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目玉は不具合修正? 「GeForce 572.42 Driver」リリース。新作RPG「Avowed」にも対応する
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Avowedは,レイトレーシングを使用したグラフィックスと,NVIDIA独自の超解像技術「DLSS 3」のフレーム生成,そして内部遅延低減技術「NVIDIA Reflex」に対応するという。さらにGeForce RTX 50シリーズのユーザーは,「DLSSオーバーライド」を使って,マルチフレーム生成を適用できるそうだ。
マルチフレーム生成を有効化した場合,GeForce RTX 5090なら4K解像度で340fpsを超えるとアピールしている。
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既存タイトル向けアップデートの目玉は,「インディ・ジョーンズ/大いなる円環」である。今週中にリリース予定の本作におけるアップデートで,GeForce RTX 50シリーズのマルチフレーム生成を使えるようになるのに加えて,GeForce RTX 20シリーズ以降で使えるレイトレーシングの高画質化技術「DLSS Ray Reconstruction」(DLSS RR)にも対応するという。DLSS RRを有効化すると,グラフィックスの品質とフレームレートが同時に向上するそうだ。
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また,GeForce RTX 50シリーズのユーザーがマルチフレーム生成を有効にすれば,大幅にフレームレートが向上すると,NVIDIAはアピールしている。具体的には,GeForce RTX 5090ならば4K解像度で286fps以上,2560×1440ドットなら300fpsを超えるそうだ。
そのほかにも,オープンワールドアクション「鳴潮」では,DLSS 3のフレーム生成とNVIDIA Reflexに対応するアップデートが実施されており,GeForce 572.42 Driverは,そのアップデートへの対応が含まれている。
鳴潮でDLSSオーバーライドが利用できるかどうかとくに触れられていないが,GeForce RTX 50シリーズユーザーは試してみる価値があるだろう。
一方,GeForce 572.42 Driverにおける真の目玉は,「GeForce 572.16 Driver」で生じていた不具合への対応ではなかろうか。
去る2月4日に,いくつかの不具合に対処したHotfix版ドライバ「GeForce Hotfix Driver 572.24」がリリースされていた。GeForce 572.42 Driverには,そのHotfix版ドライバでの不具合修正がすべて含まれているそうだ。
それに加えて,一部のGeForce RTXシリーズユーザーが悩まされていたデスクトップの表示が壊れたり,Vulkanを利用するゲームやアプリケーションがクラッシュするなど,システム全体が不安定になる不具合も,GeForce 572.42 Driverでおおむね修正されたもようだ。システムが不安定になる原因は,GeForce 572.16 Driverで更新されたDLLのバージョン不整合に起因する互換性問題にあったようである。あまりの不安定さにアップデートを躊躇していたGeForce RTXシリーズのユーザーもいると思うが,GeForce 572.42 Driverを試してみるといいかもしれない。
GeForce Driverを入手したい人は,以下に示したリンクか,NVIDIA App(あるいはGeForce Experience)のアップデート機能を利用してほしい。
→Windows 11,64bit版Windows 10用GeForce 572.42 Driver(844.71 MB)
https://www.nvidia.com/ja-jp/drivers/details/240889/
→ノートPC向けのWindows 11,64bit版Windows 10用GeForce 572.42 Driver(844.71 MB)
https://www.nvidia.com/ja-jp/drivers/details/240857/
●GeForce 572.42 Driverの対応製品
- デスクトップPC向けGeForce RTX 50シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce RTX 40シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- NVIDIA TITAN RTX
- NVIDIA TITAN V
- NVIDIA TITAN Xp
- NVIDIA TITAN Xシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX TITAN X
- デスクトップPC向けGeForce GTX 900〜700シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 40シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- ノートPC向けGeForce 900M〜800Mシリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 500シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 400シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 300シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 200〜100シリーズ
●GeForce 572.42 Driverが統合するソフト
- HD Audio Driver:1.4.3.2
- PhysX System Software:9.23.1019
- CUDA:12.8
- NVIDIA Control Panel(DCH):8.1.967.0
●GeForce 572.42 Driverの新要素
- 「Avowed」に対応
- 「インディ・ジョーンズ/大いなる円環」「鳴潮」のアップデートに対応
- G-SYNC Compatible Displaysに5機種を追加。G-SYNC Compatible Displaysの詳細は公式サイトを参照のこと
- NVIDIA Appの最適化に4タイトルを追加
●GeForce 572.42 Driverで解決した問題
- 「VALORANT」を実行しようとすると,ゲームがクラッシュすることのある問題
- 「FINAL FANTASY XVI」を終了すると,PCがフリーズすることのあった問題
- 一部のPC構成でResizable BARを有効化すると,「Delta Force」の描画性能が低下することのあった問題
- Blackwell世代のGPUで,3DMarkの「DirectX Raytracing feature test」のスコアが異常に低いことのあった問題
- 既存の動的ライブラリとアップデートされたDLLのバージョンが一致しないことによって生じていた互換性に関する問題
●GeForce 572.42 Driverにおける既知の不具合
- 通知エリアにあるGPUアクティビティアイコンの状態が,PCを再起動するまで変わらないことがある
- Blackwell世代のGPUにおいて,3Dレンダラ「V-Ray 6」の「CUDA Vpath Test」の結果が,本来より低いことがある
- 関連タイトル:
GeForce Driver
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