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[Gamescom]雰囲気はBattlefieldそのもの。「Battlefield: Bad Company 2」のマルチプレイについてEA DICEがみっちりレクチャー
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印刷2009/08/21 11:39

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[Gamescom]雰囲気はBattlefieldそのもの。「Battlefield: Bad Company 2」のマルチプレイについてEA DICEがみっちりレクチャー

 Electronic Arts(以下,EA)はGamescomで,報道関係者を対象に,「Battlefield: Bad Company 2」(以下,Bad Company 2)の説明会を開催した。

画像集#002のサムネイル/[Gamescom]雰囲気はBattlefieldそのもの。「Battlefield: Bad Company 2」のマルチプレイについてEA DICEがみっちりレクチャー

クローズドセッション会場と鳴った部屋の入り口には,ロゴが掲げられていた
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 かつてはPCゲーマーだけのお楽しみだったBattlefieldシリーズも,2005年の「Battlefield 2: Modern Combat」から,2008年の「Battlefield: Bad Company」,そして2009年の「Battlefield 1943」と,コンシューマ機でもすっかりおなじみとなった。Gamescomの開幕前日のEAプレスブリーフィングで,北米市場で2010年3月2日,欧州市場では5日の発売予定であることがアナウンスされたBad Company 2も,その流れにあるタイトルだ。PC版のほか,PLAYSTATION 3版とXbox 360版が予定されている――ってのはお伝え済みだから,あらためて言うようなこっちゃないんですけど。

EA DICEのシニアプロデューサー,Patrick Bach氏
画像集#004のサムネイル/[Gamescom]雰囲気はBattlefieldそのもの。「Battlefield: Bad Company 2」のマルチプレイについてEA DICEがみっちりレクチャー
 そんなBad Company 2だが,前作のセールスポイントの一つだった「EA DICEが作るシングルプレイFPS」という部分が,2009年6月に開催されたE3 2009以来,やや影を潜め,最近は「マルチプレイの面白さ」を前面に押し出してきた印象が強い。
 実際,今回のElectronic Artsのブースで行われた報道関係者向けセッションでも,前作でフィーチャーされていた「はみ出し兵士4人組のドタバタFPS」についてはまったく触れられず,マルチプレイの内容に終始したのだった。

 というわけで説明は,個人的にはすっかりおなじみのEA DICEシニアプロデューサー,Patrick Bach氏が担当。Bach氏は,Bad Company 2のマルチプレイには以下の特徴があるとする。

  1. オープンスペース
  2. ビークル
  3. スクワッドシステム
  4. デストラクション
  5. カスタマイズ

1.オープンスペース

 オープンスペース(Sandbox Environment)とはもちろん,ディテール豊かに作り込まれた戦場それ自体のことだ。リスポーンポイントや,戦闘が過熱しやすいホットポイントなど,ゲームバランスが慎重に検討されており,プレイして楽しめるものになっているとのこと。
 後述するように,マルチプレイのゲームモードは4種類あるが,どのモードにも対応できるようにデザインされており,さまざまな攻略方法が考えられるのだ。
 Bach氏は,Gamescomで初めて公開されるという砂漠のマップを我々に見せてくれた。Bad Company 2といえば雪と氷というイメージがあっただけに,中東風のマップはちょっと新鮮。

これはおなじみ感のある雪山
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2.ビークル

 ビークル(Vehicle),つまり搭乗兵器は15種類予定されている。プレイヤーが戦場に置いてあるいろんな兵器に好き勝手に乗り込んで戦うのがBattlefieldシリーズの特徴である……なんてことは,2002年の「Battlefield 1942」からプレイしているようなベテランPCゲーマーにとって釈迦に説法だが,コンシューマ機のプレイヤーにはインパクトが大きいかもしれない。
 EA DICEはこうしたシステムを持つゲームタイトルを7年以上も作り続けており,兵器類のアレンジにはそうしたノウハウを十分に生かしていると,Bach氏は胸を張る。現在でも人気の高いマルチプレイFPS,「Call of Duty 4: Modern Warfare」あたりは基本的に歩兵戦闘なので,Bad Company 2のように多種多様な大型兵器が出てくるゲームシステムはアピールできる部分だ。

画像集#006のサムネイル/[Gamescom]雰囲気はBattlefieldそのもの。「Battlefield: Bad Company 2」のマルチプレイについてEA DICEがみっちりレクチャー

 ちなみに15種の搭乗兵器には,戦車や戦闘ヘリコプターのほか,小型四輪駆動車のATV,兵員輸送車であるAPC,そして4人までの兵員を運べるブラックホークヘリコプターのような輸送機などがある。それぞれの兵器はメリットとデメリットを持つため,それらを考えて戦わなければならないわけだ。

3.スクワッドシステム

 「Battlefield 2」から導入されたスクワッドシステムは,Bad Company 2でも採用される。もっともBattlefield 2のそれは,“小隊/司令官システム”とも呼ばれるように,司令官の存在を前提としているので,小隊長も司令官も存在しないBad Company 2だと,メリットはやや少なくなる。リスポーンするのは同じチームに属する戦友のそばということになるわけだ。
 とはいえ,小隊単位で戦ったほうが有利であり,さらにスクワッドに入っていた場合に限られるポイント獲得法があったりするところなどは,Battlefield 2譲り。ネットを介した音声によるチャットもデフォルトで対応している。

画像集#007のサムネイル/[Gamescom]雰囲気はBattlefieldそのもの。「Battlefield: Bad Company 2」のマルチプレイについてEA DICEがみっちりレクチャー

 さて,先ほど,マルチプレイのゲームモードは4種類と述べたが,具体的には,敵味方に用意されたオブジェクトを相手に先んじて破壊する「Rush」と,マップ上の拠点を奪い合うおなじみの「Conquest」のほか,スクワッドシステムにフォーカスした二種類のマルチプレイモードが加わる予定であることが明らかになっている。後二者については「発表は後日,あらためて」(Bach氏)だそうだ。

4.デストラクション

 Bad Company 2で,最も注目すべきポイントがこれ。わずかな例外を除いて,マップ上のありとあらゆるオブジェクトが破壊可能とされているのだ。つまり,「絶好の狙撃ポイント」などは存在しない。戦車砲やロケット砲でその場所を吹き飛ばしてしまえばいいからである。
 安全な場所に隠れていても,見つかってしまえば破壊される。戦場の状況は時々刻々と変化し,二つとして同じゲームは存在しないのだ。Bach氏によると,やろうと思えば,すべての建物を粉砕し,マップを真っ平らにすることもできるとのこと。これを実現するのが,EA DICEの独自エンジン「Frostbite」の持つデストラクション(Destruction)機能で,前作のような「壁がなくなる」式のシンプルな破壊ではなく,物理演算によるリアルなグラフィックスが再現されているのだ。

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 さらに,何もないところでグレネードを爆発させると,浅くえぐったような跡が残っていたので,シンプルながらデフォーメーション機能もある模様。技術的にはかなりレベルが高い。ある意味,マルチプレイFPSプレイヤーの夢を実現したような機能であり,これだけでも試してみたいと思う。逃げ場,なし! ということだね。

5.カスタマイズ

Bad Company 2のカバーイメージ
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 プレイヤーが選択できるのは四つのクラス(Assault,Engineer,Recon,Medic)で,用意されているキャラクターも4種類だが,1500種類を超えるアイテムキットにより,自分だけの兵士を作り出せるというのも,Bad Company 2の特徴。
 40種類以上用意された武器類もまたカスタマイズが可能で,例えばスコープをつける,スモークグレネードを装着するというやりかたで,200種類以上のバリエーションがつけられるとのこと。さらに,Battlefield 1943のプレイヤーには,ガーランドライフルなど,3種類のスペシャルウェポンが支給される予定になっている。

 さらに数字が並ぶが,モーションセンサーや迫撃砲の発射地点を表示するアイテムといった15種類以上のガジェットやアクセサリがあり,スタミナアップやリロードを速くする13種類のスペシャルアイテムも用意されているそうだ。
 リワード関係では,50種類の階級に加え,40種類のピン,228種類の勲章,そして40種類のインシグニアなどが,プレイのモチベーションを高めてくれるだろう。


 Battlefield 2以降のPCゲームプレイヤーにとっては,デストラクション機能を除くと,システム的に驚くところは少ないかもしれない。だが,Bach氏の説明のあとに実際にプレイさせてもらった感じでは,その感覚は間違いなくBattlefieldシリーズの新作であり,あっちでドッカン,こっちでドッカンと大変にあわただしく面白い。
 現代戦をテーマにしたミリタリーFPSということから,「Modern Warfare 2」(Call of Duty: Modern Warfare 2)とつい比べられがちだが,FPSプレイヤーにとってはもっと注目していいタイトルだといえるだろう。
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