闇に紛れて身を隠し,敵の隙を突いて一撃で仕留める“必殺”アクションがウリの,天誅シリーズ最新作「
天誅 4」が,Wii用ゲームとなって
10月23日にいよいよ発売される。本作がプレイアブル展示されていたフロム・ソフトウェアブースで一足先に遊んでみたので,さっそくそのプレイフィールを紹介しよう。
試遊台でのデモプレイを開始すると,相も変わらず(?)町娘が親の借金のかたにゴロつきに連れ去られていくところからゲームが始まる。ここでのプレイヤーの目的は,町娘の拉致を命じた悪徳商人の屋敷に潜入し,こやつめに速やかかつ密やかに天誅を下すことだ。
今回プラットフォームをWiiに変更したことで,プレイヤーが最も気になっているのはWii リモコンとヌンチャクを使った操作性だろう。まずキャラクターの移動は,ヌンチャクのアナログスティックで行う(まあ当然だ)。そして,隠密アクションのキモであるジャンプやステップといった操作を,リモコンを振って行うのだ。リモコンを軽く左右もしくは前(というか下?)に振るとその方向に素早くステップし,上に振るとジャンプと,なかなか直感的に操作できる。
これらの操作を駆使して茂みに隠れ,闇に身を潜めてこっそりとターゲットに近づいたら,Aボタンを押して必殺アクションを繰り出すのだ。必殺アクションは,ヌンチャクとリモコンの振り方によってさまざまなバリエーションが出せる。デモプレイでは,屋敷の周りを警護しているゴロつき共を闇から闇へと葬りつつ中に忍び込むと,悪徳商人がほれほれ観念せいと町娘にイケナイことをしようとしている場面がムービーに映し出された。ぬぬ,許せん! というわけで,とりあえず今回は天井の梁の上を伝い歩き,頭上からの一撃でこの極悪人に引導を渡すことに。
必殺アクションが決まれば,例えボスであろうと一撃で息の根を止められるというのが本シリーズの特徴で,今回も見事,相手に気づかれることなくターゲットの始末に成功。できる忍者は仕事もスマートなのだ。しかし,万が一相手に気づかれてしまうと斬り合いが発生する。そうなったときは,リモコンがそのまま刀代わりとなり,リモコンを振ってのチャンバラを行うことになる。
攻撃はともかく,相手の太刀筋と交差するようにリモコンを傾けなければならない防御は,少々難しく感じた。しかし,全体的にリモコン操作は本作のアクションによく馴染んでおり,シリーズファンならば少し練習すればすんなりと楽しめるのではないかと思う。世界観もこれまでのシリーズを踏襲しており,天誅シリーズでお馴染みの力丸と彩女という二人のキャラクターも健在。今回のデモプレイで操作したのも力丸だ。新たな操作感を得て正当進化したシリーズ最新作を,フロム・ソフトウェアブースでぜひ体験してみよう。