Pre E3#1
E3カウントダウン5日前〜各ジャンルの期待作はこれだ!
オンラインRPG
2002年末から来年にかけて発売される予定のあるMMORPGの出展は,少なくとも30作はありそうな気配だ。とくに,「Sims Online」「Star
Wars Galaxies」「Everquest 2」「Asheron's Call 2」「World of Warcraft」を始めとし,今年後半から続くMMORPGのリリースラッシュには,本格的な"MMORPG戦国時代"への突入を感じさせる勢いさえある。
リチャード・ギャリオット氏の率いるNC Softアメリカ支部では,期待される「Tabula Rasa」の公表はないとしているが,Unreal
2エンジンを改良して製作されている「Lineage 2」やアメコミヒーローになりきって遊ぶ「City of Heroes」を出展する予定。また,しばらく開発が中断されていた「Midgard」に加え,「Everquest:Plane
of Powers」や「Dark Age of Camelot」の追加パックの情報も,会場では拾えそうな気配だ。
アクション
出展数の多いアクション系タイトルの中でもっとも期待されるのは,なんといっても「DOOMIII」だろう。今年は,なぜかid Software社自らがブースを出展する予定になっているが,こちらはゲームエンジンのライセンシングを目的にしたものになりそう。それでも,ActivisionではDOOMIIIの公開を予定しているとのことで安心だ。この対抗馬となるInfogramesの「Unreal
Episode 2:The Awakening」や「Unreal Tournament 2003」も出展されるが,「Unreal
Warfare」の公開は微妙なところ。FPSでは,開発6年めの「Duke Nukem Forever」,開発4年めの「Team
Fortress 2」共に公開されることはないと,各開発チームの広報担当者は本誌に語る。
ほかにも,「Deus Ex2:Invisible War」や「Tomb Raider:The Angel of Darkness」などのEidos
Interactive作品のほか,UBIのトム・クランシーシリーズ,そして「SWAT:Urban Justice」 (Sierra Entertainment)や「Hidden&Dangerous
2」(Take 2 Interactive) ,さらには「Battlefield 1942」(Elecrtonic Arts)といったコンバット系のアクションゲームにも注目だ。Take
2 Interactiveからは,すでにコンシューマ機でも発売されている「Grand Theft Auto 3」や「Italian
Job」,そして発売も近づいてきた「Mafia」というギャングゲーム3連作も楽しみなところ。
Monolith社では,独自のゲームエンジンを駆使した「No One Lives Forever 2」「Aliens vs. Predetor:Primal
Hunt」「Tron 2.0」などの作品も開発しており,Fox InteractiveやSierraブースでの公開が予定されている。
ストラテジー
forGamerとしては,最近リリースされている画面が非常にキレイに仕上がってきた,Eidos Interactiveの「Republic:The
Revolution」に注目したい。政治を扱った大人のパワーユーザー向けゲームとして,大化けしてほしいところだ。Electronic Artsの"Command&Conquer"シリーズも,3作め「Command&Conquer:General」で完全3Dとなり,ゲーム性の変化には興味津々だ。
ジャンルが成熟してきたリアルタイム戦略ゲーム(RTS)は,ほかにも各社から多くの力作が投入される。Microsoftの「Age of Mythology」
や「Impposible Creature」「Rise of Nations」など,放っておいても人気になりそうな作品や,CDVの「Sudden
Strike 2」,Activisionの「Medieval:Total War」,Blizzard Entertainmentの「Warcraft
3」といった続編モノ,そして日本でも人気の「Star Wars Galactic Battleground:Clone's Campaigns」や「Civilization
3:Play the World」に代表される追加パックに至るまで,大きな注目を集めそうな作品群が公開される予定。
渋めのゲームが好みの古参プレイヤーには,「Master of Orion 3」(Infogrames)やX-Comシリーズの開発者による「UFO:Aftermath」(Titus)などの作品もリリースを控えている。公開予定とはなっていない,そのほかの"噂"に過ぎない作品も,ぜひとも現地で追ってみたい。
RPG
いわゆるシングルプレイのロールプレイングゲームは,今年はMMORPGが元気なためか,公開予定数が少ないようだ。そんな中でも一番の注目を挙げるとすれば,BioWare社が制作を手掛ける2本,「NeverWinter
Nights」(Infogrames)と「Star Wars:Knights of the Old Repblic」(LucasArts)しかないだろう。Baldur's
Gateシリーズで鳴り響いた確かなゲーム作りが,この2作で不動のものになりそうな気配だ。
Baldur's Gateシリーズといえば,Interplay Entertainmentは「Icewind Dale 2」の発表を予定しているし,ウワサされる「Fallout
Fantasy」の公開にも注目したい。"RPG"の雰囲気からちょっと外れてしまうが気になるところでは,自由度の高そうな「Freelancer」(Microsoft)のような作品もある。
シミュレーション
今やシミュレーションゲームの代名詞にもなっている「Sim City 4」は,ほとんどのメディアが注目するところ。映画「ジュラシックパーク」そのままのテーマパークを制作できる「Jurassic
Park:Project Genesis」(Sierra)やヨーロッパ系のタイクーンゲームなど,箱庭型のゲームも多く公開されそうだ。
レーシングゲームでは,Infogramesの「Grand Prix 4」とElectronic Artsの「F1 2002」,Codemastersの「Colin
McRae Rally 3」「Pro Race Driver」の4作を四天王に,シューマッハの名を冠した「World Cart 2002」(Microids)や「Global
Touring Challenge:Africa」(Rage)など,レーシングシミュレーションでは定評のある開発会社が新作を発表する予定となっている。
フライトシムはちょっと寂しい状況だが,すでに公開されている「Microsoft Combat Flight Simulator 3」(Microsoft)と,発表されたばかりの「Strike
Fighter:Project 1」(Strategy First)の最新情報はお届けできそうだ。
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