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[iPhone]ついに発売。出雲芸神の第1弾タイトルは縦シュー「Glandarius」
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印刷2009/04/16 11:03

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[iPhone]ついに発売。出雲芸神の第1弾タイトルは縦シュー「Glandarius」

画像集#001のサムネイル/[iPhone]ついに発売。出雲芸神の第1弾タイトルは縦シュー「Glandarius」
 App Storeでリリースされた新作ゲームのうち,気になるタイトルをピックアップして紹介していく「iPhone/iPod touch向け新作ゲーム情報」。今回は,縦スクロール型シューティング「Glandarius Wing Strike」(600円)を取り上げよう。
 本作は,ゲームパブリッシャAQインタラクティブと,「ZeptoPad」などで知られるデベロッパ,ユビキタスエンターテインメント(UEI)が共同で設立したブランド「出雲芸神」関連記事)のiPhone/iPod touch用ゲーム第1弾である。

 Glandarius Wing Strikeでは,自機は横軸方向にのみ移動できる。iPhone/iPod touch用にリリースされている多くのシューティングとは異なり,目的の位置をタップすることで自機をその位置へ動かす方式。画面から指を離しているあいだは,通常のミサイルが自動的に連射される。
 また,画面に指を触れたまま左右にドラッグすることで,その範囲内の敵を最大4機ロックオン可能。指を離すと,その敵に向かって追尾ミサイルが発射される仕組みだ。

 上の説明を読むと複雑そうに感じるかもしれないが,実際はとてもシンプルで指一本で操作できるのでご安心を。そのうえ,当たり判定が甘めに調整されているので,あまりシューティングに馴染みがないという人も十分楽しめるだろう。
 だが,操作がシンプルであるからといって,ゲーム自体の難度が低いわけではない。かなり歯ごたえのあるゲームに仕上がっており,2面以降は,多数の弾から逃れるスリルをいやおうなく味わわされる。コアなシューティングファンも十分楽しめるはずだ。

画像集#002のサムネイル/[iPhone]ついに発売。出雲芸神の第1弾タイトルは縦シュー「Glandarius」 画像集#003のサムネイル/[iPhone]ついに発売。出雲芸神の第1弾タイトルは縦シュー「Glandarius」


 このゲームのキモとなっているのが,追尾ミサイルによる攻撃。続けて4機ロックオンして攻撃すると,“チェーン”が成立し,敵を倒したときの得点が通常の2倍になる。このチェーンをさらにつなげていくことで,得点を3倍,4倍……と増やしていけるのである。
 同じステージでも,チェーンをできる限り多くつなげることで,チェーンを成立させずにクリアした場合と比べ,クリア時の得点が数十倍あるいは数百倍にもなる。
 まずはステージクリアを目標に遊ぶもよし,より高いスコアを目指すもよし。ランキング機能ももちろん備えているので,上位進出すべく腕を磨こう。

「Glandarius Wing Strike」紹介ページ(iTunesが起動します)



画像集#004のサムネイル/[iPhone]ついに発売。出雲芸神の第1弾タイトルは縦シュー「Glandarius」
 さて,ZeptoPadをはじめ,ユニークなアプリで知られるUEIの第1弾タイトルが,ゲームとしてとてもオーソドックスな縦シューであったことを,意外に感じている人もいるだろう。
 実は先日,UEIの清水亮 代表取締役兼CEOに,Glandarius Wing Strikeを紹介してもらう機会があった。そのとき清水氏が話してくれた,最初の作品に縦シューを選んだ理由というのは,およそ以下のようなことだった。

 まず一つめは,UEIが,ゲームらしいゲームをきちんと作れる会社であることを,この作品で示したいというもの。UEIはそもそも,RPGをはじめ,携帯電話向けにさまざまなゲームを開発した実績を持っているが,iPhone/iPod touchユーザーには“とんがったアプリを作る会社”として認知されているのではないだろうか。
 清水氏は,「これまでにもiPhone/iPod touch用のシューティングはいくつか登場していますが,ゲームとして本当にしっかり遊べる作品は,まだないと思っています」と話し,最初にこのジャンルのゲームで完成度やクオリティが高いものを提供することで,ゲームデベロッパとしての力を示したいと強調していた。

 二つめの理由は,iPhone/iPod touchゲーム開発のノウハウを得るために,第1作を比較的短期間で作り上げる狙いを持っていたことだ。
 UEIは今後約1年間に,新作ゲームを7タイトル発売する計画だという。いきなり1作めでハードウェアの性能を最大限引き出そうとしたり,さまざまな要素を詰め込もうとしたりすれば,完成まで長い時間を費やしてしまうことだろう。UEIは,要素をある程度絞り込めるシューティングは,最初に手がけるジャンルにふさわしいと判断したわけである。

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 例えば,3Dグラフィックスを用いたゲームにするという選択肢もあったそうだが,Glandarius Wing Strikeでは,2Dで美しいゲーム画面を実現することに力が注がれている。
 背景の制作は,映画「スカイ・クロラ」に用いられているのと同じ環境で行われたとのことで,グラフィックス面にもぜひ注目してほしい。
 なお清水氏自身は,3Dグラフィックスに対する関心からゲーム業界に入ったこともあり,作るならばやはりクオリティの高いものに仕上げたいと考えているとのこと。これまでiPhone/iPod touch用の3Dゲームをプレイし,クオリティの低さにガッカリしたことが何度かあるとのことで,3Dゲームのリリースは十分なノウハウを蓄積してからになりそうだが,期待していいだろう。

 縦シューを選んだ三つめの理由は,App Storeでアプリを提供していくうえで,北米市場でのセールスを重視する必要があるということ。清水氏は,シューティングはアメリカの人々に受け入れられやすいジャンルの一つと考えており,Glandarius Wing Strikeの難度を高めにしたのも,アメリカのプレイヤーをターゲットに設定していることによるものだそうだ。

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 最後に清水氏は,今回パブリッシングパートナーとしてAQインタラクティブと組むことになったいきさつも教えてくれた。iPhone/iPod touchゲームを開発することになったとき,清水氏は,どうせ作るなら,自分達の作品として残るものを作りたいと考えたという。
 AQインタラクティブが当初から,ゲームの内容に関してはUEI側に任せるといってくれていたことが,提携の大きな理由になったそうである。

 ともあれ,これから約1年のあいだに,残り6タイトルが出雲芸神ブランドからリリースされることになる。今後は,10人以上のプレイヤーがネットワークを介して遊べるゲームなどのリリースが予定されているとのこと。清水氏の口ぶりからは,これまた意外性の高い作品となりそうで,新たな情報が公開されるのが今から待ち遠しい限りだ。

  • 関連タイトル:

    グランダリウス ウィング ストライク

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