アットホームな「Qonline Fiesta 2013」のイベント内容をレポート。「XenepicOnline Revo」の座談会では厳しい意見が出る一幕も

　キューエンタテインメントは2013年3月23日，東京都立産業貿易センター 浜松町館において「Qonline Fiesta 2013」を開催した。本イベントは2012年から全国9都市を巡ってきた「Qonline Market 2012-2013」の締めくくりであり，会場ではオリジナルグッズの販売や，スタッフがプレイヤーの声を直接聞く座談会が行われた。本稿では，このイベントについてレポートしていこう。


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「XenepicOnlineRevo」プレイヤーの生の声が届けられた座談会

XenepicOnline Revoのディレクター，中村友洋氏

　「XenepicOnline Revo」の座談会イベントでは，まず同作ディレクターの中村友洋氏より「今まで修正しきれなかった不具合を直し，ゲームバランスの調整を重点的に行う」という方針が発表された。
　プレイヤーを悩ませているラグ（遅延）問題の解決や，ギルドダンジョンの不具合修正，「ウォルマー帝国」のボスの出現時間変更といった取り組みに加え，コンテンツの追加などのアップデートも行われる予定であるという。

「XenepicOnline Revo」公式サイト

　質問セッションでは，プレイヤーの意見を求める中村氏に対し，ゲームの改善を望む声が寄せられた。

・エンドコンテンツの不足に関して
――高レベルのプレイヤーから「やることがない」という声が聞かれる。新たなコンテンツの追加など，今後のアップデートの内容が知りたい。

中村氏：
　これからのアップデートに関しては，現時点では未定です。高レベルの方が「やることがない」と感じられている理由としては，すでに実装されているコンテンツのバランスが悪かったり，不具合があったりすることがあると思われますので，まずはそうした部分から修正を行っていこうと考えています。


・ラグに関して
――メンテナンス終了直後はラグをあまり感じないが，日を追うごとに遅延が大きくなってくる傾向が続いている。コンテンツの追加も大事だが，ラグ問題を修正してプレイ環境を整えたほうがいいのではないかと思う。

中村氏：
　ラグについては多くのお声を頂いていますが，現状は原因が解明できていない状態です。もう少し調査の時間を頂ければと思います。


・調整に関して
――スキルバランスの調整を行うということだが，どういった方向性で調整を行うのかが知りたい。

中村氏：
　現在，“魔術師系スキルの攻撃力上昇”“預言者系の強化”に取り組もうと考えています。
　現状の預言者系は，魔法攻撃と武器攻撃のどちらに依存する職なのかが分かりにくくなっていると感じられます。昔と今のシステムが混ざり合っていて遊びにくい状況であるためで，これを解決するための強化です。もちろん，ほかの職業に関しても調整は行っていきます。


・バグに関して
――XenepicOnlineRevoがスタートした頃には，公式サイトでバグへの対応状況が逐一報告されていたが，現在はそうした動きがない。そのため，バグの報告を行っても，そのバグについて運営がどう考えているかが分かりづらい。

中村氏：
　対応状況の報告ができていなかったという部分はあります。サポートチームの人数も増えましたので，4月中にはバグに対する最新の対応状況をお知らせします。

――長い間修正されていないバグが存在する。こうしたバグに関しては繰り返し報告しているが，運営側からのレスポンスが見えにくいため，ユーザーとしては運営側がバグを把握しているのかどうかが分からない。バグに関しては同じ内容であっても報告を繰り返したほうがいいのか？

中村氏：
　基本的には，バグ報告は一度お送り頂ければ大丈夫です。運営サイドの内部的な事情で申し訳ないのですが，バグに関する連絡が行き届いていない場合がありますので，レスポンスがない場合は再度お送り頂ければと思います。

――発生条件が限定的なバグはユーザー側で検証するにも限界がある。そのため，バグ報告の際にもはっきりした情報が出せない場合があるが。

中村氏：
　そうしたバグもご報告頂ければ幸いです。ユーザー様のほうで発生条件などが完全に解明されていなくても，現象の種類によってはこちらのログで追跡できる場合があります。

　ラグやバグなどに関する質問が多く，現在のXenepicOnlineRevoが抱えている問題点が浮き彫りにすることとなった質問セッションだが，直接意見を求めるという中村氏の姿勢からは改善への意欲を感じられた。
　イベントの日にも関わらず厳しい意見が多かったのは事実だが，運営チームの今後の奮起に期待したい。

駄菓子プレゼントやビンゴなど，アットホームな雰囲気のイベント

　ここからは座談会以外の様子に関してお伝えしていこう。
　会場では「AngelLoveOnline」「エンジェル戦記」「XenepicOnline Revo」のアイテムコードが入ったカードやラバーストラップ，ステッカーといったグッズ類が販売された。

会場で配布されたチケット。3種類を揃えるとシリアルコードがプレゼントされた

　ファン同士の交流を重視した，いくつかの取り組みが行われており，会場にはアットホームな雰囲気が漂っていた。
　“入場時に渡されるチケットを来場者同士で交換しあい，全3種類を集めることでゲーム内アイテムが手に入るシリアルコードがプレゼントされる”という催しでは，チケットをきっかけに自然と会話が生まれていたのが印象的だった。

　オリジナルイラストが入ったチョコレートや，うまい棒などの駄菓子が無料で配布されており，休憩がてら談笑するようなほのぼのとした光景も見られた。

オリジナルイラスト入りのチロルチョコレート

会場ではファン同士が交流する姿も見られた

各作品の設定資料も展示された

各作品への思いを書いて掲示するスペースも設けられ，熱いメッセージが集まっていた

　ビンゴ大会では1等賞品のPlayStation Vitaにまつわる，ちょっとしたハプニングと心暖まるエピソードがあった。PS Vitaは最初にビンゴを揃えた人に贈られるルールだったが，2人同時に列が揃ってしまったのだ。
　PS Vitaは1台しかなかったため，運営サイドからはじゃんけんでの決着が提案されたが，当選者の片方は「自分はすでにVitaを持っているから必要ない」といって辞退。彼はそのまま何も受け取らずに去っていったのであった。

2回行われたビンゴ大会では，PlayStation VitaやPlayStation 3，オリジナル電子マネーなどがプレゼントされた

　どこかのんびりとしたQonline Fiesta 2013は，大きな混乱もなく無事に終了。北海道，新潟，神奈川，名古屋，大阪，兵庫，広島，福岡と8都市を巡った締めくくりとなったイベントだったが，会場ではさらに多くの都市での開催を願う声も聞こえた。

　来年以降の取り組みがどうなるかは現時点ではアナウンスされていないが，地方在住のファンにとっては貴重な交流の機会となるだけに，今後の展開を期待したい人も多いのではないだろうか。

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