム映像に関する技術の進歩はすごい。
いささか既出感があるものの,Crysis 2のスクリーンショット2点を含む,新画像も併せて掲載するので,次世代のグラフィックスに興味のある人は目を皿のようにして見てほしい。
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(C)2011 Crytek GmbH. All Rights Reserved. Crysis, Crytek and CryEngine are trademarks of Crytek GmbH. EA and the EA logo are trademarks of Electronic Arts Inc. All other trademarks are the property of their respective owners.
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