企画記事
4Gamer.net&リネージュIIコラボ企画「4G×リネ2研究レポートコンテスト」,各部門グランプリ/佳作受賞者発表!
自由研究部門受賞作品
「ノングレード装備による冒険」
ニックネーム:月影忍
2年前、装備を他のキャラクターに全て渡し、無一文から1ヶ月間でどこまで復旧出来るか実験した事がある。結果としてはノングレード最強レベルの装備になる事は可能だった。
実験の後、意外と高性能なノングレード装備が病み付きになり、ノングレード装備で果たしてどれくらいの狩場まで行けるのだろうか? ノングレード装備でどんな遊び方が出来るのかを試行錯誤する、イベント的サークル活動を続けている。そう、ノングレードにはこだわりがある。
ノングレード、それはグレードが無いと言うグレード。
ノングレード、それは性能値が固定されたグレード。
ノングレード、それはどのグレードよりも値段が安いグレード。
ノングレード、それはどの村の売店でも扱っているグレード
ノングレード、それは砕ける事も燃える事も無い無敵のグレード。
ノングレード、それは身に着ける者を選ばない愛のグレード。
ノングレード、それは狩りの難易度を上げる魔法のグレード。
ノングレードのみを装備(アクセサリー類含む)したキャラクターであること。
最近販売されるようになったノングレのオーバーエンチャント品は禁止。
※装備格差をなくして、みんな平等の条件で遊びたいと言うのが本来の意図。
2次転職済みの方ならどなたでも(50以上が望ましい)。
※レベル差を気にせず遊べる環境が作りたかったので、レベル差をあえて40〜マックスまでとした。
ファーストスローンの仕様変更で、レベル差が20以上あると経験値が入らなくなってしまったのは残念に思う。
今までの冒険先:
1.「傲慢の塔」も5階は定番となっている。現在9階が最高記録。
2.「火炎の沼」も慎重に行けば通常狩りは可能。
3.「アルゴスの壁」では天使までいける。
4.「バルカシレノス駐屯地」と「ケトラーオークアウトポスト」あたりも浅瀬であれば大丈夫。
5.「太古の島」の浅瀬、「神託の島」でも海岸線、「沈黙の修道院」も単体なら倒せる。
6.「帝国の墓地」も1階のアンデッドなら問題なく狩れるし、昆虫も単体ならギリギリ倒せる。
7.「神々の火鉢」も分裂しない、単体のモンスターなら討伐可能だった。
8.レベル25以下のヒーラーのいないレイドモンスターも石化しながら討伐可能。
9.他にも、「アデン城の村」や「ギラン城の村」の警備兵(近接戦闘職)、国境守備隊員も討伐可能だ。
10.討伐せずに、「アデン城の村」の警備兵を「グルーディン港」まで引いた事もある。
結果として、パーティ編成にもよるが、パーティさえ組めれば、高レベルな狩場でも、浅瀬、単体のモンスターであれば倒す事が可能。そして、パーティ全体の火力に限界がある以上、その限界を超えるモンスターは討伐出来ない。装備による効果が少ない分、リスクは増大し、生き残るためのスキルが要求される。
つまり、そのプレイヤーのスキルとチームプレイが全滅回避、モンスター討伐、ひいては勝利の鍵となる。
ノングレード装備と言う縛りだけでも、頭を使ってアイデアを出せば、かなりいろいろな遊び方ができる。装備集めやレベル上げ、戦争だけがリネージュIIの魅力ではないと言う、良い実例だと思う。
自由研究部門グランプリ受賞作品
「レア入手のタイミングに関する研究〜ランダムに潜む波を追う」
ニックネーム:なるるん
現物ドロップ! |
都市伝説よろしく語り継がれる『レアドロップのおまじない』である。
もちろん、叫んだぐらいでレアアイテムが出るなら苦労はない。しかし、が、故に、はかない夢を抱きつつ人々は叫ぶのだ、『さぬきうど〜〜ん!』と。最近では知らなかったり、実際に叫ぶ人もいなくなっているが、皆、心の中では思っているはずだ、『レア来い!』と。
武器や装備品などの、いわゆる『レアアイテム』のドロップ。イベント時の高級アイテムの入手。オーバーエンチャントや製作の成功。精錬や変換アイテムの変換、クエストの報酬などなど。これらの結果は一定の確率で『ランダム』に決定されることになっている。
その『ランダム』に傾向や対策は存在するのか? 狙って良いものを当てることはできるのか?について考察してみたい。完全ではなくとも、少しでもその『率』を上げる手段があるのならば恩恵に預かりたいと思うのは私だけではあるまい。
以下のレポートは私自身の過去の経験、実績に推測を交えたものであり、現状・現実とは異なる部分もあるかもしれないが、ご容赦願いたい。それではまず、比較的身近な体験からご紹介しよう。
●体験その1 確率変動、スミスのスポイル
コアや高級素材など、いわゆる『プチレア』が連続でドロップする(またはスウィーパーされる)瞬間をパチンコの連続大当たりシステムになぞって『確変』と呼んでいる。
様々な場面で意識することがあるが、特に私が感じる瞬間は『ウォースミスでスポイルをかけ続けている時の成功率』だ。正直、高レベル(60越え)になると、相手にもよるがほとんどスポイルがかからない。しかし故に、この『確変』の波が実感できるのだ。
かからないのが基本なのだが、かかった場合、続けて2〜3度かかることがある。2〜3バフで1度、あるかないかの頻度ではあるが、確かに『波』があることがわかる。スポイルが成功してモンスターの死体が光るかどうかは別問題だが、『スポイルがかかるかどうか』がランダムに決まるのならば『ランダムだが、波がある』と考えてよさそうだ。
この『波』の基準点や周期などは漠然としていて確定的な証拠はない。ただ『そんな経験がある』と言った事例にすぎない。しかし、この『波』つまり、『タイミング』をつかむことができるのなら、もしかしたら?
●体験その2 スウィーパーにもタイミングがある!?
連続ピュリスポ |
ある製作でピューリファイストーンが大量に必要で、スポイル/スウィーパーで収集しようとしたのだが、これがなかなか集まらない。もともと高額の素材はドロップ/スウィーパー率が低いため、そうやすやすと出てはくれないのだ。
闇雲にやっていた時は20分あたりの平均が2〜3個で、多くても5〜6個。全く出ないことすらある。どうにかできないものかと考え、スウィーパーする『タイミングをずらす』ことを実行してみたのだ。
モンスターを倒した瞬間を基準として『倒してすぐ』にスウィーパーする。このタイミングでピューリファイストーンが出た場合、直後にも出る(確変に入る)事があるが、3〜4度ともなると出なくなる。そこで、スウィーパーするタイミングをワンテンポ遅らせる。すると、うまい具合にピューリファイストーンが出ることがあるのだ。そのテンポで1〜2個出たら次はさらにワンテンポ遅らせる。
つまり、『ピューリファイストーンが出るタイミングを追いかける』事に成功したのだ。もちろん、世の中そんなに甘くもなく、根本的に光らないこともあり、タイミングを見失ってしまうことも多い。そうなると追いかけようがなくなるので、最初のテンポに戻るか、さらに5秒や10秒などと大きくずらして目的のピューリファイストーンを探す。
『タイミングずらし』を実施することで、それ以前の平均2〜3個がほぼ倍の5〜6個とアップした。多い時は10個以上など、それまでと比べてかなりの成績アップとなり、収集の時間も大幅に短縮された。というか、面白いようにスポイルできるのと、タイミング探しに夢中になって必要以上の数を集めることができた。
恐らく、多くのバウンティハンターは狩りの効率もあって『倒してすぐ』にスウィーパーする事がほとんどであろう。従って『波が巡って来た』時に『確変に入った』ように見える。全体としては『ランダムだが、波がある』ように見えるのである。
近くで同じようにピューリファイストーンを狙っていた知人に、このタイミング合わせの方法を伝えてみたところ、それなりに収集率がアップしたとの意見も戴き、この理論があながち間違いではないことも確認している。難点はサンプリングが少ないために精度が低い点だろうか。タイミングを見計らうには経験やカンなどの要素もあり、個人によるセンスの差異も大きくなるだろう。
結果としては『運』に委ねられる部分が大きい訳で、下手に『狙う』よりも『無意識』にやっている方が成績がよかったりする場合もあるだろう。そういう意味では万人に使える技とは言い難い。興味のある方、なかなか狙いの物がスポイルできない人はちょっと気分を変えて、タイミングを遅らせてみてはいかがだろう?
なお、タイミングの取り方としては、光ったモンスターから立ちのぼる『花火』の上がり具合に合せる方法もある。『一番高く(低く)上がった時』とかである。また、『倒してから10秒以上待って』なども有効な場合がある。
●一発勝負にかける 電波時計でゼロ秒を狙え
連続OEの結末 |
夜寝る前に神殿で大神官様にお祈りをささげ、翌朝、出掛ける前の『7時17分に』と決めて実行していたのだ。テレビの時刻表示を見ながら、数字が変わった瞬間にタイミングを合わせていた。もちろん、ラグや、間に合わない日などは適当な場面もあったし、最後は面倒になって3連続で実行して失敗してしまったりもした。
『お祈りして』とか、オカルティックな部分はさておいて、この事例から、一発勝負のタイミングを見計らう基準として『電波時計』を用いる方法を紹介しよう。
ゼロ秒狙いで帽子いっぱい |
この電波時計とゲーム内(サーバの時計)がシンクロしている(どちらも同じ時を刻んでいる)と仮定する。基準となるのはやはり『ゼロ秒』であろうと考え、ゼロ秒にタイミングを合わせてオーバーエンチャントや製作、イベント/クエストの報酬交換などを行ってみた。
結果、モノによってはゼロ秒合せでそこそこいい結果になるものもあるが、実際は回線やPCのラグ、手動による誤差などの関係でなかなか正確に狙えるものではない。
詳細は割愛するが、『30秒や45秒』など、キリのいい秒数を使ってみるとさらによい結果が生まれる場合もあった。
個人的には45秒が相性がいいようだ。笑ったのは、欲しい製作図があり、特定のモンスターを倒し続けるも全くドロップする気配がない。そこで『電波時計で45秒』に合せてトドメを刺したら見事にドロップ。後にも先にも狙ってドロップ入手できたのはこれが最初で最後だろう。たまたま、偶然と言う要素は捨て切れないのが残念だが。『あがいてみる』ことの好例とも言える。
なお、精練や神秘のキューブなど、開始(ボタンを押して)から発動までに魔法のキャスティングのような待機時間があるものは、開始に合せるか発動に合せるかでタイミングの取り方が変わる。経験的には開始(ボタンを押す瞬間)に合せるのがよさそうである。
●まとめ
字数の制約もあり、多くの事例を詳しく紹介することはできないが、カードゲームやイベントアイテムの交換など、いずれも『タイミング』や『周期』と言った『波』が存在することがなんとなくわかっている。
しかし、残念ながら、『現物ドロップ』は自力で引き寄せることが不可能に近いこともまた事実である。これは、その波があまりに大きすぎ、すなわち確率があまりにも低すぎて、基準点も周期も皆目もって見当がつかず、狙うに狙えないためだ。
本レポートでは語れなかったが『場所』や『人口密度』『キャラの名前』などによる差異などについても色々とジンクスや傾向があることを付け加えておく。まあ、実際にはあまり意識し過ぎているとだめで『無心がイチバン』なところもあるので変に狙い過ぎない、欲張らない方がよいのかもしれない。ならば、これらのレポート内容はすべて『さぬきうど〜〜ん』となんら変わらない都市伝説やオカルトと同等と言い切ることもできる。
それならば、いっそ、電波時計でゼロ秒を狙ってさぬきうどーーーんと叫んでみるのもいいのではないだろうか? 信じるか信じないかは、あなた次第。試してみるかどうかもあなた次第だ。それでは、幸運を祈る!
『さぬきうど〜〜〜〜ん!!』
佳作受賞作品
「リネージュII最強職検証
〜ある月のオリンピアード英雄の勝敗から見た最強職〜」
ニックネーム:John Doe
リネージュIIにおける最強職はなにか? この質問をしたら複数の回答が得られると思う。同じ職でも装備やレベル、プレイヤーの判断、運など多くの要素に影響されて勝敗が決定されるからだ。
団体戦に有利な職もあれば、一対一の勝負に強い職もある。フィールドでの戦闘に優れている職もあれば、逃げ場の無いような狭い場所で実力を発揮する職もある。そこである一定条件を設定し最強職を検証したいと思う。
リネージュII内で、ある一定の条件下で勝敗を競うグランドオリンピアードというシステムがある。今回はこのシステムを素材として検証してみたい。
方法としては、まず各サーバー・各職の英雄の勝敗を抽出する。これは英雄の塔にて戦績を見ることで誰でも確認をすることが出来る。その勝敗からクラス別試合の戦績を除外する。同職同士限定での結果は今回の検証に似つかわしくない為である。(英雄登録してない場合も英雄の塔で確認できない為、残念ながら除外した)
その勝敗データを職毎に合計し勝率を求める。勝率の最も高い職がオリンピアード最強職であるわけだ。英雄になった者はおそらくサーバーでもトップクラスの装備・レベルであろうし、全サーバーを累計することで、運やサーバー毎の特色を緩和できると判断した。
集計結果
1位 タイタン(88.92%)
2位 エヴァステンプラー(87.82%)
3位 ヘルナイト(83.54%)
4位 アルカナロード(82.86%)
5位 エヴァスセイント(82.11%)
6位 エレメンタルマスター(81.14%)
80%未満〜70%以上
デュエリスト・フェニックスナイト・ザジタリウス
アドベンチャラー・アークメイジ・ソウルテイカー
ソードミューズ・ムーンライトセンチネル・ミスティックミューズ
シリエンテンプラー・ストームスクリーマー・スペクトラルマスター
グランドカバタリ・ドミネーター
70%未満〜60%以上
ドレッドノート・カーディナル・ハイエロファント
ウィンドライダー
スペクトラルダンサー・ゴーストハンター
60%未満〜50%以上
ゴーストセンチネル・シリエンセイント
ドゥームクライヤー
フォーチュンシーカー・マエストロ
50%未満
ドゥームブリンガー・ソウルハウンド・トリックスター
集計した結果、この月の英雄成績から見た最強職は、タイタンということになる。確かにアイテムのオプション効果や自己スキルによってHPを減少させ、開始時には既に発動されているジーロット&フレンジーの破壊力は凶悪だ。メイジ職などでは数発殴られただけで撃沈されるだろう。
しかし、最高勝率のタイタンといえど、他職に全勝できるわけではない。同じ月の各サーバーのタイタンの成績で、どの職に負けたかを集計してみるとミスティックミューズ(7敗)・ヘルナイト(5敗)・グランドカバタリ(5敗)が多いことが判明した。勝率で最強であるタイタンにも苦手な職があるようだ。
検証を行った時期はファーストスローン Plusアップデート期間であり、セカンドスローンアップデート後は違う結果になると思われる。機会があれば次期アップデート後も検証してみたい。
〜おまけ〜
せっかく集計したデータがあるので別の観点の検証も行ってみた。種族別の勝率と職制(サブクラススキルの区分による)別の勝率だ。
種族別勝率ではオーク種族(80.46%)がトップ、エルフ種族(78.62%)が次点となる。先の結果で最強職となったタイタンを擁するオーク種族がトップとなるのは順当といえば順当か。80%未満とはいえグランドカバタリの勝率も高い。
エヴァステンプラー・エヴァスセイント・エレメンタルマスターと、80%以上の戦績を残した6職中3職を抱えるエルフ種族が高勝率を得ている。
職制別勝率ではサマナー系職種(81.02%)が最高勝率であった。次点はナイト系職種(80.98%)
タイタンを含むウォーリアー系職種はフォーチュンシーカー・マエストロ・ドゥームブリンガーの勝率が低いことから上位に食い込むにはいたらなかった。
職制別での上位はどちらも80%を超える職が2つ含まれている。ナイト系職種は全4職・サマナー系職種は全3職しかないため、半数以上が高勝率の職となっている。
種族別・職制別の結果からオークサマナーが存在するなら面白い存在になると思う。設定資料ではオーク種族も影をサモンすることが出来るらしいが、システム上は存在しない。残念な話ではある。
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