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印刷2006/08/25 12:25

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[GC 2006#25]発売目前,プレイアブル展示の「Battlefield 2142」を遊んでみた

 いよいよ発売が近づきつつある人気FPSシリーズの最新作「Battlefield 2142」。ほとんど当然という感じで,Electronic Artsのブースに登場していた。
 大きな看板が出ているわけでもなく,比較的“普通の”展示ではあったが,ライプチヒの人々が長い列を作って,というか押し合いへし合いしながら10台ほど並んだ試遊台に向かい,突然の氷河期に襲われた未来の地球での激しい戦いに身を投じていたのである。ご苦労様です!



 E3に展示されていたバージョンよりもさらに開発が進み,ブースの説明員の話によれば,ファイナルβバージョンに相当するという。完成率はほぼ90パーセントという説明だったが,マップは例によって,これまでのスクリーンショットやムービーに出てくる場所で,その点の変化のなさがやや寂しい気はした。
 一方,グラフィックスには大きな違いがなかったものの,アイコンなどに微妙な改善が見られ,視認性が高まった。戦場に常に雪が降り続けるなど,これまでになかったエフェクトも付け加えられており,なんとなく「発売日が近づいているのだなあ」との感慨を禁じえない。私の感慨なんかどうでもいいですけど。



 タイタン内部にリスポーンし,戦闘ヘリコプターに乗り地上に降下,ミサイルサイロを占領しつつ,バトルウォーカーに搭乗して移動するという一連の流れをプレイしてみたが,たとえ戦場が遠い未来であっても,ゲームのムードはバトルフィールドシリーズそのもの。前作までの経験者なら,おそらくマニュアルをほとんど見ることなくプレイできるはず。
 航空機に関しては,速度もさほど速くなく,明らかに操縦がたいへん楽になった。残念ながら空中戦を行うことはできなかったが,旋回能力も非常に高く,地上部隊に対する有効な武器になるかもしれない。もっとも「飛行機好き」には賛否の分かれるところかも。
 対空兵器の拡充こそいまいちだが,砲弾の威力が大きく,戦車が普通に航空機を撃墜するシーンも見られたので,そのへんでバランスを取っているのかもしれない。いずれにしろ,そうしたバランス調整は発売日まで(もしくは発売日を過ぎても)続くと思われる。



 武器のカスタマイズ機能に関しては,選択の幅がさほど大きくなく,これはランキングが上がって武器がアンロックされるまでは,あまりありがたみはなさそうだ。スクワッド/コマンダーシステムも実装されており,ゲームシステムが「バトルフィールド2」を大胆に踏襲しているといった前評判は,まあ,正解ではある。数々の未来兵器も最初は面食らうかもしれないが,慣れれば使いこなすのは容易だろう。

 関係者によると,ヨーロッパ地域での「Battlefield 2142」の発売は2006年9月12日に決定したとのこと。つまり,もう一か月もないわけで,去る3月に電撃的に発表されて以来約6か月,開発はきわめて順調に推移してきたことになる(出てみるまでは分からないのだけど)。メインターゲットはおそらく現在「バトルフィールド2」をプレイしている人々になるはずで,彼らが“タイタンモード”や“未来兵器”をどう受け取るかがゲームの成否を分けるはずだ。
 CG会場で遊んでいる人々の様子を見る限りにおいて,評判はなかなか良好。デモ版の予定については残念ながらはっきりした答えは得られなかったが,すでにFilePlanetで有料会員向けのβ版配布が始まっていることや,これまでの例を考慮すれば,期待はできるだろう。いまさら言うまでもなく,発売が楽しみなタイトルである。(松本隆一)

  • 関連タイトル:

    バトルフィールド2142

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