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連載
インディーズゲームの小部屋:Room#711「Solar Ash」
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最近,PC画面の右下でWindows 11が「インストールの準備ができたよ!」とアピールしてくるので,うっかりクリックしないように細心の注意を払っている筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第711回は,Heart Machineが開発した「Solar Ash」を紹介する。本作は,ブラックホールに飲み込まれた世界で冒険を繰り広げるアクションゲームだ。動作の安定性がきちんと確認できるまで,OSのバージョンアップはしたくない……。
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舞台となるのは,巨大なブラックホール「ウルトラヴォイド」に飲み込まれて,今まさに滅びようとしている世界。この世界を救う方法はただ1つ,「スターシード」と呼ばれる装置を起動し,ウルトラヴォイドを崩壊させることのみ。プレイヤーは古代の遺物からスターシードを作り出した「ヴォイドランナー」の最後の生き残りとなって,この危機に立ち向かうことになる。
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本作を開発したのは,本連載の第426回で紹介した「Hyper Light Drifter」で知られる,アメリカ・ロサンゼルスに拠点を置くデベロッパのHeart Machine。緻密なドット絵で描かれた同作から3Dグラフィックスへと表現方法は変化したものの,幻想的でどこか物寂しいSFの世界観は本作でも健在で,このゲームの大きな魅力となっている。
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スターシードを起動するには,各エリアにいる巨大ボスを倒して,「コンジット」と呼ばれる情報端末をオンライン状態に戻してやる必要がある。主人公は,地表をアイススケートのように高速で滑走でき,特定のポイントではグラップリングフックを使った移動も可能。また,一時的に時間の流れを遅くする能力も持っており,これらを駆使して敵との戦いやステージの探索を行っていく。
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各エリアのボスはどれも見上げるほどの巨大さで,ステージのあちこちにある「神経終末」という弱点をすべて破壊すると動き出して戦闘状態になる。ボスとの戦いでは,グラップリングフックで足や尻尾の先に飛び移り,落っこちないように体の上を移動しながら,次々と現れる弱点をほんのわずかな制限時間内に素早く破壊していくという,目が回るような展開が待ち受けている。
この,超ハイスピードな「ワンダと巨像」といった雰囲気のボス戦が本作のハイライト。何度も失敗しながら次にどの位置に弱点が現れるかを覚えていく“死にゲー”的な要素もあって,手に汗握ること間違いなしだ。吹き出しにイラストが表示されるだけだった「Hyper Light Drifter」と異なり,本作ではしっかりとテキストでストーリーが語られ,丁寧な日本語ローカライズのおかげですんなりと入り込めるのも嬉しい。
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そんな本作のPC版は,Epic Games Storeにて4300円で発売中。また,PS4/PS5版がPlayStation Storeで配信されているので,興味を持った人はぜひどうぞ。オススメです。
■「Solar Ash」公式サイト
https://www.heartmachine.com/solar-ash![]() |
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