世界最大規模のゲームに成長か。モバイル向けの超人気タイトル，「Angry Birds」のダウンロード総数が2億回を達成

　フィンランドのゲームメーカーRovioは，同社のモバイルゲーム「Angry Birds」のダウンロード総数が2億回に到達したことを明らかにした。これは，ドイツのベルリンで開催された新進IT企業が未来を語る会合「Next 11」の席上，RovioのCEOであるPeter Vesterbacka氏が発表したものだ。2011年3月に開催された，Game Developers Conferenceで，1億回という発表があったばかりのAngry Birdsだが，それ以降，わずか2か月で倍のスコアを達成したことになり，超が何個もつくほどの人気ぶりが分かる。

Rovio公式サイト

　その躍進は，やはりAndroid 系のスマートフォン向けに無料で公開されたバージョンの功績が大きく，無料版のダウンロードは3000万に達したという。
　さらに，Googleが始めた「Chrome Webstore」で大々的に取り上げられたり，CG映画「Rio」とタイアップした特別版「Angry Birds Rio」がリリースされるなど，ここ2か月はフル稼働状態。つい最近，Windows Phoneへの対応も発表されるなど，その勢いはとどまるところを知らないようだ。

　「マインスイーパー」や「ソリティア」のような“誰でも持っている”ゲームにはおよばないかも知れないが，2009年1月にiOS向けに初登場して以来，口コミで人気を集め，ついに2億回のダウンロードを達成した事実には驚かざるをえない。上記のように無料公開版もあるため，どれだけの利益を生んだのかは分からないが，大成功したアプリであることには間違いない。

　Next 11での発表によれば，Rovioは今後数年のうちに株式の上場を目指すとのことで，今後はAngry Birds関連商品の販売など，手広く活動を行っていきそうだ。フィンランド生まれの人気キャラクターしては（たぶん）「ムーミン」以来になるAngry Birdsは，その名を歴史に刻むことになりそうだ。