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  • 発売日:2024/10/24
  • 価格:パッケージ/ダウンロード版:1万780円円(税込)
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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第810回「勝手に限界だと思っていた」
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印刷2024/10/31 11:00

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第810回「勝手に限界だと思っていた」

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著者近影
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 やべえ! 面白い!
 というのもね,「三國志8 REMAKE」PC / PS5 / Nintendo Switch / PS4)が発売されたんですよ。私,「三國志」シリーズ好きが高じて公式番組などに出演させてもらっていたから,もちろん期待はしてたんですけどね。ちゃんと期待を上回ってきました。

 「三國志8 REMAKE」の面白さは,今までのシリーズとは違います。武将プレイができるからではあるんですけど,厳密に言うとそれだけじゃないんです。
 そもそも「三國志8 REMAKE」はその名のとおり,「三國志VIII」のリメイク作品なんだけども,ぶっちゃけプレイフィールを忘れてるんですよ。だからリメイク具合がどれくらいかについては,興味があるようでないんですよね。
 そのうえで言わせてもらおう,「面白い」と。

 何が面白いって,イベントが多い点です。基本的にはシミュレーションゲイムなんで,能力を上げたり,国力を上げたりといった作業の繰り返しではあります。ですが,適度にイベントが入ってくるんですよ。これによって,自分だけの人生を歩んでる気になれちゃう。ここがマジでデカいです。
 実際の人生も,どこかで一度は思うじゃないですか。「同じような日々の繰り返しでつまらない」と。それ,ゲイムでも同じなんですよ。実は,人生でまったく同じ日なんてない。でも,「同じような毎日を送っている」と感じてしまうことが,つまらなさの原因なんですね。

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 つまり,ゲイム内で「同じようなことを繰り返させられている」と感じると,それが退屈に感じたりしてしまいます。シミュレーションゲイム好きはある程度,その繰り返し作業が好きだったりするんですけど,そもそも繰り返し作業が楽しくないと続きません。
 その点で言えば,今作はとてもいい塩梅でイベントが入ってくるので,繰り返し作業をしている感がほぼありません。だから,武将にちゃんと感情移入できます。

 で,一人の武将として日々を生きていると,時折歴史イベントが発生します。ちなみに,厳密に言うと発生させるかどうかはプレイヤーが選べます。歴史イベントは実際に三国志という物語の中で起こった出来事をベースにしているので,環境に変化が起きるケースが多々あります。
 例えば,せっかくいい感じで都市のパラメータを上げていたのに,イベントを起こしたせいでその土地から離れなくてはならなくなったとか。仲が良かった武将がイベントのせいで,急に死んでしまったとか。そういったイレギュラーなことも起こるんです。
 起こしたくなければ起こさなければいいんだけども,どんなに優秀な武将でも世の中の大きな流れには逆らえない。その感じがとても楽しいです。

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 これが何を意味するかと言うと,プレイヤーは選んだ武将になりきって「三国志の世界を体験できる」ってことなんです。これ,文字にすると「そのまんまやないか!」って思われるかもしれないんですけどね。今作の「三国志の世界を体験してる感」は,たぶんシリーズで一番だと思います。
 思えば,越後谷プロデューサーがことあるごとに口にしていた「三国志の物語を楽しんでもらう」というのは,こういうことだったんだなとプレイしてから実感することになりました。なので,三国志というコンテンツの初心者はこのゲイムから入るといいかもしれません。

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 1周目はひとまず趙雲で歴史イベントを全部発生させて,なるべく三国志の物語に沿った歴史の流れを体験しようと思っています。で,2周目は馬超として馬騰に天下を取らせる変則馬騰プレイ。3周目はとくに何にもしない市民プレイ。
 このように最低3周は楽しめることが約束されたゲイムです。「三國志8 REMAKE」は何周もヤってみたいと思えるほど面白いです。
 ちなみに,戦闘はかなりテンポいいです。戦場マップがコンパクトなので。長くプレイしていると,中断しにくいのでどうしても戦闘を避けてしまいがちなのですが,今作の戦闘時間の短さは繰り返しプレイのためにはありがたい限りです。

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 「三國志8 REMAKE」はめちゃくちゃ面白いよ,ということを伝えたい今週でした。
 最後に,謝ります。私,実は「もう限界なんじゃないか」って思ってたところもあるんですよ,「三國志」シリーズに関して。
 マシンパワーが上がった今,ナンバリングが進むにつれて,あとは武将数を増やすだとか,グラフィックスがリアルになったとか,声優さんに声を当ててもらうとか,そういった物量で勝負する方向に行くのかなって思ってたんです。でも,そんなことなかった。

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 作ってくれる人がちゃんと「三國志」という作品に向き合って,どこが面白いのか,どう操作できると面白く感じるのかを今も研究してくれている。
 なので,勝手に限界だと思っていたことに対して,申しわけなく思っています。本当にすみませんでした。そして,ありがとうございます。これからも,面白い三国志をゲイムで表現してください。
 ひとまずはお詫びとして,今作を5周は遊びますので許してください。来週までに1周できればいいなあ。さすがに無理かな。でも頑張ってみます。ではまた来週。

今週のハマりゲイム
PlayStation 5:「Undisputed
PlayStation 5:「EA SPORTS FC 24
Nintendo Switch:「三國志8 REMAKE
iOS:「プロレスリング物語
iOS:「ロードモバイル
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,11月2日(土)13:30より,埼玉・高階小学校特設会場大会「DDTプロレス in Shingashi」を,4日(月・祝)13:00より東京・ひがしんアリーナ大会「株式会社ジーニスト presents すみだドラマティック・ドリーム!〜全席無料プロレス大会〜」を開催します。どちらも入場無料の大会です。ディーノ選手は両日共にHARASHIMA選手とタッグを組む予定で,「大石さんがいなくなった今,HARASHIMAさんと天下を獲る」と意気込んでいました。
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