Electronic Artsのショーケースルームで,同社傘下のPandemic Studiosが開発する「
The Lord of the Rings: Conquest」が公開されていた。展示されていたのはXbox 360版のみだったが,痛快なアクションは「
Star Wars: Battlefront」そのままといった印象。それもそのはず,Battlefrontを作っていたのは,まだElectronic Artsに買収される前のPandemic Studiosなので,The Lord of the Rings: Conquestは「正真正銘のBattlefrontゲーム」といっても差し支えないわけである。
本作は,映画「ロード・オブ・ザ・リング」三部作の世界感をベースにしており,プレイヤーはモリアやヘルムズディープなど,さまざまなロケーションで大活劇が楽しめる。Good(フェローシップ)とEvil(サウロン軍)双方のキャンペーンが用意されており,Goodでは映画の冒頭で描かれた“最後の同盟戦争”から始まり,Evilではナスグルがフロドを殺して指輪焼却を阻止した(!)という架空の物語をベースに,その後の世界の制覇を狙う。
Evil勢力でのストーリー展開が,J.J.R.トールキンの描く物語とは大きく異なる点が(主にトールキン財団による許諾の面で)心配だが,本作ではスティーブ・ジャクソン監督率いるWETA Digitalが,キャラクターモデルやテクスチャに関して制作協力しているほか,映画のサントラも利用されており,ゲームの雰囲気は非常に映画に近いものになっている。
展示されていたデモでは,非常に激しいアクションや流血表現などが見られ,アクション自体は軽快ながらも,かなり大人向けのゲームだという印象を受けた。本作ではマルチプレイモードも存在し,ヒーローデスマッチやキャプチャー・ザ・フラッグ,コンクエストモードなど,「
Star Wars Battlefront II」にあったゲームモードはすべてフィーチャーされているようだ。
最大で16人までの対戦をサポートするとのことだが,PC版ではPandemic Studiosが専用サーバーを構築することになるだろうと,今回のデモを担当してくれたベン・リウ(Ben Liu)氏は語ってくれた。対応プラットフォームは,PCとXbox 360のほかにも,PLAY STATION 3やWiiが発表されており,2008年11月上旬にはリリースできるとのこと。