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[E3 2004#125]海賊MMO「Pirates of the Burning Sea」
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印刷2004/05/16 21:30

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 [E3 2004#125]海賊MMO「Pirates of the Burning Sea」 - 2004/05/16 21:30


 Flying Lab Softwareの開発している「Pirates of the Burning Sea」は,カリブ海を舞台にした海賊MMORPGである。NVIDIAブースにデモ機が1台だけ置かれ,プレスキットや資料のたぐいもいっさいなしという寂しい状態だったが,筆者が海賊をテーマにしたタイトルが好きという事情もあって,スタッフに根掘り葉掘り本作の詳細を聞いてきた。なかなかに興味深い話も聞けたので,紹介しよう。

 E3に展示されていたPirates of the Burning Seaは,プレαといえるレベルのもので,とりあえず砲撃戦が行えるという程度のものだった。
 現場にいたスタッフによると,1サーバーあたり4000〜8000人程度のプレイヤーが接続できるものになるそうで,とにかく船のディテールにこだわっているとのこと。帆の開閉が行えたり視点変更で甲板などを眺められたりと,ちょっとした帆船模型のようであった。また船の排水量に応じて異なるサウンドなど,外見だけではなく音周りのこだわりに感心していると,本作の音響作成には映画「Master & Commander」のスタッフが参加しているという話を聞けた(Master & Commanderはパトリック・オブライアンの海洋冒険小説を原作とした映画で,2004年にアカデミー賞を受賞したタイトルとしても知られている)。
 ディテールへのこだわりはゲームの面白さに直結はしないが,帆船ファンなどにはたまらない要素といえそうだ。

 ゲームは1プレイヤーあたり一隻の船ではなく,一隻の船に二人のプレイヤーで乗り込み,作業を分担することも可能らしい。また海賊というと財宝探しといったイベントが副産物として登場することが多いが,スタッフによると「海賊にとって町や船がお宝みたいなものだから,いっぱいお金を貯め込んでいる奴らを襲えばいいのさ!」との明るい返事が。ということはPvP前提のゲーム? かなりあつい航海が楽しめそうだ。
 それからもう一つ,この手のゲームで重要になる交易については,需要と供給によって相場が変化し,海賊などに封鎖されていたり,何らかの事情で交易をしていないような港では大きな商売をするチャンスがあるとのこと。PvPが可能なら,ギルドで港の海上封鎖を行い,相場をコントロールすることも可能なのだろうか? 

 正式サービスの時期についてはまだ確定していないようで,クローズドβテストを2004年の9月か10月からスタートしたいと語っていた。なおパッケージ販売は行わず,Valve Softwareのオンラインダウンロードシステム"Steam"を通じて配布されるという。
 剣と魔法の世界やSFの世界に食傷気味なMMORPGファンにとっては,本作を今後の選択肢の一つに入れてもいいかもしれない。今回の展示からはゲームの全貌が見えなかったのは残念だが,今後の展開に大いに期待してみたいと思う。(Murayama)

「Pirates of the Burning Sea」の記事一覧は,「こちら」


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