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Cooler Master,“FPS最優先”のゲーマー向けマウス「Inferno」を開発中
CM Storm Inferno |
マウスボタンの左右両端にあるボタンは,左メインボタン側が[Shooting],右メインボタンが[Macro]ボタンだ。前者の機能は今のところ不明 |
左側面。写真で一番右に見えるのが[Advanced Storm Tactics Control]ボタンだ |
同社でCM Stormブランドの開発を担当するTerry Chou(テリー・チョウ)氏は,「FPSにおける使いやすさを最優先したマウスになる」と,Inferno(インフェルノ)を位置づける。
今回,CeBIT 2010の会場で展示された個体は,最初のエンジニアリングサンプルだという。製品サイズや重量といった仕様はまだ固まっていないとのことなので,製品写真のチェックに当たっては,その点に注意してほしいが,ユニークなのは,左右マウスボタンのそれぞれ外側に,[Shooting][Macro]とされる,2個のボタンを搭載することと,本体左側面に,サイドボタン2個のほか,[Advanced Storm Tactics Control](以下,ASTC)ボタンを配していることだろう。
ASTCボタンは,一部キーボード製品における[Fn]キーのようなボタンで,これを押しながら各ボタンを押すことで,複数のキーを同時に押すコンビネーションキー操作などを,マウスに割り当てられるという。
正直なところ,どのあたりが「FPSにおける使い勝手を最優先した」のか,ちょっと悩んでしまうが,今回も多機能に振ったマウスになることは間違いないようだ。
なお,スクロールホイールのセンタークリックボタンは,「CM Storm Sentinel Advance」(以下,Sentinel Advance)に対するプロゲーマーや一般ゲーマーのフィードバックを受け,幅を広げるとともに,スクロールやクリックの応力を強め(≒重め)に設定しているという。
気になるセンサーはトラッキング速度60〜100IPSというスペックのレーザータイプ。トラッキング解像度は最大4000DPI設定がサポートされる。
Infernoは,2010年6月以降に市場投入予定。北米市場における店頭売価は49ドル前後が見込まれているという。
PCケースやCPUクーラーの新製品も
Cooler Masterブースには,そのほか,ゲーマーもターゲットとなるフルタワーケース「HAF X」,CM StormブランドのノートPC用クーラー「CM Storm SF19」なども並んでいたので,まとめて紹介しておきたい。
標準構成は,赤色LEDを組み合わせた230mm角ファンを前面パネルに搭載。天板部には200mm角ファン×2,側板部には230mm角ファン×1,背面に140mm角ファン×1を搭載していた。
また,拡張カード用のスペースを9スロット分用意することで,対応マザーボードと組み合わせた場合に,2スロットタイプのグラフィックスカード4枚を用いたマルチGPUシステムを構築できるのも特徴だ。
ドライブベイの数は5インチ×5,3.5インチ×5となっている。
給電はUSBで,4ポートのUSBハブ機能も搭載。ユニークなのは,オプションで,80〜200mm角ファンの搭載が可能になっていることだろうか。
4ポートのUSBハブ機能を持つCM Storm SF19。一般的なノートPC用クーラーとは一線を画すデザインだ。赤色LEDが埋め込まれているのも特徴 |
120mm角ファンを2基搭載し,TDP 220W相当の発熱まで対応するというCPUクーラー「V6 GT」。LGA775&AM2以降のCPUパッケージ完全対応となる |
Cooler Masterでは,これらも順次,日本市場へ展開していく構えだ。
- 関連タイトル:
Cooler Master(旧称:CM Storm)
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