![]() アメリカ最大のゲームショーE3(Electronic Entertainment Expo)など従来のイベントと異なるのは,Game Conventionは業界人専用のトレードショーではなく,ファンが実際にゲームを遊べるように構成されたものだということ。東京ゲームショーのノリに近く,参加している企業も,ゲームを遊ばせるテスト場としての位置付けをしているようだ。Tシャツやグッズの放出に列を作る風景がアチコチで見られるし,「Halo 2」「FIFA 2005」「EverQuest 2」「Dungeon Siege 2」など,E3では業界人でさえほとんどプレイできなかった作品が,誰でも自由に遊べるようになっている。「ゲームのトレードショーを行うには9月のECTSでは遅すぎる」という批判は前々からあったので,ファン優先のイベント形式は,とりあえず大成功といえるだろう。 ![]() ライプチヒは街ぐるみでイベントを盛り上げており,通りのアチコチには看板が掲げられているし,駅構内にはマイクロソフトのXbox,ソニーのPlayStation 2,任天堂のゲームキューブ,NokiaのN-Gageなどがこぞって展示されているのが面白い。専用の路面電車で街の中心部からファンがピストン輸送され,会場がオープンすると同時にライプチヒ中の青少年や家族連れが集まったのかと思わせるほどの賑わいを見せた。 会場にブースを出展しているのは,各プラットフォームホールダはもちろん,大きなところではUBI Soft,Atari,Electronic Arts,Activision,Eidos Interactive,Vivendi Universal Games,THQ,中にはコナミやカプコンのような日本のメーカーも見える。さらにはBigBen Interactive,Codemasters,Koch Media,1C Companyなど,E3では隅に追いやられがちなヨーロッパの中小メーカーも元気なのが面白い。ドイツらしく,ざっと見たところPCゲームも人気が高く,4Gamer的にも見逃せないイベントだといえよう。 それでは,このGame Conventionに日本のPCゲームメディアとして唯一取材班を送り込んだ4Gamerが,ライプチヒで見てきたゲームのヨーロッパ最新情報をお届けしよう。
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