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【PR】税込14万円強からでGTX 1060 6GB&120Hzパネル搭載。LEVEL∞の新しいゲーマー向けノートPCが持つ驚きのコスパに迫る
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印刷2018/07/28 12:00

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【PR】税込14万円強からでGTX 1060 6GB&120Hzパネル搭載。LEVEL∞の新しいゲーマー向けノートPCが持つ驚きのコスパに迫る

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 ゲーム用途でスペックと絶対性能を重視するならデスクトップPC“一択”というのは今も昔も変わらないが,「高価なばかりで性能が伴わない」と言われてきた「ゲーマー向けノートPC」も,世界的なニーズの高まりを受けて,総合力の向上が目立ってきている。「とりあえず高性能なGPUが載っています」というだけの時代はとうに過ぎ去り,最初はハイエンド市場向けモデルで始まった「ゲームで本当に意味のある機能の追求」が,ミドルクラス市場に波及してきたというのが現状だ。

 では,ユニットコムが展開しているゲーマー向けPCブランド「LEVEL∞」(レベル インフィニティ)の2018年モデルはこのトレンドに乗れているのか。今回は「LEVEL-15FX095-i7-RNSS[Windows 10 Home]」(以下,LEVEL-15FX095-i7-RNSS)を入手できたので,その実力を細かくチェックしてみよう。

LEVEL-15FX095-i7-RNSS[Windows 10 Home]
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※本稿ではFortniteのテスト部をライターのBRZRK氏が,ベンチマークパートをライターの三重邦光氏が,それ以外をライターの賈 大龍氏が担当します。


税込14万円強でGTX 1060 6GB,そして120Hz液晶パネル搭載


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 LEVEL-15FX095-i7-RNSSは,15.6インチで解像度1920×1080ドット,ノングレア(非光沢)の液晶パネルを搭載するという点で,最も標準的な仕様のゲーマー向けノートPCと言っていいだろう。詳細はスペックは下にまとめたとおりだが,ノートPC向けGPU「GeForce GTX 1060 6GB」(以下,GTX 1060 6GB)と6コア12スレッド対応のノートPC向けCPU「Core i7-8750H」(以下,i7-8750H)を搭載し,メモリアクセスがしっかりとデュアルチャネル,ストレージはSerial ATA 6Gbs接続のSSDでBTOによりDドライブの追加が可能,無線LANのスペックが十分といったあたり,実にクセのないミドルクラス市場向けモデルといった印象がある。

●入手したLEVEL-15FX095-i7-RNSSの主なスペック
  • CPU:Core i7-8750H(6C12T,定格2.2GHz,最大4.1GHz,共有L3キャッシュ容量9MB,TDP 45W,cTDP:35W)
  • チップセット:Intel HM370
  • メインメモリ:PC4-19200 DDR4 SDRAM 4GB×2
  • グラフィックス:GeForce GTX 1060 6GB(グラフィックスメモリ容量6GB)
  • ストレージ:SSD(容量240GB,Serial ATA 6Gbps接続)
  • パネル:15.6インチ液晶,解像度1920×1080ドット,ノングレア(非光沢)
  • 無線LAN:IEEE 802.11ac+Bluetooth 5.0(最大1.73Gbps,2x2,Intel「Wireless-AC 9560」)
  • 有線LAN:1000BASE-T(Realtek Semiconductor製コントローラ)
  • 外部インタフェース:Mini DisplayPort×2,HDMI Type A×1,RJ-45×1,USB 3.1 Gen.1 Type-C×1,USB 3.1 Gen.1 Type-A×1,USB 2.0 Type-A×1,SDカードスロット×1,3極3.5mmミニピン×2(※ヘッドフォン出力およびマイク入力用)
  • スピーカー:内蔵2chステレオ
  • マイク:内蔵2chステレオ(※アレイマイク)
  • インカメラ:200万画素
  • バッテリー容量:5500mAh,62Wh 11.1V
  • ACアダプター:出力180W(19.5V 9.23A)
  • 公称サイズ:約381(W)×267(D)×37(H)mm(※突起部含まず)
  • 公称重量:約2.34kg
  • OS:64bit版Windows 10 Home

インタフェース群は本体左右側面に散っている。有線LAN端子を標準搭載するのはゲームPCとして歓迎したいところ
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テスト中のBRZRK氏
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 これでBTO標準構成価格が12万9980円(税込14万378円)なのは悪くないと言えるが,「ゲームPC」としてのLEVEL-15FX095-i7-RNSSが持つスペックについて語るべき要素は実のところ,これで終わりではない。
 ゲーム用途でLEVEL-15FX095-i7-RNSSを利用するにあたって最も重要なのは,本機の搭載する液晶パネルが垂直最大リフレッシュレート120Hzに対応する点だ。

 筆者(=BRZRK)は実際にLEVEL-15FX095-i7-RNSSを使って「Fortnite」バトルロイヤルと「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」(以下,PUBG)をプレイしたが,Fortniteの場合,グラフィックス設定プリセットの自動設定で「最高設定」となった状態よりも一段低くすると,ゲームの序盤から中盤で120〜140fps,終盤で建物が乱立し出しても100fps前後を維持できる。結果として,垂直リフレッシュレート60Hzの環境では気付きにくいような「敵のモーション初動」や「投擲物」でも,垂直リフレッシュレート120Hz環境では描画コマ数が増えて視認しやすくなるため,無意識下での対応が行いやすくなる。

本文からは話題がちょっと外れるが,こちらは液晶パネルの輝度ムラを確認したカット。四隅に若干の輝度ムラはあるが,LEVEL-15FX095-i7-RNSSのBTO標準構成価格を考えると優秀だ
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 一方,PUBGで使用できる武器の中にはリコイルが激しいものが多く存在する。そういった武器を使用する場合,垂直リフレッシュレート120Hz超級のディスプレイを使うと,描画枚数が増えることもあり,リコイルコントロールが多少やりやすくなる。
 また,移動している乗り物に乗ったプレイヤーを撃ち倒すとき照準微調整もやりやすくなっているのを体感できた。

 なお,表示遅延や残像は,LEVEL-15FX095-i7-RNSSのゲームプレイ中,気にならなかった。表示遅延や残像が体感できるパネルの場合,垂直リフレッシュレートだけ高くても,敵の行動に対してのリアクションが遅くなり,また操作が映像に反映されるまでのラグも大きくなるので敵よりも後手に回りやすく,ピンチを招きやすいのだが,その点は安心していい。

液晶パネルは若干青みがかっているものの,視野角は十分にあり,ゲーム用途で違和感はない
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キーボードには同時押しへの配慮あり。バーチャルサラウンド機能は活用したい


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 ゲーマー向けノートPCとして重要なキーボードにも,LEVEL-15FX095-i7-RNSSでは配慮がある。安価なゲーマー向けノートPCだと,搭載するキーボードに同時押し周りの配慮は皆無で,最小2キーの同時押ししか受け付けないことが多いのだが,LEVEL-15FX095-i7-RNSSの10キー付きキーボードでは最小3キーの同時押しをサポートしているのだ。

Aqua’s KeyTest」で同時押しをテストした結果。組み合わせ次第だが最小では3キーの同時押しをサポートするようである
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 「2と3じゃ大差ないのでは?」と思うかもしれないが,たとえば「[A][S]キーを同時に押して斜め左に後退しながら,アビリティやリーンなどが割り振られている[E]キーを押す」は,FPSやTPSでは日常的に生じる操作なわけだが,ここで同時押しが最小2キーだと,[E]キーは入らなかったり,別のキーが押されたことになる「ゴースト」(Ghosting)が発生してしまったりする。その点でLEVEL-15FX095-i7-RNSSは安心できるのである。

ちなみにこちらはキーボード全景。10キーを搭載したことでメインの文字キー部が全体的に左へ寄っているため,最初は[O]キーを押そうとして[P]キーを押してしまったり,[Back Space]キーを押そうとして[Num Lock]キーを押してしまったりしやすい。[F][J]キーのホームポジションを意識して慣れるのが肝要だ
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LEVEL-15FX095-i7-RNSSは[Fn]+[F1]キーでタッチパッドの有効/無効を切り換えられる。[Fn]+[F4]キーで白色LEDバックライトの輝度調整も可能など,できることは豊富だ
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 ノートPCのキーボードと外付けのマウスでゲームをプレイするとき無効化したいタッチパッドは,[Fn]キーとの組み合わせで利用できるショートカットキーにより,簡単に有効/無効を切り換えられるようになっている。細かなことだが,これがあるだけでゲーム起動時の面倒が減るので,非常にありがたい。

 キーボードと言えば,長時間プレイしたときの発熱も気がかりだが,LEVEL-15FX095-i7-RNSSの熱設計はとてもしっかりしており,FortniteとPUBGを立て続けに数ゲーム,ざっくり2時間くらいプレイしても,[W/A/S/D]キー周辺の温度は40℃強程度に抑えられており,低温やけどの心配はまずない。

LEVEL-15FX095-i7-RNSSで2時間ほどゲームをプレイし続けた状態を,放射温度計「FLIR ONE Pro」から撮影した結果。本体中央部と2か所ある排気孔のところは50℃を軽く超えてくるのだが,[W/A/S/D]キー周辺は低めに抑えられている
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 冷却用ファンの排気孔が片方は本体正面向かって左奥,片方は本体右側面を向いているため,マウスパッドの配置だけは気を付ける必要があると思うが,熱周りで留意すべきはそれくらいだ。


 ゲーム用途でもう1つ重要なサウンド周りだが,内蔵するスピーカーの音は,ゲーム中,回転する冷却ファンの音でほぼマスクされてしまうため,情報としての音を拾うときにはヘッドセットやヘッドフォンの利用がほぼ必須となる。
 そしてそのとき気を付けたいのが,プリインストールのサウンドソフトウェアスイート(≒ソフトウェア群)「Sound Blaster Connect」を使うことだ。というのも,LEVEL-15FX095-i7-RNSSのアナログヘッドフォン出力品質は悪くないのだが,「音質にこだわった設計」とまでは言えないため,そのままだと定位感を左右する高域の出力がいまひとつで,いきおい,FPSやTPSのプレイ中に「どこから攻撃されているか」という情報を掴みにくいためである。

Sound Blaster Connectのメインメニュー。ヘッドフォン&ヘッドセット出力を行うときは左下の「アウトプット」をヘッドフォンマークに変更しておこう
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 Sound Blaster ConnectはWindowsのスタートメニューから呼び出せる。「ライブラリー」で「何に使うか」を選んだうえで,「EQ」の「プリセット」からいろいろ選ぶと高域および低域の補正を行えるが,いろいろ試した限り,FPSやTPSでは「トレブル」(treble,高域)を「5」あたりまで引き上げると,高域のレンジ感が上がり,音の発生源が一気に聞き取りやすくなった。「6」だとより聞き取りやすくなるが,高域にきしみが感じられるようになる。また,「4」だとより聞きやすい音になるが高域の聞き取りやすさはやや下がるので,このあたりは好みで選ぶといいだろう。
 いずれにせよLEVEL-15FX095-i7-RNSSにアナログ接続型ヘッドセットやヘッドフォンを差してFPSやTPSをプレイするなら高域補正は必須。これを行えば,ゲームサウンドで不満を覚えることはほぼないはずだ。

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「トレブル」を4〜6あたりに引き上げるのが,FPSやTPSでヘッドフォン出力を最適化するコツだ。もちろん,きしみが気にならないならもっと引き上げてもいい
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「プリセット」には「ゲーム」プリセットとは別に,具体的な5タイトル用プリセットも選択肢として用意されているので,こちらを試してみるのもありだろう

バーチャルサラウンドサウンド機能はSBX Pro Studioから利用できる
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 また,Sound Blaster Connect上で「SBX Pro Studio」を有効化すると,SBX Pro Studioのサラウンド機能やトランジェント(※Transient,ピアノやシンバルなどといったアタックの強い音)の補正機能などをまとめて有効化できるので,バーチャルサラウンドサウンドを利用して,より音の発生減を分かりやすくしたい場合はこちらも有効化することをお勧めしておきたい。

LEVEL-15FX095-i7-RNSSは標準でWebカメラとアレイマイクを搭載しており,マイクは設定することで周辺のノイズをキャンセルできる。ただ,ゲームでのボイスチャットや配信で使うなら,ヘッドセット側などのマイクを使ったほうがより幸せになれるはずだ
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プリインストールのソフトには「使いで」がある


 ここまで使い勝手の話を優先してきたが,PCハードウェアの細かい話もしておこう。
 搭載するGTX 1060 6GBの動作クロック設定はベース1404MHz,ブースト1670MHz。ゲーム中の動作クロックを追ったところ,最大では1785MHzに達した。NVIDIAのGTX 1060 6GBリファレンスカードだと順に1506MHz,1708MHz,1885MHzなので,デスクトップPC向けリファレンスカードと比べて約93%,約98%,約94%といったところだ。
 筐体サイズという物理的な制約があることを考えると,かなり高いクロックを実現できていると言えるが,実際の3D性能は後段で明らかにしたい。GPUの動作クロックに関連した仕様で押さえておく必要があるのは,タスクトレイに常駐しているプリインストールのアプリケーション「Control Center 2.0」の存在のほうである。

Control Center 2.0。起動時はファン回転数調整が開いた状態で立ち上がる
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メインメニューの下から「GPU」を選択すると,GPUコアとグラフィックスメモリのオーバークロック設定を行える
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 というのも,Control Center 2.0を使うと,GPUコアとグラフィックスメモリのオーバークロックを行えるためだ。オーバークロックはもちろん自己責任で,オーバークロックでPCが壊れてもメーカー保証の対象外となる点は注意が必要だが,Control Center 2.0からカスタマイズできる点は,憶えておいて損しないだろう。
 なお,Control Center 2.0を使うと,ファン回転数の確認や調整,メモリアクセスタイミングの確認,システムの動作設定変更といったことも行えるので,オーバークロックはしないという場合も,一度は目を通しておいたほうがいいと思われる。

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メモリ関連は動作モードを選択できそうなのだが,2択のどちらを選んでもアクセスタイミングは変わらないようだ
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左上から「基本設定」を選ぶとシステムの動作設定を変更できる。左[Windows]キーなどの有効/無効切り替えも可能

 本体の分解はメーカー保証の対象外だが,「開けようとしただけで保証が切れる封止シール」は貼られていないので,中身もざっと確認しておこう。

吸気孔やスピーカー出力用のスリットが並んだ底面(左)と,その底面から底板を取り外したところ(右)
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 底板を外して真っ先に目に留まるのはおそらく,2系統へ完全に別れた冷却機構だろう。本体正面向かって左奥に向かって排気する冷却系はCPU用,右横に向かって排気する冷却系はGPU(とグラフィックスメモリチップ用)であることが分かる。いずれも採用するヒートパイプは2本だが,前者は太さの異なるものを立体的に,後者は太めのものを2本並列で並べるといった具合に,デザイン面の違いが見られる。

LEVEL-15FX095-i7-RNSSの冷却機構
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 SO-DIMMスロットは2本で,デュアルチャネルアクセス仕様となるLEVEL-15FX095-i7-RNSSではもちろん2本とも利用済み。ドライブ用にはM.2 2280スロットが空いているので,ここにNVM Express(PCI Express x4)もしくはSerial ATA 6Gbs対応のSSDを追加可能だ。2.5インチドライブトレイにアクセスすればSSDを換装することもできる。
 繰り返すが,本体の分解はメーカー保証外だ。ただし,ノートPCのドライブ換装経験があるなら,将来的なアップグレードは十分に可能とまとめていいのではなかろうか。

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M.2スロット周辺。M.2スロットにネジ穴はあるが,ネジは付いていないため,増設時はネジを調達する必要がある
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Serial ATA 6Gbs接続の2.5インチSSDは簡単に取り出せる。なので交換も容易だ


GTX 1060 6GB搭載のデスクトップPCと比較しつつ,5年前のハイエンドゲームPC(相当)とも比べてみる


 ひととおりハードウェアとゲームにおける特徴をチェックしたところで,ここからはLEVEL-15FX095-i7-RNSSの性能を確認していこう。
 テストにあたって,比較対象としては,比較的スペックの近いデスクトップPCということで,CPUに6コア12スレッド対応の「Core i7-8700T」(以下,i7-8700T),GPUにGTX 1060 6GBを搭載するものをまず用意した。
 そしてもう1つ,そして5年前のハイエンド構成として「Core i7-4790K」(以下,i7-4790K)と「GeForce GTX 780」(以下,GTX 780)を組み合わせたものも用意している。つまり,現行世代のミドルクラスGPUを搭載するデスクトップPCとの性能比較と,5年前に購入したゲーマー向けデスクトップPCから買い換える先としてノートPCであるLEVEL-15FX095-i7-RNSSがアリかどうかの見極めをそれぞれ行おうというわけだ。

 テストに用いたグラフィックスドライバは,LEVEL-15FX095-i7-RNSSと比較対象とも,テスト開始時点における公式最新版「GeForce 398.36 Driver」で統一。Windowsの電源プランも「高パフォーマンス」で揃えた。
 そのほか比較対象となるデスクトップPCのスペックはのとおりとなる。

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 テスト方法は基本的に4Gamerのベンチマークレギュレーション21.0準拠。ただし,22世代を先取りする形で,「Prey」に代わり「Far Cry 5」を,「Forza Motorsport 7」に代わり「Project CARS 2」をそれぞれ利用している。
 Far Cry 5では「オプション設定」から「最高」プリセットを選択し,ゲームに用意されたベンチマークモードを1回だけ実行して,その結果をスコアとして採用することにした。対するProject CARS 2では「オプション」から指定可能な「最も描画負荷が大きくなるグラフィックス描画指定値」が選択された状態を「高負荷設定」としたうえで,4Gamerオリジナルのリプレイデータを冒頭から2分間実行し,その平均と最小のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得することにしている。
 テスト解像度は,LEVEL-15FX095-i7-RNSSのデスクトップ解像度である1920×1080ドットと,16:9アスペクトで一段下になる1600×900ドットを選択した。

 さらに今回は,LEVEL-15FX095-i7-RNSSを非ゲーム用途でも使いたい人のため,CPUベースのレンダリング性能を見るベンチマークテスト「CINEBENCH R15」(Release 15.038),UL製のPC総合ベンチマークソフト「PCMark 10」(Version 1.0.1493)と「PCMark 8」(Version 2.10.901),動画のトランスコードテスト「ffmpeg」(Version 4.0)でのテストも実施することにした。これらのテストをどのように実施したかは考察の直前でそれぞれ紹介する。

 なお,「5年前のハイエンドデスクトップPC」のテストスコアは,テスト環境とテスト方法が完全に同じ部分に限り,「Dell G3 15(3579)」のレビュー記事からスコアを流用しているので,その点はここでお断りしておきたい。


デスクトップPC向けGTX 1060 6GB比で85〜90%程度の3D性能を発揮するLEVEL-15FX095-i7-RNSS


 以下,文中とグラフ中ともに,比較対象のデスクトップPCを「i7-8700T+GTX 1060 6GB」「i7-4790K+GTX 780」といった形で表記すると宣言しつつ,「3DMark」(Version 2.5.5029)の結果から見ていこう。

 グラフ1は,「Fire Strike」における総合スコアをまとめたものになる。LEVEL-15FX095-i7-RNSSのスコアはi7-8700T+GTX 1060 6GB比で88〜89%程度だ。
 前述のとおり,LEVEL-15FX095-i7-RNSSが搭載するノートPC向けGTX 1060 6GBの動作クロックは,デスクトップPC向けGTX 1060 6GBと比べてベースクロックの時点で約93%に留まる。さらにノートPCの筐体という冷却能力面における物理的な制約がゆえに,ブーストクロックの安定的な高さもそれほどは期待できないわけで,それを考えるとLEVEL-15FX095-i7-RNSSで上々のスコアが出ていると言っていいのではなかろうか。
 5年前のハイエンドデスクトップPC相当のシステムであるi7-4790K+GTX 780に対しては119〜125%程度と,有意に高いスコアを示している。

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 続いてグラフ2は,Fire StrikeにおけるGPU性能テスト「Graphics test」のスコアを抜き出したものだ。
 ここだとLEVEL-15FX095-i7-RNSSのスコアは対i7-8700T+GTX 1060 6GB比で85〜88%程度と,総合スコアと比べて若干ギャップが広がった。LEVEL-15FX095-i7-RNSSの搭載するGTX 1060 6GBと比較対象のデスクトップPCが搭載するGTX 1060 6GBの性能差がこの程度,という理解でいいのではなかろうか。
 i7-4790K+GTX 780とのスコア差は19〜24%程度となっているので,こちらは総合スコアとほぼ同じということになる。

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 事実上のCPUテストとなる「Physics test」の結果がグラフ3だが,ここでLEVEL-15FX095-i7-RNSSのスコアはi7-8700T+GTX 1060 6GBとほぼ同じ。CPUがいずれも6コア12スレッド対応で,かつ,動作クロック設定も比較的近しいため,これは妥当な結果だろう。
 一方,i7-4790K+GTX 780に対しては35〜36%程度と大きなスコア差を付けて圧倒するが,これはCPUコア数および対応スレッド数の違いがそのままスコアに影響を及ぼしているためという理解でいい。

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 グラフ4はGPUとCPU両方の性能がスコアに影響を及ぼす「Combined test」の結果だ。LEVEL-15FX095-i7-RNSSのスコアはi7-8700T+GTX 1060 6GB比で89〜91%程度となり,総合スコアよりも詰まっているが,これはテストにおいてCPU性能の占める割合が大きいためである。

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 同じ3DMarkから,DirectX 12ベースのテストとなる「Time Spy」の総合スコアをまとめたものがグラフ5で,さらに,そこからGPUテストの結果を抜き出したものがグラフ6となる。
 ここにおいてLEVEL-15FX095-i7-RNSSのスコアは対i7-8700T+GTX 1060 6GBで約88〜89%程度となっており,Fire Strikeとほぼ同じ傾向だが,一方でi7-4790K+GTX 780に対しては38〜47%程度と大差を付けている。GTX 1060 6GBとGTX 780との間にある「DirectX 12 APIへ向けた最適化度合いの違い」が生んだ違いだろう。

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 グラフ7はTime Spyの総合スコアからCPUテスト部の結果を抜き出したものになるが,Fire Strikeとは異なり,LEVEL-15FX095-i7-RNSSはi7-8700T+GTX 1060 6GB比で85〜92%程度という結果になっている。
 定格の動作クロックだけで言えばi7-8750Hとi7-8700Tとの間には200MHzの違いしか存在しないだけに,クロックがここまでの違いを生んでいるとは考えにくい。テスト結果だけで断言まではできないものの,マルチスレッドに最適化されたテストゆえに,9MBか12MBかというL3キャッシュ容量の違いがスコア差を生んだという可能性はあるだろう。

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 以上を踏まえ,実際のゲームにおけるスコア傾向を見ていきたい。
 まずグラフ8,9はFar Cry 5の結果だが,ここでLEVEL-15FX095-i7-RNSSの平均フレームレートはi7-8700T+GTX 1060 6GBに対して87〜89%程度,i7-4790K+GTX 780に対して150〜151%程度というスコアになっている。GTX 780のグラフィックスメモリ容量が3GBで留まるのに対し,GTX 1060 6GBはその2倍の容量を持つため,これが最新世代の3Dゲームを前に大きな違いを生んでいるという理解でおそらく問題ない。

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 次に「Overwatch」のスコアをグラフ10,11で見てみるが,LEVEL-15FX095-i7-RNSSの平均フレームレートはi7-8700T+GTX 1060 6GB比で86〜87%程度,i7-4790K+GTX 780比で138〜144%程度というところになっている。Far Cry 5のスコア差を若干マイルドにした感じ,といったところか。
 ただ,ここでより重要なのは,1920×1080ドット条件におけるLEVEL-15FX095-i7-RNSSの最小フレームレートが119fpsに足していることのほうだろう。搭載する垂直リフレッシュレート120Hz対応液晶パネルのポテンシャルを如何なく発揮できる点は押さえておきたい。

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 「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」(以下,PUBG)の結果がグラフ12,13だ。スコア傾向はOverwatchとほぼ同じ,と言っていいのではなかろうか。
 PUBGの描画負荷はOverwatchほど低くない――というか,Overwatchほどはグラフィックス描画が最適化されていない――ため,フレームレート自体はやや低めに出るが,それでも1920×1080ドット条件でLEVEL-15FX095-i7-RNSSの最小フレームレートが60fpsを上回っている点は立派である。i7-4790K+GTX 780と比べると違いがよく分かるだろう。

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 グラフ14,15は「Middle-earth: Shadow of War」(以下,Shadow of War)のスコアをまとめたものになる。
 Shadow of WarでLEVEL-15FX095-i7-RNSSの平均フレームレートは,描画負荷が高くなる1920×1080ドットでi7-8700T+GTX 1060 6GBの約82%と,スコア差が開いている。対i7-4790K+GTX 780でもギャップが縮まっているので,これはノートPC固有の制限である熱もしくは消費電力周りのキャップによってGPUがより高いクロックで動作する時間が減少したのが原因と考えられよう。
 もっとも,1920×1080ドットではレギュレーション21.0で合格ラインとする最小フレームレート30fpsにまであと一歩にまで迫っているため,実プレイで困ることはほぼないと思われる。

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 「Tom Clancy’s Ghost Recon Wildlands」(以下,Wildlands)の結果がグラフ16,17となる。
 WildlandsでLEVEL-15FX095-i7-RNSSの平均フレームレートは対i7-8700T+GTX 1060 6GBの84〜89%程度,i7-4790K+GTX 780の132〜137%程度なので,OverwatchやPUBGとおおむね同じスコア傾向と言ってよさそうだ。

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 グラフ18は「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」(以下,FFXIV紅蓮のリベレーター ベンチ)の総合スコアをまとめたものである。
 1920×1080ドット条件を見てみると,i7-4790K+GTX 780はスクウェア・エニックスが指標で最高評価とするスコア7000をかろうじて超えるのに対して,LEVEL-15FX095-i7-RNSSはベンチマークレギュレーション21世代で規定するスコア8500すら軽々とクリアしている。格の違いは明白だ。

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 そのFFXIV紅蓮のリベレーター ベンチにおける平均フレームレートと最小フレームレートをまとめたものがグラフ19,20だが,これを見ると,1920×1080ドットでi7-4790K+GTX 780の最小フレームレートが21fpsと大きく落ち込んでいるのに対して,LEVEL-15FX095-i7-RNSSは40fpsを維持できているのが分かる。ゲームの快適性がまったく異なることはこの数字からも明らかだろう。

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 Project CARS 2の結果がグラフ21,22となる。
 LEVEL-15FX095-i7-RNSSの平均フレームレートはi7-8700T+GTX 1060 6GBの85〜88%程度,i7-4790K+GTX 780の143〜144%程度なので,Far Cry 5と似た傾向と言ってしまってよさそうだ。

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非ゲーム用途では6コア12スレッドを活かせる局面でインパクトのあるスコアを残す


 続いては「ゲーム以外」の用途における性能の確認である。
 グラフ23はCINEBENCH R15のスコアである。ここではすべてのCPUコアとスレッドを使い切る「CPU」と,1コア1スレッドの性能を見る「CPU(Single Core)」のスコアを掲載しているが,LEVEL-15FX095-i7-RNSSは6コア12スレッドのi7-8750Hを採用しているだけあって、i7-4790K+GTX 780には総合スコアとなるCPUで約34%もの差を付けた。
 一方。CPU(Single Core)では,i7-4790K+GTX 780がトップの座に就いているが,これはi7-4790Kの高い動作動作クロックがゆえである。

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 次にグラフ24はPC総合ベンチマークであるPCMark 10の総合スコアをまとめたものとなるが,LEVEL-15FX095-i7-RNSSは対i7-8700T+GTX 1060 6GBで約85%と,ゲームにおけるテスト結果をおおむね踏襲しているものの,i7-4790K+GTX 780に対する優位性はやや小さくなってしまった。

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 その理由はどこにあるのか。グラフ25でスコアの詳細を確認してみると,ビジネスアプリケーションの性能を見る「Productivity」でLEVEL-15FX095-i7-RNSSはi7-4790K+GTX 780の後塵を拝してしまっている。PCMark 10のProductivityではシングルスレッド処理が多くなるため,動作クロックの高いi7-4790Kが優位ということなのだろう。
 逆に,マルチスレッド処理が多くなる「Digital Content Creation」ではi7-4790K+GTX 780に対して約47%高いスコアを示し,6コア12スレッド対応CPU搭載の優位性を見せつけている。

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 ffmpegを利用したトランスコードのテスト結果がグラフ26だ。今回は,FFXIV紅蓮のリベレーターで実際にゲームをプレイした,計6分42秒(ビットレート149Mbps,Motion JPEG形式,解像度1920×1080ドット)の録画データを用意して,それを「libx264」を用いたH.264/AVC形式へ,「libx265」を用いたH.265/HEVC形式へそれぞれトランスコードしたときの所要時間を測定している。
 LEVEL-15FX095-i7-RNSSのスコアはi7-8700T+GTX 1060 6GBに対して2割強遅い一方,i7-4790K+GTX 780対してはH.264で約82%,H.265だと約96%の時間で処理を終えられているのが分かる。CPUの負荷が相当に高まる状況では消費電力や熱といったノートPCならではの制限の影響を受けるが,それでも5年前のトップエンドCPUより高速という点は興味深い。

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ノートPCらしく消費電力は低め。性能重視ならファンの回転数引き上げも考慮に値する?


消費電力のテストにあたってはバッテリーパックを取り外している
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 LEVEL-15FX095-i7-RNSSの消費電力も確認しておこう。
 今回は,ログの取得が可能な「Watts up? PRO」を用いて,システム全体のそれを計測する。具体的には,ゲーム用途を想定し,無操作時にもディスプレイの電源がオフにならないよう指定したうえで,各アプリケーションベンチマークを実行したとき最も高い消費電力値を記録した時点を,タイトルごとの実行時,そして電源プランを「バランス」に戻したうえで,OSの起動後30分放置した時点を「アイドル時」としている。LEVEL-15FX095-i7-RNSSのバッテリーパックはテストにあたって取り外しているため,バッテリーの充電による消費電力のロスは発生していない。

付属のACアダプター。テスト時はもちろんこれで給電を行った
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 というわけで結果はグラフ27のとおりだ。LEVEL-15FX095-i7-RNSSのゲーム実行時における消費電力は,おおむね170〜200W程度。液晶パネルという“ハンデ”を抱えているにもかかわらず,低消費電力版のCPUを搭載するi7-8700T+GTX 1060 6GBと比べて最大37W,5年前のゲームPCと比べると最大200W以上低い。非ゲーム名ベンチマークでも,PCMark 10やffmpegにおけるLEVEL-15FX095-i7-RNSSの低いスコアは目を見張るものがある。
 アイドル時は搭載するGPUへの消費電力がカットされることもあり,16Wとこれまた低い。

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 最後に温度も確認しておこう。今回は,3DMarkのTime Spyを30分間連続実行した時点を「高負荷時」とし,アイドル時ともども,CPUは「Core Temp」(Version 1.12.1),GPUは「GPU-Z」(Version 2.9.0)から温度を取得した。テスト時の室温は約24℃だ。

 その結果をグラフ27,28に示すが,高負荷時におけるCPU温度は98℃とかなり高め。i7-8750Hの許容上限(=Tjunction)は100℃なので,CPUが壊れる心配は無用だが,ffmpegなどでi7-8700T+GTX 1060 6GBからやや離されたスコアになったのは,Tjunctionへの到達を下げるべく,システム側で動作クロックを下げたのが原因だろう。
 一方,LEVEL-15FX095-i7-RNSSの場合はアイドル時に給電がカットされるので高負荷時で見ることになるGPUの温度は,妥当なレベルに収まっている。

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 前述のとおり,Control Center 2.0を使えば内蔵するファンの回転速度を変更できるので,ゲームプレイではヘッドセットやヘッドフォンを使う,もしくは動画のトランスコードを積極的に利用するという場合は,適宜,ファン回転数を最大に変更してしまうのもアリだと思う。

Control Center 2.0から「ファン速度設定」を「最大」とした例(左)。あるいはもう少し細かく制御したいという場合は「カスタム」を選ぶと,温度とファン回転数の関係を折れ線グラフで指定できる(右)。赤いグラフがCPU用,青いグラフがGPU用ファンのものだ
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価格を考えると異常なほどバランスのいい1台。低コストなのに「ちゃんとゲームで使える」のが大きな魅力だ


製品ボックス
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 以上,ハードウェアの仕様と使い勝手,ベンチマークテストをそれぞれ見てきたが,LEVEL-15FX095-i7-RNSSは,とてもいい意味で,最近のゲーマー向けノートPCのトレンドをうまく拾ってきたマシンだと言えるだろう。
 6コア12スレッド対応のCPUとノートPC向けGTX 1060 6GB,デュアルチャネルアクセスとなるメインメモリを搭載するマシンとして期待される妥当な3D性能を発揮しつつ,垂直最大リフレッシュレート120Hzのパネルと,最小3キーの同時押しに対応するキーボード,充実のヘッドセット&ヘッドフォン出力設定によって,「ちゃんとゲームで使える」ようになっているのは本当にありがたい。

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 もちろん,20万円30万円という予算を投下すれば,よりゲーム向けのノートPCを選ぶこともできる。しかしLEVEL-15FX095-i7-RNSSの場合は,税込14万円強というBTO標準構成でこの完成度を実現できていることにこそ意味があるのだ。購入してすぐゲームに使っていけるノートPCとして,LEVEL-15FX095-i7-RNSSは大いにお勧めできる1台である。

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