モバイル版「World of Warcraft」の開発が中止に。北米メディアが報じる

　Activision BlizzardとNetEaseが開発していたモバイル版「World of Warcraft」のプロジェクトが中止されたという。北米のBloombergが記事を掲載し，多くのメディアがそれをフォローしている。

Blizzard, NetEase Scrap Warcraft Mobile Game After Financing Dispute

　記事によれば，モバイル版「World of Warcraft」は，過去3年間にわたって開発が続けられてきたが，中止の決定を受けて，NetEaseは約100人を数える開発チームを解散させたという。理由としてBloombergは，両社の金銭的な条件が折り合わなかったことを挙げているが，記事には追記があり，Activisionの広報担当者はそれを否定したうえで，NetEaseとの関係は良好だと述べたという。

　Blizzard Entertainmentは2008年にNetEaseとの提携を行い，2009年以降，NetEaseが「World of Warcraft」の中国国内での運営を行うなど，これまでの両社の関係は非常に深い。2022年に正式サービスが始まった「ディアブロ イモータル」（iOS / Android）の開発もNetEaseが行っている。2022年7月11日に掲載した連載記事でお伝えしたように，「ディアブロ イモータル」の課金システムについては，一部から批判されているが，人気は衰えていないという。

　モバイル版「World of Warcraft」は，これまで何度もゲーマーの噂に挙がっていたが，正式に発表されてはおらず，どのようなゲームになる予定だったのかは分からない。なお，2022年2月3日に行われた業績発表会でActivision Blizzardは，「Warcraft」フランチャイズのモバイル向けコンテンツを用意していると表明し（関連記事），注目を集めていたが，中止されたプロジェクトとの関連性も現段階では不明だ。