男色ディーノのゲイムヒヒョー：其の拾参「クリスマスのその後の前に」

著者近影

　やべー！　「機動劇団はろ一座ガンダム麻雀＋Z さらにデキるようになったな！」（KHGM＋ZSDN！）がおもしれー。麻雀は麻雀なんだけど，15分くらいでストーリー1話が終わる……ってことで，寝る前にちょこっとプレイするのに最適。ぶっちゃけ，先が気になって眠れない感じでもないから，眠くなったら未練なく電源切れるし。こういうゲイムって案外貴重なんじゃないかしら。


　それから久々にPSPも稼働。アイレムの「R-TYPE TACTICS」で遊んでみたわ。シューティングゲイムは昔からあまり好きではなかったんだけど，そういえば「R-TYPE」だけはなぜかクリアしたものね。まあステージ数が少なかったしな……っていうノスタルジックな気分でR-TYPE TACTICSを買ったはいいものの，実を言うと期待はしてなかったのよ。
　だってR-TYPEなのに，シューティングゲイムじゃなくてストラテジーゲイムよ？　クリエイターの脳内で何かしら磁場に異常が発生したとしか思えないじゃない。挑戦と無謀の見極めができていない雰囲気で，クソゲーの匂いもプンプン漂ってきてたわ。
　でも……でも……これがなかなか面白いのよ。ちゃんとR-TYPEの雰囲気を生かして，かつストラテジーとして楽しめる感じ。仲間がどんどん増えていくのも，王道とはいえやる気が出るし。まあこれはこれでアリ。
　……チクショウ！　逆に悔しいわ。いっそ予想以上のクソゲーであってほしかった。でも，これで調子に乗って続編とか出すと，当初の私の期待に応えてクソゲる雰囲気もあるわね。理由はないんだけどなんとなく。だって，そんなゲイム多いじゃない。どれとは言わないけれど。
　ともかく，残念なことに（？）いまのところR-TYPE TACTICSがけっこう面白いってことだけはお伝えしておくわ。それこそ，R-TYPEは好きだったけれど，年齢を追うに従って視力や反射神経が衰え，シューティングゲイムでなんて遊んでられない！　なんて人にはとくにオススメ。


　そして！　ようやく触れるときが来たわよ「金色のコルダ2 アンコール」。まずはジャケットのストーリー概要を読む。「クリスマスのその後を描く待望の続編，ついに開幕です」。
　……ん？　ちょっと待て？　もう一回読もう。……待望の続編？　……アレ？　これって「三國志」や「信長の野望」でいうところの，パワーアップキット的なもんじゃないの？　なんか攻略できるキャラが増えたとか行ける場所が増えたとか，そんなんじゃなくて続編？　「金色のコルダ2」のあとのお話なの？　うそーん。

　……やってくれましたねコーエーさん……今のは……今のは痛かったぞーーーーー！！！！！！！

　私がフリーザだったら今ごろ父親連れて地球に乗り込んでるわよ。ということで，サイヤ人どもにコケにされた私は必死になって金色のコルダ2を久方ぶりにプレイ。そりゃいきなりアンコールに挑むことだって可能だけど，やっぱり，ゲイマーたるものゲイムの世界観に最初からどっぷり浸かった上で，アンコールに臨みたいじゃない。コンサートに行ってみたはいいが会場に着いたら，すでにアンコールのまっただ中なんてことになったら……ねえ。
　しかしながら，前回プレイしたのがはるか昔のことなもんだから，どこまでプレイしたか，どんなめくるめく物語が展開していたかなど潔いほど忘れていて，何をやればいいのかさっぱり分からない事態に。まあ，要するにコンサートこなしていきゃいいんでしょ？
　……しかし何が楽しくて続編が出てるゲイムの，新しくないほうをやらにゃならんのかしら？　ここはちゃっちゃとクリアしてとっととアンコールに移るわよ！　ちゃっちゃとな。こうなったら面白いかどうかは二の次。ただひたすらゲイムクリアマシンとなって……ナニこれ。面白いじゃない。ちゃんとシミュレーションゲームとして成り立ってるわ。何がいいって，コンサートのときに無駄に挿入される楽曲の説明がいい。説明しにくいんだけど，コレがまたほんとに無駄なのよ。無駄っていうか，どうでもいいって感じ？　だが，それがいい。
　もちろんスキップもできるんだけど，そこは「一夢庵風流記」を愛読する私。いきなりスキップするほど野暮じゃないわ。無駄っていっても，風流な感じの無駄さなのよ。「蒼き狼と白き牝鹿」シリーズのオルドに通じるものがあるって言えば分かってもらえるかしら。そう，これを出してるのは腐っても（腐ってないけど）コーエーなのよね。
　「ネオロマンス」って聞いてちょっとナメてたわ。そういえば「アンジェリーク」も案外面白かったじゃない！　ごめんなさいコーエー！　まさにトランクスにメッタ斬りにされた気分。っていうか，アンコールまだやってないから分からないんだけど，よくよく考えたらアンコールは金色のコルダ2のその後のストーリーなだけだから，システムとかに大差はないのよね。
　いわば「教師びんびん物語」と「ラジオびんびん物語」みたいなもん。……ウン違うと思う。でもまあ，要するに好き好きってこと。てなわけで，アンコールにイク前に金色のコルダ2をもう少しがっちり楽しもうと思った秋の夜でした。

■■男色ディーノ（プロレスラー）■■ やる側のやる気のみならず，見る側の見る気も問われるオールナイト興行を終え，ちょっぴりのんびりムード（？）のディーノ選手。6日（土）〜8日（月）の三連休は，熊本，博多，小倉の九州ツアーに参加予定。「何か見どころは？」と尋ねたところ「九州限定の，たっぷり！たらこマンが出るのよ」とのこと。何のことやら分からない人は，DDTプロレスリングの公式サイトをチェックしたり，検索サイトを活用したりすれば……さらにワケが分からなくなるかもしれません。

R-TYPE TACTICS

対応機種：PSP（PlayStation Portable）
メーカー：アイレムソフトウェアエンジニアリング
発売日：2007年9月20日
価格：5040円（税込）
CEROレーティング：A
公式サイト：http://www.irem.co.jp/official/rtypetactics/

金色のコルダ2

対応機種：プレイステーション2
メーカー：コーエー
発売日：2007年3月15日
価格：7140円（税込）
CEROレーティング：B
公式サイト：http://www.gamecity.ne.jp/ps2/corda2/