［E3 2005＃112］疑似パーティプレイが楽しめる「Order Online」

　「Order Online」は，韓国ゲーム産業院が主催したゲームフェスティバル優秀ゲーム支援事業で大賞を受賞した経歴を持つ，Wefly Entertainment社が開発中のMMORPG。ファンタジーの世界観をベースに，人間とイモータルの闘争を描いた作品だ。


　本作にはなかなか興味深いシステムがいくつか導入される予定で，中でも目立つのが，"パーソナルパーティバトルシステム"というもの。これは，「グラナド・エスパダ」のMCCシステムに似た，一人のプレイヤーが5人のキャラクター（これがOrder＝騎士団というわけだ）を操作できるシステムで，ゲーム画面を見る限りでは，各キャラを個別に操作することも，全キャラを同時に動かすことも可能なようだった。とくに個別で操作する感覚は，MMORPGというよりもRTSのようで，不思議な印象を覚えた。
　また，（これもグラナド・エスパダを思わせるが）"キャラクタートレードシステム"という機能により，育てたキャラクターをプレイヤー間でトレードし，騎士団を強化することも可能らしい。まだまだ珍しいシステムなので，これらがどのような魅力を生み出すのか，実に楽しみである。
　しかし，本作は現在第3次クローズドβのテスターを募集している段階で，日本での展開予定もまったく聞こえてこない。やや開発が難航しているような印象も受けるが，新たなタイプのMMORPGの発展を占う意味でも，ぜひがんばってもらいたいものである。（大路政志）