インタビュー
「リネージュ2」が6月25日で20周年! その歩みや最新アップデート,この先に目指すものについて開発元に聞いた
今回,これを記念して開発元NCSOFTの「リネージュ2」Lead Managerであるジンソンギュン氏と,Game Design Team Leaderであるキムクンヨン氏にメールインタビューを行った。「リネージュ2」の20年間の振り返りや,サービスを通じた当時の思い出,そして最新アップデートや今後の方針に至るまでいろいろなことを聞いたので,その内容をお届けしよう。なお,日本の運営に関わる質問については,日本統括プロデューサーの新井友和氏から回答をもらっている。
「リネージュ2」20周年! 長寿の秘密は,いつまでも色褪せないプレイヤーが抱いてきた思い出
4Gamer:
まずは2人が「リネージュ2」で何を担当されているのかを教えてください。
リネージュ2開発:
こんにちは! リネージュ2 Camp Overseas Lead Managerのジンソンギュンと,リネージュ2 Camp Overseas Game Design Team Leaderのキムクンヨンです。
4Gamer:
改めて「リネージュ2」20周年おめでとうございます。いまのお気持ちを教えてください。
リネージュ2開発:
20年という歳月はオンラインゲームの歴史からすると,とても長い期間だと思います。その長い間,MMORPGの力作たちと肩を並べてきたこと,そして今後もさらに成長していける環境があることに感謝し,また,とても光栄に思っています。何より,この環境を作ってくださった日本のプレイヤーの皆様に心より感謝を申しあげます。
4Gamer:
一番記憶に残っている出来事やアップデートはなんでしょうか。
リネージュ2開発:
ライブサービスの無料化と,クラシック,アデンサービスのリリース当初を思い出します。日本のプレイヤーの方々に,また違った「リネージュ2」をお見せしたいという期待を抱いて東京へ出張に向かい,「リネージュ2」日本統括プロデューサー新井と共にゲームについて分析しました。プレイヤーの皆様の好評や酷評に一喜一憂した,本当に意味深い時間と言えました。
最近で言うと,ライブサービス「ベロアのラッキーチャレンジ」コンテンツをリリースしたときです。「リネージュ2」らしいガチャシステムを作るため,演出・構想段階からUI開発までとても長い開発期間を経て,システムが完成しました。
4Gamer:
「リネージュ2」が多くのファンに愛されてきた理由はどこにあると思いますか。
リネージュ2開発:
ゲームのところどころに見られる「思い出」は,長い間サービスを続けてこられたゲームだけの特権だと思います。我々の能力が優れているというよりは,プレイヤーの皆様が自らゲーム内に思い出を作ってくださったおかげで,このように愛され続けるゲームへと成長できたのだと思います。
美しいグラフィックス,優れたデザイン,面白いストーリーなど,開発者が創り出したものは,時間の流れによって変化してきました。始めはどんなに輝いていた要素でも,いずれ色あせていくものです。しかし,プレイヤーの皆様がこのゲームをプレイして作ってきた思い出は,いまも変わらず輝き続けていると思います。
そしてその思い出の一つひとつが,20年間も「リネージュ2」が愛されてきた証なのではないかと思います。
4Gamer:
「リネージュ2」がリリースされた当時は,3DのMMORPGが出始めてきた時期でもありますが,そのなかでもグラフィックスの品質が頭一つ飛び抜けていました。なぜ,あそこまでグラフィックスにこだわったのでしょうか。
リネージュ2開発:
こちらの質問に関しては現在リネージュ2のアートディレクターを務めるコサンチョルからの回答をお伝えします。
こんにちは! リネージュ2 Camp AD Art Directorのコサンチョルです。
「リネージュ2」のアートは,新しくもリアルな世界観を作り,今までに経験したことのない視覚的な面白さを提供することを目的としています。
そこで,プレイヤーの皆様がゲーム画面を見ているだけでも楽しめるよう,種族別にアートディレクターを配置し,同じ服を着ていても種族別に違って見え,服を変えるとその服にマッチした見た目に変化するよう試行錯誤しました。また,キャラクターだけでなく,村や狩り場にもそれぞれ個性を与える工夫をしています。
ゲーム内でキャラクターを操作しているだけで,自分がその世界に入り込んだような楽しさを伝え,「リネージュ2」の中にもう一人の自分がいると感じてほしかったんです。
この目標を達成するため,当時のグラフィックス技術を最大限に活用し,研究を重ねました。
4Gamer:
壮大な世界やキャラクターが高品質かつ美麗な3Dグラフィックスで描かれる「リネージュ2」をプレイするには,高スペックのPCが必要だったりと,当時のプレイヤーにとってはハードルが高かったと思います。それについての懸念はなかったのでしょうか。
リネージュ2開発:
私自身は当時の開発者ではないのですが,NCSOFTのプログラマーとして先輩方から教わったことを元に,少し慎重に回答させていただきます。
当時チーム内で,レベルの高い3DMMORPGを作るため,最高レベルのアート作品をゲーム内で具現化しようという高い目標がありました。そしてそれを実現できる実力のある人材が集まっている環境でした。
もしかしたら当時のチームは,最高レベルのゲームをプレイするために高価なPCを購入することも厭わないプレイヤーの姿が見たかったのではないでしょうか。そのような挑戦に踏み込めるほどの自信があったのだと思います。
ちなみに,私も学生時代にカプコンの「モンスターハンターポータブル 2nd」に登場するティガレックスを狩りたいという理由だけで,当時の私にとって高価だったPlayStation Portableを購入しました(笑)。
4Gamer:
現在の日本や韓国以外の国々ではどのような形でサービスが行われているのでしょうか。
リネージュ2開発:
日本と韓国を含む,台湾,北米,ロシア,東南アジア,ヨーロッパ圏の合計7つの地域で「リネージュ2」を楽しむことができ,日本でプレイできるライブ,クラシック,アデンに加えてエヴァ,上海バージョンまで,5つのサービスが存在します。
国ごとのサービス形態自体は日本と大きく変わりませんが,ゲーム内の雰囲気はさまざまです。家族のような絆を見せる国もあれば,熾烈な戦いを繰り広げる国もあります。日本のプレイヤーは,もっともマナーのあるプレイをする傾向にありますが,キャラクターのスペックはかなり高いです。
4Gamer:
最初は1つだった「リネージュ2」が,現在ではライブ,クラシック,アデンサービスの3つになり,それぞれで別の楽しみ方ができるようになっています。1つのままのほうが運営もアップデートの手間も少なくて済むと思うのですが,なぜ3つに分け,同じでタイトルでありながら別のサービスを同時に行おうと考えたのでしょうか。
リネージュ2開発:
長いサービス期間において,トレンドをゲームにすばやく反映し,サービスを多様に展開してきた過程であり,挑戦の結果ですね。そして挑戦には試練が付きもので,手間がかかるのもまた事実でした。しかし個人的には,この過程がなければ,「リネージュ2」が20年間も愛され続けることはなかったのではないかと思います。
ライブサービスのオリンピアードや「仮想装備システム」を改修。来年には新クラス&新種族がお目見え!?
4Gamer:
今後のアップデート計画やロードマップなどの内容,そしてそれらの実装予定時期を公開可能な範囲で教えてください。
新井氏:
直近のアップデートは2024年7月を予定しており,ライブサービスのオリンピアード改編,狩り場の追加および改編,新規アイテムの追加などを予定しています。
今後のロードマップとしてライブサービスでは,封印されているドラゴンレイド「リンドビオル」「パプリオン」などのレイドボスのリニューアルを計画しています。
クラシックサービスでは,アデンサービスと一緒に遊べるワールドサーバー追加などを検討しており,より楽しめるアップデートを計画しています。現在計画中ですので,内容が変わる場合がありますので,その点ご了承いただけると幸いです。
4Gamer:
ライブサービスのオリンピアードの改編の内容はどのようなものですか。
リネージュ2開発:
基本的な競技時間と引き分けに関するルール,また参加条件から英雄/伝説のエフェクトを改善し,報賞も併せて変更しました。2017年のオリンピアードアップデート以降,大きな変化がなく維持されているシステムだったので,今の時代に合わせてシステムを改善しています。
4Gamer:
勝敗のルールはどのようなものになりますか。また,クラス別とクラス無制限とで違いはありますか。
リネージュ2開発:
引き分けに関する規則を調整しました。簡単にご説明すると,「より多くダメージを与えたキャラクターが勝利する」というルールを削除して,勝負がつかなかった場合は「引き分け」として処理されるようにしました。これは既存のルールを悪用し,つまらない競技になるケースがあったためです。
4Gamer:
報酬となる英雄武器は,どのくらいのグレードの装備扱いとなるのでしょうか。
リネージュ2開発:
伝説/英雄専用武器のグレードが大幅にアップしました。
かなり昔に設定された武器バランスだったので,基本攻撃力/魔力から武器装着時のスキルまですべてアップさせ,アップデート前に比べてより高い性能に変更しました。
伝説/英雄武器が一般武器の中でどの武器と同レベルの効率を持つのか,お話することは難しいです。ヒントを差しあげるとすれば,アップデート以降,現時点の最上位装備である+10トリニティ武器と,竜武器の3段階の能力値およびオプションを比較してみるといいかもしれません。
4Gamer:
シーゲルナイト系列のクラスケアを行うとのことですが,どのような改修を行うのでしょうか。また,なぜシーゲルデスナイトは対象外となったのでしょうか。
リネージュ2開発:
ソロプレイが簡単に行えるレベルの戦闘能力を提供するということを最大の目標としました。この目標について説明すれば,なぜシーゲルデスナイトがアップデートから除外されたのか分かると思います。
既存のナイトクラスとシーゲルナイト系列クラスとでは狩り効率で大きな差が出ていたため,ナイトとしてパーティのためのシールド,犠牲の役割をうまく担えるよう,まずは「成長」に焦点を合わせました。
そのほかにも,オーラスキルを改善して使いやすくし,パーティでナイトとしての役割をまっとうできるよう,新規の味方保護用スキルも追加しました。
4Gamer:
シーゲルナイト系以外のクラスケアの予定はないのでしょうか。
リネージュ2開発:
次のクラスアップデートはエンチャンタークラスです。アップデートの方向性はナイトと同じです。タンカークラスのソロ狩りができるように調整する予定で,加えて利便性を改善したり,クラスの特性に合わせてスキルを調整する計画です。
4Gamer:
そのほかに予定されているアップデートがあれば教えてください。
リネージュ2開発:
まず,韓国にはない日本のプレイヤーのための「仮想装備システム」が改善されます。
このコンテンツは新規/復帰プレイヤーおよび少額課金プレイヤーが,より良い環境,アイテムセッティングで安定したプレイができるようにサポートすることを目的としています。素早く,簡単にさまざまな販売アイテムを使用できる機会をレンタルの形で提供し,自身の装備強化状態によって,足りない部分を「仮想装備システム」で補えるようにしました。
販売しているアイテムの購入を検討しているプレイヤーには,購入前にアイテム使用感を直接体験することができ,強化された装備を持っているプレイヤーは,追加で強化魔法などを獲得できます。
その次のアップデートでは「仮想装備システム」をより使いやすいものにして,着用できる仮想装備アイテムリストを更新し,新しいアイテムをリリースする予定です。
ほかにも多くのプレイヤーが利用する,重要な狩り場である傲慢の塔が大幅リニューアルされます。また,各種狩り場の改編と共に,最上位Lグレードアクセサリー[アルジェントシリーズ」追加も予定しています。
4Gamer:
2023年は2年ぶりに新クラス「シャインメーカー」が実装されましたが,その反響などはいかがでしたか。
新井氏:
2023年11月15日にライブサービスで実装された約2年振りの新クラス「シャインメーカー」は,今をときめく二刀流クラスで,両手剣と弓で性能の異なるスキルを操るハイブリッドな魔法剣士です。久し振りの新クラスとなり,とても良い反応がありました。
エヌシーのゲームは新クラスが強いと揶揄されることもありましたが,存在感のあるクラスとして今でも多くのプレイヤーに選ばれています。
4Gamer:
今後,新クラスや新種族を実装する予定はあるのでしょうか。
リネージュ2開発:
とくに最近は,毎年新しいクラスや種族を追加して,プレイヤーの皆様に新しい楽しみをお届けできるよう努力しています。現在準備中の新規クラスおよび種族については開発初期段階ですので,まだ情報共有するには難しい状況です。日本のライブサービスでは,来年上半期ぐらいにリリースできるのではないかなと思います。
シャインメーカーのリリース時のように,準備が整い次第,韓国と同時に情報公開する計画です。
クラシックサービスではワールド狩り場「アズタカン寺院」ほか,多数のアイテムが実装
4Gamer:
続いて,クラシックサービスのアップデートに関して,ワールド狩り場「アズタカンの寺院」は入場推奨レベルが高めとのことですが,どれぐらいのレベルから行けるようになるのでしょうか。
リネージュ2開発:
「アズタカンの寺院」は,特殊時間制狩り場である「タンタル遺跡」がリニューアルされるもので,狩り場の難度向上に伴って入場可能レベルはレベル76からレベル85に変更されます。ただ,韓国とは異なる日本独自の設定も維持する予定です。
また,ほかサーバーのプレイヤーと出会えるワールド狩り場として位置づけており,専用の報賞である「祭司長のスクロール」と「ベリル」がボスモンスターからのドロップとミッションを通して獲得できます。
4Gamer:
ほかに新規実装アイテムも予定されているとのことですが,どのようなアイテムが予定されているのでしょうか。
リネージュ2開発:
新規人形であるブルカン人形,ヘアアクセサリーのファントムマスク,武器と防具強化のための超越ソウルストーンなどが追加予定です。
ブルカン人形は非常にレアな上位ランクの人形です。攻撃/防御能力に加えて範囲攻撃に対する防御が可能で,経験値増加の特典もあります。そのため,人形召喚券ではなく合成のみで獲得可能なアイテムとなっています。
ファントムマスクも特別なアイテムで,+7以上の強化時には,レベル85以上の一部タイトルモンスターを倒すと特殊モンスターが出現するというものです。適切な狩り場でファントムマスクを活用すれば,より効率的な狩りが可能になります。
4Gamer:
そのほか予定されているアップデートがありましたら教えてください。
リネージュ2開発:
まずは多くの方が不便に思われていたPvPについてのルール変更です。通常攻撃(範囲)およびスキルの対象に紫ネーム性向のキャラクターが含まれないよう基本ルールを変更し,狩り時の不本意な戦いを避けられるようにしました。こういった部分はもう少し早く調整をしなければならないところ,日本のプレイヤーの皆様に申しわけなく思っています。
また,郵便箱のUI部分をより使いやすく改善し,多くの方が狩りをする主要狩り場についてはバランスおよび報賞調整を行います。
3つの狩場が1つになった「古代の遺跡」がアデンサービスに登場!
4Gamer:
アデンサービスでのアップデートですが,新ワールド狩り場「古代の遺跡」は,「ドラゴンバレーのダンジョン」と「氷の君主の城」を統合し,さらに「ブルカンの火鉢」を加えるとのこと。なぜ3つの狩場を1つにまとめる必要があったのでしょうか。
リネージュ2開発:
利便性,そしてコンテンツの圧縮的活用とお考えいただければよいかと思います。それぞれ明確なコンセプトを有しているダンジョンですが,以前は入場日時が限定され,皆様の望む日時で入場するには難しい部分がありました。多くのダンジョンを,こなさなければならない宿題のように感じられていたとすれば,その負担を減らしたいと思ったんです。
また,レイドに対する独占を防止しようという思惑もあります。各ダンジョンにボスモンスターが存在しますが,このレイドが特定の血盟やプレイヤーに独占されてしまうということがありました。そのため,3つのダンジョンのレイド時間を統一し,今までレイドを進められなかった方にも機会を設けたいと考えました。
4Gamer:
「古代の遺跡」は,狩場の中で3つのエリアがあり,自分のレベルにあった場所へ行って狩るという感じの狩場になるのでしょうか。
リネージュ2開発:
そうですね。3か所の狩り場はキャラクターの能力値とレベル設定に違いがあります。一週間のうち,限られた時間の中ですべてのキャラクターが狩りを行うため,古代の遺跡に入場してもキャラクターのレベルに合わせて狩り場を分けるしかないんです。古代の遺跡ではキャラクターのレベル差に応じて,自然にプレイヤー層が分かれることを意図している部分もあります。
4Gamer:
新コンテンツ「アデン研究所」はキャラクターを成長させるコンテンツとのことですが,成長といってもさまざまな形があります。どのような形の成長になるのでしょうか。
リネージュ2開発:
アデン研究所は,自分のキャラクターをより一層強く成長させられる新規成長システムです。
アデン研究所の一般効果研究を進めるには,アイテム「アデン研究日誌」とアデナを手数料として支払うことになります。その「アデン研究日誌」は,特殊製作を通して定められた確率により獲得でき,一方の製作材料である「アデン研究日誌の欠片」は,フィールド/ワールド狩り場での狩りを通して獲得できます。
一般効果研究はページ単位で進行し,ページごとに与えられたカードを1枚ずつ選択し,隠されている1枚のボスカードを探し出すと,研究が完了して効果が得られます。
また,特殊効果研究は一般効果より高い効果を得ることができ,研究を通して特殊オプション効果を獲得でき,「オプション交換」で適用できます。さらに一般効果と特殊効果の研究がすべて完了した場合,強力な能力値が得られる超越効果研究を進行できます。
簡単に言えば,モンスター狩りを通して獲得した材料で研究を進め,その結果に応じて追加能力値を獲得できるシステムです。
4Gamer:
アデン研究所で行われた成長は,同一アカウント内のすべてのキャラクターに適用されるとのことですが,この効果は永続なのでしょうか。それとも期間が決まっているのでしょうか。
リネージュ2開発:
永続的な効果で,アカウント内のすべてのキャラクターに適用されます。
4Gamer:
テンプラーとアサシンのクラスケアが行われるようですが,その内容について教えてください。
リネージュ2開発:
これまでより,効率良く狩りができるように改編し,それぞれ固有の役割と特性を強化する予定です。
エヴァス テンプラーはスタン効果がある突進スキルを追加し,味方の受けるダメージを吸収したりパーティメンバーの生存力を強化できるようにします。そして広範囲の敵を引き寄せ,範囲攻撃で撃破するスキルを追加する予定です。
シリエン テンプラーは敵の射程距離を減少させる弱化魔法とともに,最長距離の突進スキルで近接戦闘に突入できるようになります。突進と同時に発揮される範囲攻撃と麻痺スキルも敵の動きを妨害するのに大きな効果をもたらすと思います。
アサシンはモンスター狩りとPvPの能力をより強化する予定です。物理スキルのクリティカル確率とダメージを増加させる新規スキルを追加し,既存スキル効果も一部改善する予定です。
4Gamer:
そのほかに,アデンで予定されているアップデートがありましたら教えてください。
リネージュ2開発:
プレイヤーの皆様が常時利用する狩り場のバランス調整を日々行っています。さまざまなコンテンツに対する利便性の改善とプレイヤーの皆様が不便に感じている問題などの改善に取り組んでいます。また,レッド フレイム ガントレットやストーム ヘルムのような新規アイテムもリリース予定です。ぜひ楽しみにしていてください。
より満足させられるような進化を目指して歩む「リネージュ2」
4Gamer:
20周年を迎え,25周年,30周年へ向けて歩み出した「リネージュ2」ですが,全体として今後どのような方向でアップデートや進化,また開発を行おうと考えていますか。
リネージュ2開発:
「リネージュ2」開発の揺らがぬ方向性として,「プレイヤーの満足度向上」が挙げられます。遊んだプレイヤーからのマイナスな意見を極力なくし,「リネージュ2」というゲームがプレイヤーの生活の活力になっていただければという思いです。
ゲームをプレイするにあたって,不満点や消耗品の不足,装備ファーミングなどの問題について,さまざまなコンテンツやイベントでサポートするために試行錯誤しています。
また,長い間サービスを続けているオンラインゲーム特有のプレイヤー間の格差による悪影響やプレイヤーの不満などについても,問題解決のため常日頃から摸索しています。先ほどご説明したアップデートに関する内容もまた,開発者が好き勝手に進めることはせず,実際にプレイヤー目線で構成しているんですよ。すべてのプレイヤーに満足していただくのは難しいかもしれませんが,皆様の動向をキャッチし,実際のデータなどに基づいて常に進化させていこうと思っています。
4Gamer:
それでは最後に,日本で「リネージュ2」を楽しんでいるプレイヤーへメッセージをお願いします。
リネージュ2開発:
日本は「リネージュ2」のサービス提供国の中でも最優先順位にあり,実際に開発者も日本担当がもっとも多いです。その理由は,韓国と同じくらい長い間,「リネージュ2」と共に歩み,楽しんでくださっているプレイヤーの皆様から,ご意見をいただいているためです。開発チームもその期待に応えられるよう,日々尽力しております。
日本でサービス中である「リネージュ2」は,韓国バージョンをベースにさまざまな部分でシステム/レベル,デザインなどが新しく作られています。キャラクターの実際のレベルアップ速度にともなう基本的な経験値/レベルテーブルに関する調整から,モンスターの難度と財貨報賞,特殊報賞などを新しく構想し,追加特典の支給も行うなど,できるだけ日本のプレイヤーに寄り添うようにしています。
とくに今年は,日本のイベントや季節にともなう雰囲気を演出できるイベントやマップの開発なども計画しており,日本のプレイヤーのための専用コンテンツとコスチュームなどもたくさん準備しております。引き続き,皆様に楽しくプレイしていただけるよう日々精進してまいりますので,今後も「リネージュ2」の成長を見守っていただけますと幸いです。
「リネージュ2」公式サイト
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