THQの新社長にNaughty Dog創業者であるJason Rubin氏が就任。コアゲームを重視するという同社の戦略が加速

　北米のパブリッシャであるTHQは，コアゲーム部門のエグゼクティブバイスプレジデントであるDanny Bilson氏と，コアスタジオ担当のシニアバイスプレジデント，Dave Davis氏の退任を発表し，Jason Rubin氏を新たに社長として迎えることを明らかにした。

　Rubin氏は，幼なじみのAndy Gavin氏と共にNaughty Dogを創業した人物。2004年に，パブリッシャと開発会社のあり方について批判したあと，Naughty Dogを突然退社したが，2007年にリリースされた「Uncharted: Drake's Fortune」では企画段階から開発に関わるなど，Naughty Dogとの関係は絶えていなかった。退社後，コミック作家に転職して活躍していたが，今回のTHQへの参加によって，再びゲーム業界の第一線に立つことになる。

　今後，Rubin氏は前任のBilson氏を引き継いで，ワールドワイドでの製品開発やマーケティングなどを担当し，上場廃止の期限が迫るTHQの再建に力を貸すとのこと。THQのチェアマンでありCEOのBrian Farrell氏は，Rubin氏が状況を変える力を持ち，良質のコアゲームを送り出すというTHQに戦略に貢献してくれるだろう，と語っている。