ここからすべてが始まった。FPSの元祖「Wolfenstein 3D」発売20周年を記念して，誰でも楽しめるブラウザ版が公開。iOS版も期間限定で無料リリース

　1992年にリリースされた「Wolfenstein 3D」は，FPSの嚆矢として多くのファンに認知される作品だ。それ以前にもタンクシミュレーションやRPG，アドベンチャーなど，一人称視点の作品はあったが，マップ内を移動しながら撃ち合うといった，現在のFPSのスタイルを確立した作品であることは誰もが認めるところ。現在の視点で見ればどうということもないが，当時はバイオレンス描写も話題になった。そんなWolfenstein 3Dが，20周年を迎えたのだ。

ブラウザ版「Wolfenstein 3D」公式サイト（要年齢認証）

　id Softwareの姉妹会社であるBethesda Softworksは，それを記念したさまざまな企画を発表している。まず，公式サイトでは，誰でも無料でプレイできるブラウザ版Wolfenstein 3Dが公開された。さらに，2011年8月にリリースされたiOS版「Wolfenstein 3D Classic Platinum」も，期間限定で無料ダウンロードが可能になっている。

　また，Valveのデジタル配信システム「Steam」では関連商品のセールが開催されており，「Return to Castle Wolfenstein」「Spear of Destiny」，そして「Wolfenstein 3D」を同梱した「Wolf Pack」が，定価より75％オフの3.75ドルで販売中。また，昨年（2011年）リリースされた「Rage」を含めてid Softwareの全作品を詰め込んだ「Super id Software Pack」が，定価の半額の49.99ドルで販売されている。

　さらにXbox Liveでは，主人公B.J. Blazkowiczのアバター用マスクが160マイクロソフトポイントで販売中であり，またBethesda Softworksは，ゲームを開発したプログラマー，ジョン・カーマック氏の25分にも及ぶポッドキャストを配信した（YouTubeで視聴可能）。若いゲーマーの中にはプレイしたことがないという人も多いはずだが，この機会に，20年前のゲームを楽しんでみよう。