2019年12月21日,東京・PANDASTUDIO 浜町スタジオにて
「AESF e-Masters 成都 2020 日本代表選考大会」が実施され,日本代表として同大会に参加する
「リーグ・オブ・レジェンド」「eFootball ウイニングイレブン 2020」「伝説対決 -Arena of Valor-」(
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本稿では大会の結果と,同会場でおこなわれた
「IESF eスポーツワールドチャンピオンシップ 日本代表凱旋報告会」の模様をお届けする。
本イベントは,アジアeスポーツ連盟(AESF)主導によって新設された,複数のゲームタイトルを対象にしたeスポーツ大会,“AESF e-Masters”の日本代表を選考する大会。会場では「eFootball ウイニングイレブン 2020」「伝説対決 -Arena of Valor-」の代表決定戦と,事前の選考で日本代表のメンバーが確定していた「リーグ・オブ・レジェンド」のエキシビションマッチがおこなわれた。代表に選ばれた各タイトルのプレイヤーは以下のとおり。
●「リーグ・オブ・レジェンド」部門 日本代表
- Yunika(ユニカ)選手
- I CAN INGLISH(アイキャンイングリッシュ)選手
- Marimo(マリモ)選手
- Phantom(ファントム)選手
- Gifted(ギフテッド)選手
- Lillebelt(リールベルト)選手
※担当レーンは未定
●「eFootball ウイニングイレブン 2020」部門 日本代表
●「伝説対決 -Arena of Valor-」部門 日本代表
チーム名:Unsold Stuff Gaming(USG)
- スレイヤーレーン:Mai(マイ)選手
- ジャングル:kabuki(カブキ)選手
- ミドルレーン:tatuki217(タツキ)選手
- ドラゴンレーン:slashmoon(スラッシュムーン)選手
- サポート:dejiwo(デジヲ)選手
- マネージャー兼リザーブ:FitchMan(フィッチ)選手
「リーグ・オブ・レジェンド」日本代表は,プロチームAXIZとエキシビションマッチで対決。序盤はキル数で先行,集団戦で優位に立つなど健闘を見せるも,中盤以降はAXIZが地力を見せ,試合全体をコントロールしつつ戦闘でも圧倒。日本代表チームは,オフラインデビュー戦を勝利で飾ることは残念ながらできなかった
![画像集 No.004のサムネイル画像 / 「AESF e-Masters 成都 2020」日本代表選考大会レポート。「LoL」「ウイイレ」「AoV」でアジア王者を目指すメンバーが決定](/games/073/G007372/20191223071/TN/004.jpg) |
「伝説対決 -Arena of Valor-」の代表決定戦は,Killer Gaming(KG)とUnsold Stuff Gaming(USG)が激突。試合は直接戦闘で圧倒的な強さを見せるUSG優勢で進行。KGも3戦目を取り返して一矢報いるも,勝ち試合で圧倒的なキル差をつけたUSGがカウント3-1で日本代表の座を手にした
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![画像集 No.007のサムネイル画像 / 「AESF e-Masters 成都 2020」日本代表選考大会レポート。「LoL」「ウイイレ」「AoV」でアジア王者を目指すメンバーが決定](/games/073/G007372/20191223071/TN/007.jpg) |
まーさん選手が優勝した「eFootball ウイニングイレブン 2020」の模様は,追って別記事にて詳細をお伝えする
![画像集 No.008のサムネイル画像 / 「AESF e-Masters 成都 2020」日本代表選考大会レポート。「LoL」「ウイイレ」「AoV」でアジア王者を目指すメンバーが決定](/games/073/G007372/20191223071/TN/008.jpg) |
世界47か国が参戦した“第11回IESF eスポーツワールドチャンピオンシップ”を制した日本代表が登壇。大会を振り返った凱旋報告会
「AESF e-Masters 成都 2020 日本代表先行大会」の会場では,2019年12月に韓国・ソウルにておこなわれ,日本代表が総合優勝を果たしたeスポーツ大会「第11回IESF eスポーツワールドチャンピオンシップ」の報告会もおこなわれた。会場では「eFootball ウイニングイレブン 2020」で準優勝を果たしたうでぃ選手,「dota2」部門で8位に入ったチームの中から4名(Arab選手,野球犬選手,うたたねかえる選手,toyomaru選手)が登壇し,大会を振り返った。
左から「eFootball ウイニングイレブン 2020」代表のうでぃ選手,「dota2」部門のArab選手,野球拳選手,うたたねかえる選手,toyomaru選手
![画像集 No.009のサムネイル画像 / 「AESF e-Masters 成都 2020」日本代表選考大会レポート。「LoL」「ウイイレ」「AoV」でアジア王者を目指すメンバーが決定](/games/073/G007372/20191223071/TN/009.jpg) |
報告会は,オフィシャルスタッフとして現地でマネージメントを担当した羽染貴秀氏も参加して進行
![画像集 No.010のサムネイル画像 / 「AESF e-Masters 成都 2020」日本代表選考大会レポート。「LoL」「ウイイレ」「AoV」でアジア王者を目指すメンバーが決定](/games/073/G007372/20191223071/TN/010.jpg) |
「eFootball ウイニングイレブン 2020」で準優勝という結果を残したうでぃ選手は,主に全勝でグループリーグを突破したあとの最終日について言及。大会の出だしは好調だったものの,決勝までたどり着くまでには紆余曲折あったようで,最終日の試合はまさかの5-0で敗北というピンチからスタート。自分が使い慣れていて使用率の低いチームのアーセナルを選んだのが裏目に出たようで,「使っているプレイヤーは少ないのでいけると思ったんですけど,ボッコボコでしたね(笑)」と当時を思い出しつつコメントした。
しかし「フィジカルが強くて無理なプレイができる」ユベントスに変えて「なんでもいいから点を取ろう」と気持ちを切り替えてからは事態が好転。決勝ではイラン代表に負けてしまったものの,「日に日に調子が上がっていって,最後のあたりは試合自体も楽しめましたね」と,大会全体を回顧した。
「dota2」部門の振り返りは,日本代表として国際大会で初めて勝利を挙げたという“歴史的快挙”に話題が集中した。勝利を収められた理由について聞かれたチームリーダーの野球犬選手は「個々のスキルアップ以上に,とにかくチームをひとつにすることに力を入れたのがよかったのかな」と分析。Arab選手は「(日本代表に選ばれる前から)お互いのことは知っていて,仲がいいうえで言わなくちゃいけないことは言い合える関係なのがよかった」と,チームのムードの良さにも言及していた。
初勝利を挙げた試合,対アゼルバイジャン戦は,若手のうたたねかえる選手が「相手にあわせず,こちらが練習してきたことを押しつけました」と作戦面について語り,「dota2」のプレイ歴が長いベテラン,toyomaru選手は「(昔は)応援している側だった自分が選手になったときに勝つとは……」と感慨深げに振り返った。
都合により来場できなかった「鉄拳7」部門の代表,タケ。選手は,ビデオレターでコメントを寄せた。準優勝という結果を残した大会について,「(結果は)素直にうれしいし,(日本代表に)貢献できたと思う」としながらも,決勝戦(相手は韓国代表のKNEE選手)に関し,「(KNEE選手は)今後の『鉄拳』シーンでも乗り越えないといけない壁。変化していかないといけない」と課題を口にしていた
![画像集 No.013のサムネイル画像 / 「AESF e-Masters 成都 2020」日本代表選考大会レポート。「LoL」「ウイイレ」「AoV」でアジア王者を目指すメンバーが決定](/games/073/G007372/20191223071/TN/013.jpg) |