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2012/08/18 20:53イベント
［Gamescom］パスワードの正しい作り方を伝授します。あのKaspersky Labsが異例のプレスカンファレンスを開催
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Kaspersky Labsによると，オンラインゲームが一般化しつつある近年，トロイの木馬式のマルウェアが増殖しているそうで，2007年からの5年間で10倍以上の発症例が報告されるようになっているという。ヨーロッパ地域に限定すると，ウイルスの発生が疑われるのが多い地域はスペイン，ポーランド，イタリア，フランスの4地域であり，この4か国だけでヨーロッパ全体の80％の感染源になっているという。
こと，2011年以降は，ハッカー集団がゲーム関連サーバーを攻撃するようになり，実際に何百万，何千万という単位で個人情報が盗み出されている。最近では「Diablo III」のサーバーで不正侵入が確認されたのも記憶に新しいところだろう（関連記事）。
Kaspersky Labsの主力ソフトである「Internet Security」シリーズのようなセキュリティソフトでも，こうした事態に即時に対応できるよう，機能改善や情報収集に努めているというが，フンク氏は個人レベルでの防衛策は必須であり，なによりも「より複雑で，解読されにくいパスワード作り」をすべきだと語る。
同じパスワードを複数のインターネットサイトやオンラインサービスでシェアするのは非常に危険なことらしいが，パスワードを使い分ける人でも複雑なパスワードを使う人は少ない。確かに，筆者の場合も固有名詞を二つつなぎ合わせ，さらに場合に応じて数字をくっつけるという，結構あまいパスワードの作り方だ。読者にも心当たりがあると思うが，今回のプレスカンファレンスでは，フンク氏が「正しいパスワードの作り方」を伝授してくれたので，ここに紹介しておこう。
●その1 なにかの標語から，7文字以上の頭文字を使う
フンク氏が例に出したのが，Kaspersky Labsのモットーである「We are here to save the World」。それぞれの頭文字を利用したのが以下のアルファベットの羅列となる。もちろん，住所や，何か他の標語，祖父の代から続けた名前の頭文字など，自分が忘れないものならなんでもよい。
WahtstW
●その2 数字を組み込む
この数字もなんでもいい。自分の忘れない番号（例えば，家族の生まれた年など）の最低2桁を利用する。ここでは，2012年から「12」を利用しておく。
WahtstW12
●その3 サービスにあわせてパターン化する
上記でも，すでに9文字が利用されているのだが，さらに各サービスに合わせた特定の文字をさらに加えることで，パターンを増やす。例えば，「Steam」なら「S」を，「World of Warcraft」なら「WoW」を，といった具合だ。ここでは，「Diablo III」の「D3」を採用しておく。
（※もう少し推定しにくい略語のほうが望ましいが，自分が絶対忘れない略語にしておくことも重要。このあたりは各自で工夫を）
WahtstW12D3
●その4 デコレーションを加える
これで十分だと思った人は甘い。フンク氏は，この前後に絶対に忘れないような文字を入れれば，さらに解読が難しいものになるという。
＆WahtstW12D3＆
いかがであろうか？ インターネットサイトやさまざまなゲームサービスへの登録が必須になった昨今。パスワードの管理をするのも大変になってきているが，フンク氏は，慣れれば上記のような大文字と小文字，数字を含んだ13文字に及ぶパスワードのパターンを，忘れることなくタイピングできるようになるという。
もちろん，これは一例であり，上記のパターンを使うにしても，順番を入れ替えたり，多重化したりなど，各自でアレンジを加えることが望ましいの言うまでもない。ゲーマーの皆さんも，実践してみるとよいだろう。
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Kaspelsky Labs公式サイト
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