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連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第824回「どちらも好き,それでいいじゃないか」
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私の三国志の入りは,本宮ひろ志先生の漫画「天地を喰らう」でした。エロがあり,天界だ魔界だがあり,よく分からないけど勢いのある漫画でした。今思うと,三国志の要素はあるような,ないようなといったストーリーでしたが。それでも,子供心に印象に残っていたことは確かです。
次は,ゲイムでした。当時,光栄(現コーエーテクモゲームス)の「三國志」を友達の家で見て,衝撃を受けました。三国志って面白いってなりました。そして,ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)の「三国志 中原の覇者」にクソハマりました。「三國志」に比べて,ポップな手触りだったことを覚えています。
そして,おそらくファミコンで最も時間を注ぎ込んだ「三國志II」を遊び倒すことになります。この頃,本を読むことも好きだった私は,吉川英治の小説「三国志」も読み倒しました。元々,中国の物語なので登場人物がすべて漢字,そして小学生には難しい言葉が並んでいましたが,分かったふりして楽しんで読んでいました。
中学生になってからは,ゲイムとしての三国志は少しトーンダウンします。サッカーに集中していたり,プロレスに興味を持ったり,趣味が多岐にわたるようになったためでしょうね。それでも,昼休みには学校に置いてある横山光輝「三国志」全60巻を読みに図書室に通っていました。図書室の漫画は3種類しかないので,けっこう争奪戦でしたね。
ちなみに,もう1種類は横山光輝「水滸伝」,もう1種類は「はだしのゲン」でした。非常に広島出身らしいエピソードですね。大学生になって,「はだしのゲン」が図書室にあるっていう話をしたら,周りにそこそこビックリされたので,たぶん広島あるあるなんでしょう。小中高と国公立の学校だったからかもしれませんが。
ともかく,中学生のときの三国志熱は漫画によって保たれました。で,大学生になってからはとにかくゲイムでした。その中でもコーエーテクモゲームスの「三國志」シリーズを安定して遊んでいました。なので,私の中ではやはり「三國志」のゲイムは,シミュレーションの「三國志」だと思い込んでいたんですよ。まあ,今も少なからず,その気持ちはあるんですけどね。
どこか「三國無双」シリーズには,若干の抵抗があったと言えばあったんですよ。もちろん,面白いのは認めています。そして,売れているのも。なので,ここ最近のシミュレーションゲイムの「三國志」復権には嬉しい気持ちでいっぱいです。
一時期,しばらく新作が出なかった期間がありましたからね。シリーズファンの私からしても「もうシステムが完成しすぎて,新たにできることがないのかな」と思っていたこともありましたが,最近の作品を見るに全然そんなことはありませんでした。ちゃんと面白い。
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で,そんな中での「真・三國無双 ORIGINS」(PC / PS5 / Xbox Series X|S)ですよ。ここ最近,この連載でも言い続けていたとおり,面白いです。これまでのシリーズ作品は「三国志に登場するキャラクターを選んで,なり切って遊ぶ」というスタイルでしたが,今作は違います。文字どおり,原作にはないオリジナルキャラの主人公によるオリジナルストーリーが展開されます。
これが,本当に良かった。なぜかと言えば,三国志の原作どおりに世界は進行していくんだけれども,オリジナルキャラとストーリーが入り込むことによって,元々の三国志のストーリーが尊重されているからです。
つまり,「自分が三国志の世界を変える」だったり,「三国志のキャラになり切る」だったりではなく,確固たる三国志の世界があって,そこにオリジナルキャラがお邪魔するといった感じなんですよ。
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とはいえ「無双」って名付けられた作品なので,無双シリーズ寄りではあるんだけど。ただ,今までの無双シリーズでは味わえない楽しみ方があると私は感じています。趙雲を育てるんじゃないんです。あくまで育てるのは自分。この違いは大きい。
育成のシステムも,目標が細かく提示されていて苦ではありませんでした。数分で終わるミッションも多発して,任意で選べるので,テンポよく遊べますし。「ちょっとだけ遊んで,今日はやめとこ」ができるのは,体力も集中力も失ってしまったおじさんにとってはとても助かります。
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一言で言うとね,「新しいアプローチの三国志ゲイム」です。おススメですね。シリーズファンも楽しく遊べると思いますし,三国志というコンテンツが好きな人も楽しめると思っています。
もちろん,三国志に興味がないアクションゲイム好きも。最近のアクションゲイムに必須の「パリィ」「見切り」の要素があるので,そういったアクション好きにも応えられる懐の深さもあります。かなり多くの人におススメできる作品だと思います。
同時に,「シミュレーションとしての……」とか「無双はちょっと……」みたいな区分けしていた自分がバカバカしくもなりました。大切なのは,三国志を使った面白体験ができるってことなんですから。
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三国志は面白いし,三国志をテーマにした作品も面白い。それでいいじゃないか。別に犬派だからといって,猫を嫌う必要はないんですよ。どちらも好き,それでいいじゃないか。
まあ,私はとりわけ犬が好きなんですけども。でも,猫も好きです。ハクが一番好きなだけで。
というわけで,これからハクと散歩に行きます。そんな感じで,また来週。
今週のハマりゲイム
PlayStation 5:「真・三國無双 ORIGINS」
Nintendo Switch:「ブレードキメラ」
iOS:「プロレスリング物語」
iOS:「ロードモバイル」
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション」
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- Xbox Series X|S:真・三國無双 ORIGINS
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(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
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