4Gamerの1週間を振り返る「Weekly 4Gamer」，2025年2月24日〜3月2日

　全国的に3月に突入した2025年2月24日〜3月2日，4Gamerに掲載された記事は305本でした。食料品やガス，水道代などがガンガン値上がりするそうで，大ショック。この流れは今後も続くらしいので，布団かぶって電気消して1日中ゴロゴロしているのが，やや病人チックですが，家計的にもエネルギー的にも最善の策のようです。さっそく実行したいと思いますので，おやすみなさい。

「Venus Vacation PRISM - DEAD OR ALIVE Xtreme -」，イラストレーター「よむ」氏とのコラボや没入感のある表現など最新情報が公開に

　さて先週の2月28日，カプコンのモンハンシリーズ最新作となるハンティングアクション「モンスターハンターワイルズ」（PC / PS5 / Xbox Series X|S ）がついにリリースされて，世界中のゲームメディアをはじめとして世間は大盛り上がりの様子です。変化にとんだ広大なフィールドでは，それぞれに意思を持ったモンスターが行動し，リアルタイムに自然環境が変化するなど，没入感の高める試みが存分に施されたモンハンワイルズ。新たなモンスターやゲームシステムなども興味深く，「こちら」の記事でお伝えしたように，リリースから約2時間でPC（Steam）版の同時接続者数が98万人を超えるなど，出足は好調です。
　とっくのとうに討伐を開始した読者も多いでしょうが，4Gamerでは「こちら」に製品相当のバージョンを先行プレイしたレポート記事を掲載していますので，購入を考えている人は参照してください。アイルー！


　先週，個人的にちょっと気になったのは，日本評論社が書籍「セガ的 基礎線形代数講座」を発売したという「こちら」の記事でした。なんでも，セガ社内で行われている勉強会用の資料をまとめたもので，著者はセガ開発技術部課長の山中勇毅氏。SEGA TECH Blogで無料公開されていた記事をブラッシュアップし，加筆したものになるそうです（外部リンク）。
　線形代数とは，たぶん線形になった代数のことだと思いますが，ゲーム開発に重要なベクトルやクォータニオンなどが学べます。「オイラーの公式」のおいらって誰？　という程度の知識しか持っていない筆者ですが，大学でもっとまじめに勉強しておけばよかったと反省することもたまにあるので，確実に挫折しますがチャレンジしたくなりました。


　そんなこんなで，今回も元気よく，アクセスランキングトップ10や注目記事などで4Gamerと世界のゲーム業界の1週間を振り返ってみることにしましょう。

※以下，PlayStationはPS，Nintendo SwitchはSwitch，スマートフォンはスマホなどと略記します。

先週のアクセスランキング

　先週のアクセスランキングトップ10，第1位となったのはアカツキゲームスが運営中のアクションRPG「TRIBE NINE」（PC / iOS / Android）で，これまでシンクロ（ガチャ）で使用されたすべてのエニグマエンティティとシンクロメダルを，有償，無償を問わず3月4日のメンテナンス後に返還するというニュースでした。ほほう。
　これはシンクロ仕様の変更に伴う措置で，公式Xアカウントには，各種アイテムの獲得量について十分な考慮ができていない設計になっていたためと述べられています。今後も，プレイヤーの意見により改善を重ねていくそうで，ゲームの調整って難しいんですね。


　第2位は，編集部の御月亜希による「VRChat」体験記でした。SteamやOculus StoreなどでPC向けのアーリーアクセス版が公開されている「VRChat」とは，“VR”の文字が入っているものの，VR対応ヘッドセットのほかにデスクトップでもプレイできるソーシャルVRプラットフォームです。自分で何を言ってるのかよく分からないので，詳しくは「こちら」の記事をチェックしてください。Oculus Storeでは2014年頃に，Steamでは2017年に公開されているので，すでに楽しんでいる人も少なくないはず。やや，いまさら感もありますが，読者の大きな注目を集めました。
　アーリーアクセス版は無料配信されており，ガチャ要素やショップもないため，基本的にお金はあまりかからないはずなんですが，御月はすでに100万円近くを「VRChat」のために出費し，現実世界にはもう戻れなくなりました。一体全体，何が起きたんでしょう？　それにしても，人が沼に沈んでいくのを見るのは楽しいですね。うふふのふ。


　そして，上にも書いた，「モンスターハンターワイルズ」の関連記事が第3位に入っています。カプコン独自の「REエンジン」の最新版を使ったモンハンワイルズは，使用するPC版に対する要求スペックが高いことでも話題になっていました。
　そこで，グラフィックスカード25製品と，カプコンが公開した無料ベンチマークソフト「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」を使って，どのGPUなら快適にプレイできるか確認してみたという，なんとも4Gamerっぽい記事になっています。
　ウルトラハイエンドGPUならそりゃまあ快適でしょうけど，お値段おいくら万円？　てなことになりそうですが，べつに4Kじゃなくてもオッケとか，レイトレにはあまりこだわらないという向きにはさまざまな選択肢がありそうです。モンハンワイルズを機会にグラフィックスカードの交換を予定している人には参考になるのではないでしょうか。


　モンハンワイルズ関連では，狩猟に役立つ「武器切替」の組み合わせを紹介する記事が第6位に入りました。ゲームには14種類もの武器種が存在するので，どうすりゃいいんだろう，と悩んでいる人のお役に立てば幸いです。かしこ。

【先週のアクセスランキング詳細】

【第1位】 「トライブナイン」，これまで使用された全ガチャ石の返還を発表。高レアキャラクター排出率も大幅引き上げ	【第2位】 現実世界にさようなら。「VRChat」を今さら始めたら，あっという間に美少女に堕ち，100万円近く飛んでいった
【第3位】 モンハンワイルズを快適にプレイできるGPUはどれだ？ 新旧25種類のグラフィックスカードでベンチマーク対決してみた	【第4位】 「ユミアのアトリエ 〜追憶の錬金術士と幻創の地〜」，杖や蹴りで戦う主人公ユミアにフォーカスしたムービーを公開
【第5位】 「ポケポケ」の新拡張パック「超克の光」が2月28日に登場。ランクマッチは3月末解禁に	【第6位】 「モンスターハンターワイルズ」では狩猟中に2つの武器を切り替え可能！　その組み合わせはどうすればいい？
【第7位】 ゲオ，PS5本体のレンタルサービスを2月28日に開始。全国のゲオショップとゲオあれこれレンタルで利用可能。7泊8日980円（税込）	【第8位】 「ドラゴンクエスト」シリーズのゴルフ用品ブランドを発表。スライム顔デザインのゴルフボールやモンスター型のヘッドカバーなどのアイテムが登場
【第9位】 スマホゲームのセルラン分析（2025年2月6日〜2月12日）。今週も1位は「ポケポケ」。昨年10月〜12月のパブリッシャ別世界収益ランキングも	【第10位】 リメイク版「ToHeart」6月26日に発売。新旧キャストの切り替え機能を実装，オリジナル版オープニングとの比較動画も公開

先週のタイトルランキング

　先週，最も読者の注目を集めたゲームタイトルの第1位は，まあ，そうなりますよねって感じの「モンスターハンターワイルズ」でした。先週は，ランキングトップ10に入った最適GPUの比較検証記事に加えて，発売前夜に行われたイベントレポートや，都庁の上空にモンスターが出現するXRイベントの記事などを掲載しています。


　第2位に「TRIBE NINE」，第3位に「VRChat」と続き，第4位は「Pokémon Trading Card Game Pocket」（iOS / Android）でした。ポケポケですね。「こちら」の記事でお伝えしたように，国内収益ランキングのナンバー1を突っ走るポケポケですが，新テーマ拡張パック「超克の光」を2月28日に実装するというニュースがファンの大きな注目を集めたようです。
　「超克の光」には，世界のすべてを生み出したと言われる幻のポケモン「アルセウス」をはじめとした，多数のポケモンが収録されているとのこと。ちなみに超克とは，困難を乗り越えて打ち勝つことだそうです。知らんかった。また，新機能の「ランクマッチ」が3月末に開幕することも発表されていますので，ポケポケプレイヤーはお楽しみに。

【先週の注目タイトル詳細】

【第1位】 モンスターハンターワイルズ	【第2位】 TRIBE NINE
【第3位】 VRChat	【第4位】 Pokémon Trading Card Game Pocket
【第5位】 ユミアのアトリエ 〜追憶の錬金術士と幻創の地〜	【第6位】 ポケットモンスター スカーレット・バイオレット
【第7位】 ウマ娘 プリティーダービー	【第8位】 ToHeart
【第9位】 Venus Vacation PRISM - DEAD OR ALIVE Xtreme -	【第10位】 ゼンレスゾーンゼロ

先週の注目記事

　いつもように，プレイレポートやインタビュー，イベントレポート，企画記事などを中心に，気になる記事をピックアップしてみました。たくさんありますが，いろいろ気になるタチなもんで，てへへっ。


　3月6日にリリースされる「FragPunk」（PC / PS5 / Xbox Series X|S）は，「ランサー」と呼ばれるヒーローたちを操作し，ハイスピードのチーム対戦を繰り広げる基本プレイ料金無料の新作シューターです。先週は，そんな「FragPunk」のデベロッパであるBad Guitar Studioの開発スタッフに話を聞いたインタビュー記事と，最新ビルドのプレイレポートを掲載しました。中国は杭州市にあるNetEase本社へ出向いての取材となります。4Gamerは，国際派だなあ。
　「オーバーウォッチ 2」や「Apex Legends」「Team Fortress 2」「マーベル・ライバルズ」など，ヒーローシューターは強力なライバルの多いゲームジャンルですが，新たに参入する「FragPunk」はどのようなゲームになっているのでしょうか。読みましょう。


　アーリーアクセス版のリリースをお伝えして（関連記事），読者の大きな注目を集めたLucky Catの新作乙女JRPG「The Silent Kingdom」ですが，先週は，公開中の体験版をプレイしてみたというプレイレポートを掲載しています。
　呪われた王国の王女となり，王国を救うために自分を堕落させることさえいとわない王女の運命を追体験できる本作ですが，カッコいい戦うヒロインやダークな世界観が好きな人には間違いなく刺さるタイトルだそうです。タイトルに込められた意味には思わずゾクッとしてしまったとのことで，どういうことなんでしょう。気になる人はぜひプレイしてください。