スマホ版「EverQuest」および「H1Z1」の制作が発表。Daybreak Game CompanyとNantWorksが共同開発

　オンラインゲームの開発・サービスを行う北米のDaybreak Game Companyは現地時間の2018年9月6日，製薬メーカーなど，さまざまな企業を傘下に持つNantWorksが同社に戦略的投資を行ったことを発表した。両社は新たな開発スタジオNantG Mobileを設立し，「H1Z1」と「EverQuest」のスマホ版を共同で開発するとのこと。発売時期や対応プラットフォームについては，今のところ明らかにされていない。

　NantG Mobileは今後，PC版「H1Z1」の運営も担当し，新タイトルの開発も行っていくという。また，この投資に伴ってNantWorksのオーナー兼CEOであるパトリック・スン・シオン（Patrick Soon-Shiong）氏がDaybreakの取締役会に参加するとのこと。
　医師で資産家のスン・シオン氏は，北米の日刊紙Los Angeles Timesを今年6月に買収したことで知られる人物。NantWorksは現在，Los Angeles Times本社に隣接するLA Times Centerの建設を計画しており，そこには大規模なeスポーツアリーナが設置される予定だ。発表では，そこをコミュニティハブとしてPC版やスマホ版「H1Z1」（スマホ版の名称は，「Z1」になる模様）のバトルロイヤル大会などが行われる予定になっている。

　以前はSony Online Entertainmentという名称で，2015年にソニーから独立したDaybreak Game Companyは，「EverQuest」「H1Z1」のほか，「PlanetSide 2」や「DC Universe Online」，さらに「Dungeons & Dragons Online」など，さまざまなIPを保有している。これらのタイトルのスマホ版への移植も期待できるかもしれない。

Daybreak Game Company公式サイト
「NantWorks makes strategic investment in Daybreak Game Company and Establish video game publishing joint venture, NantG Mobile」