E3に引き続き,GCのカンファレンスでも「Dragon Age:Origins」を我々に紹介してくれたBioWareのDan Tudge氏
Electronic Arts傘下のスタジオであるBioWareが開発中のシングルプレイ専用RPG
「Dragon Age: Origins」 。開発発表から4年間も音沙汰のなかったタイトルが,2008年7月にロサンゼルスで開催されたE3 Media and Business Summit 2008で,ほぼいきなりという感じで開発状況が公開されたのは記憶に新しいが,続く今回のGCでも,EAのカンファレンスルーム内でプレゼンテーションが行われたのである。
プレゼンテーションそのものは,E3で行われたものとほぼ同一。プレイヤーの選択によってその後のストーリーが変わっていくというシステムが特徴の一つとなる。詳しくは
E3 2008の記事 を参照していただきたいが,GC 2008のプレゼンテーションでは,「戦士とメイジで同じシーンをプレイし,選んだクラスやキャラクターによって会話の内容が異なり,またクエストを受けるか受けないかによって,その後の展開が変わってくる」という部分を具体的に見せてくれた。
また,4人一組のパーティによる戦いのシーンでは,戦闘中にいつでもポーズをかけることができ,ポーズした状態で操作するキャラクターを切り替えたり,戦略を立て直したりできるというデモが行われた。忙しいのは苦手だという人でも派手なバトルシーンを楽しめそうだ。
ただ,“ストーリーが変化する”といっても,本当にガラリと変わってしまうのか,あるいはちょっとしたマルチエンディングになっている程度なのかは,短いシーンのデモとなった今回でも分からず。独自とされる成長システムの詳細など,まだいろいろと謎の多いタイトルである。
Neverwinter Nightsシリーズや,スマッシュヒットした
「Mass Effect」 など,評価の高いRPGタイトルをコンスタントに作ってきたBioWareなので,期待している人も多いはず。というわけで,今回は
GC 2008に併せて公開されたオフィシャルムービー3点 を掲載した。
いずれも,インゲームのシーンを撮影したもので,なかには「ゲーム内のカットシーンを撮影してプロモーションムービー風にした」というちょっとややこしい状態のものもあるが,独自に開発したエンジンが使われているというグラフィックスは,なかなかの雰囲気がある。罠にはまったケイレン王の軍隊に,魔族の大軍が襲いかかる大規模戦闘のシーンは迫力満点。また,戦闘シーンでは敵の首を切り落とすというバイオレントなフィーチャーも確認できるなど,かなり骨っぽいタイトルになってくれそうだ。
※ムービーファイルへのリンク
※ムービーファイルへのリンク
※ムービーファイルへのリンク
発売時期は今のところ2009年前半となっている。ファンタジー世界を背景にしたRPGという,日本でもファンの多いゲームジャンルだけに,ちょっと気が早いような気もしつつ,ぜひ日本語版の発売をお願いしたいところである。