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[E3 2008#09]ウィル・ライトの新作ゴッドゲーム「Spore」は神をも超えた!?
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印刷2008/07/16 18:40

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[E3 2008#09]ウィル・ライトの新作ゴッドゲーム「Spore」は神をも超えた!?

Tribalステージの詳しい紹介


画像集#003のサムネイル/[E3 2008#09]ウィル・ライトの新作ゴッドゲーム「Spore」は神をも超えた!?
 E3 Summit 08で最も注目されているタイトルの一つは,ウィル・ライト(Will Wright)氏が開発を手掛ける「Spore」だろう。クリーチャーを自由に制作できる先行ツール「Spore Creature Creator」がリリースされたばかりの本作ではあるが,まだまだ「どういったゲームなのか」分からないところも多いというのが正直なところ。そこで,Electronic Artsのデモブースで,プロデューサーの一人トーマス・ヴー(Thomas Vu)氏にデモンストレーションをしてもらったので,その内容を紹介していきたい。

 まずおさらいしておくと,Sporeではプレイヤーが操作するクリーチャーは五つの段階(フェーズ)によって進化する。用意されるフェーズは,Cell,Creature,Tribal,Civilization,そしてSpaceという区分け。一つ一つがまったく異なるゲームシステムになっているのが特徴で,例えばCell フェーズなら自分より大きな生物に捕まらないように逃げながら,小さい生物を取り込むというような,まるで「パックマン」のようなゲームプレイになっており,第4段階のCivilizationフェーズでは,「Sid Meier’s Civilization」のように高度に発達した文明を持つクリーチャーを,敵の文明と戦わせたりするようなシミュレーション性を持つに到る。

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 今回,ブースに用意されていたのは,Tribalフェーズのプレイアブルデモ。この段階では,クリーチャーがそれなりの文化を保有するに至り,仲間や施設を増やしながら近隣の敵と戦うという,さながらリアルタイムストラテジーのような様相を呈している。クリーチャー達には,投げることもできる槍や,至近距離ではめっぽう強い斧,さらには建物に火をつける松明などを持たせることができ,ちょっとしたユニットを作りあげることも可能。もちろん,槍を持たせるには,槍を作る施設を完成させていることが必要で,そのためには一定の自然(環境?)も必要になるわけだ。

 Tribalフェーズで使われる資源は,ずばり食料である。敵を倒すことで,その肉を資源に変えるのである。この資源はフェーズによって異なり,CellフェーズならDNAを集め,Civilizationになると税金(お金)を集めることとなる。興味深いのは,Maxis製品らしく,Sporeでは必ずしもコンバットに頼る必要はなく,相手を宗教で感化して仲間に取り入れたり,同盟を結んだり脅して奴隷化したりすることで,相手のクリーチャーを生かしておくことも可能になっているのだ。好戦的/平和的に関わらず,ゲーム中にプレイヤーが行う選択はクリーチャーの進化にも随時フィードバックされ,肉食動物(Carnivore)であったものが雑食動物(Omnivore)になったり,果ては草食動物(Herbivore)になったりと変化する。
 Sporeでは,フェーズごとに複数の敵対クリーチャーが登場するが,これらはCPU側でランダムにジェネレートされるのではなく,SPOREPEDIAに掲載されている,他のプレイヤーが制作したクリーチャーからピックアップされる。このように,Sporeではプレイヤーのクリエイティビティを刺激し,それを利用することそのものがゲームの重要なポイントになっているのだ。

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 ライト氏が前日に行われたElectronic Artsプレスカンファレンスで語ったところによると, Spore Creature Creatorは大変な反響を呼んでおり,発売から18日後には175万6869体ものクリーチャーがSPOREPEDIAに登録されたという。これは,現在発見されている地球上の全生物158万9361種を,すでに16万種ほど超えてしまっていると説明する。ライト氏は,「神は7日で世界を作った」という聖書の一文を引用しつつ,「18日というのは長過ぎるとは言え,計算するとSporeプレイヤーは“38%だけ神”と言えるかも知れない」と話し,プレスカンファレンスに集まった観衆を沸かせていた。

 その比喩は流石に冗談とはいえ,150人を超えるというSporeの開発チームでも「Spore Creature Creatorで人型のクリーチャーを作り出すのは不可能」とされていたのに,数週間の後に何体もの人型クリーチャーがアップされていたのは,驚きだったとライト氏は言う。そればかりでなく,エビや鹿のような実在する動物を作ったり,骨や目だけでできたような奇怪ながらも芸術センスさえ垣間見られるクリーチャー,さらには飛行機や椅子のように,もう何でもアリのクリーチャーまでが登場しているのには,彼自身も「プレイヤーのクリエイティビティには脱帽するしかない」とのことだ。

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 実際,ブースのデモでは,ヴー氏がロボットのように制作されたクリーチャーを動かして見せてくれたのだが,関節の場所や比重などもよく計算して作られているらしく,本当のロボットのような動きをしているのは驚きだった。
 すでにYouTubeには相当数のビデオも登場(Spore Creature Creatorには,Youtubeへ動画をアップロードする機能も用意されている)しており,「Spore大作化」に向けては,関係者一同,かなりの手応えを感じている様子であった。Sporeは,9月に発売されるWindows/Macintosh版のほかに,ニンテンドーDSやiPhone/iPod touch用にも発売されることが決まっている(関連記事1関連記事2)。これまでの盛り上がりなどを鑑みると,それぞれのプラットフォームでも「Spore」がヒット作となる確率はかなり高そうだ。

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    Spore Creature Creator(Macintosh)

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