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[TGS 2007#36]結局のところ,「それは無理だよ!オオスガさん」って一体何なのさ
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印刷2007/09/21 23:35

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[TGS 2007#36]結局のところ,「それは無理だよ!オオスガさん」って一体何なのさ

画像集#001のサムネイル/[TGS 2007#36]結局のところ,「それは無理だよ!オオスガさん」って一体何なのさ
 先日,「カメラとか活用型実体験エンターテインメント それは無理だよ!オオスガさん」のαテストが,東京ゲームショウ2007の会場で実施されることをお伝えしたが,これは一体どんなゲームなのか? というか,そもそもゲームなのかどうかもよく分からん! と感じたのは,筆者だけではないだろう。そこで,芸者東京エンターテインメントのブースで,結局のところ本作は一体何なのかについて話を聞かせてもらった。

 本作の設定は,魔王に絶対服従を誓わされてしまった“オオスガさん”の代わりに,プレイヤーが日常生活で何かをして,魔王からのミッションをこなしていくというもの。現在,PC版とケータイ版両方の開発が進められているが,今回αテストが実施されているケータイ版は次にような形になっている。

角が生えたシルエットが,オオスガさんに無理難題を押し付けてくる魔王
画像集#003のサムネイル/[TGS 2007#36]結局のところ,「それは無理だよ!オオスガさん」って一体何なのさ 画像集#004のサムネイル/[TGS 2007#36]結局のところ,「それは無理だよ!オオスガさん」って一体何なのさ

画像集#006のサムネイル/[TGS 2007#36]結局のところ,「それは無理だよ!オオスガさん」って一体何なのさ
 まず,魔王(というか,その下僕であるオオスガさん)からミッションを受ける。魔王からの指令は例えば「○○というゲームメーカーのロゴを撮影しろ」だとか,「××というゲームについてどう思うか」などといった,東京ゲームショウの会場内で達成できるものだ。回答は,写真や文章をメール送信することで行う。
 すると,魔王はそれを画像認識や自然言語処理技術を駆使して採点し,一言コメントを添えて返信してくる。実際には,会場内で回答を見つけずに適当な写真や文章を送りつけてもよく,魔王はそれら一つ一つを律儀に採点し,返信してくれる。
 一つのミッションを達成すると,オオスガさんから次のミッションをお願いされ,それを次々とこなしていくのだ。ほかのプレイヤーが投稿した回答を,「みんなのきろく」ページで閲覧でき,それを見てニヤリとして楽しもうというのが,本作の(現時点での)狙いだ。

芸者東京エンターテインメントCEO 田中泰生氏(右)
画像集#002のサムネイル/[TGS 2007#36]結局のところ,「それは無理だよ!オオスガさん」って一体何なのさ
 本作には,上述の画像認識や自然言語処理技術のほかに,「日常生活における,重要でない事柄への意思決定支援システム」というテーマで,独創的で優れた技術に対する支援を行う,2007年度の「未踏ソフトウェア創造事業」に採択されたリコメンデーション技術が利用されている。これはごく簡単に言ってしまうと,Web上をクローリング(自動巡回)して,ユーザーの志向に合わせた“オススメのレストラン”とか“ちょっと面白い出来事”などをチョイスして知らせてくれる技術のこと。
 現在のオオスガさんにはこのような機能はないが,将来的にはこうした技術を統合し,使えば使うほど賢くなっていく,(でも,ちょっとおバカな)秘書のようなものにしていきたいということだ。こうして見ると本作は,日常生活で体を張ったミッションの遂行というゲーム性と,その成果をWeb上で共有するSNS的側面,そして最終的にはネットエージェント的な性格を持つようになる,複合的なエンターテイメントと言えそうだ。

一見ペラペラなオオスガさんだが,実はフル3DのFlashで動きまくる
画像集#005のサムネイル/[TGS 2007#36]結局のところ,「それは無理だよ!オオスガさん」って一体何なのさ 画像集#007のサムネイル/[TGS 2007#36]結局のところ,「それは無理だよ!オオスガさん」って一体何なのさ

 2008年1月には,PC版との連動が可能となる正式サービスの開始が予定されており,正式サービス後も無料で遊べるようになるとのこと。この無料サービスは,企業とのタイアップによって実現される予定で,オオスガさんからの頼みごとにタイアップ商品をからませたり(先ほどの例で言えば,写真を撮ったり,感想を送ったりなど),ときにはオオスガさん自身がその商品をアピールしたりといったことが行われるようだ。
 プレイヤーはこれらのミッションをこなすことで得られるポイントで,ペットを手に入れたり,新しいモーションを覚えたりといったアバターサービスが受けられる。一見,薄っぺらに見えるオオスガさんだが,実はフル3DのFlashで作成されており,すでに200種類のモーションが用意されているというのが,何だかムダに凄い本作らしい。

 本作の開発は,これまでPC版に重点を置いて進められてきたという経緯があり,ケータイ版は,東京ゲームショウの開催に合わせてわずか2週間で準備されたもの。したがって,オオスガさんの実力(?)は,まだまだこんなものではないらしい。一人でも多くの人からの要望を送ってほしいとのことなので,会場に足を運ぶ予定の人もそうでない人も,ぜひ一度オオスガさんを試してみてほしい。
  • 関連タイトル:

    カメラとか活用型実体験エンターテインメント それは無理だよ!オオスガさん

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